誰かが体験した奇談。其三 『怪談の正体』
叔父が語る『怪談の正体』
叔父は昔、児童文学の作家たちと親しくする機会があったそうだ。児童文学といってもどちらかというとSF寄りの話を書いている作家たちだったということだ。
そんな叔父に怖い話ないかと聞くと、にやりと笑って怪談の正体を知りたくないかと話し出した。
叔父は語る。
昔は、週刊誌のマンガの本には読み物があった。
マンガも好きだったが、そういう読み物も好きだったんだ。
夏になると、いつも怖い話が載っていてね。
全国各地の怪談というものも載っていた。私が住んでいたと