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美大生から見た🏮踊ハロの空間演出っ!

おはようございます!
「株式会社CHIMNEY TOWN 」インターン8期生の丹羽蓮一郎です。

\\本題の前に、ご報告させてください!//

史上最年少でたった1人のインターン8期生に採用して頂いてから、約1ヶ月が経ちました。主に踊ハロの活動をさせて頂きました!

インターン期間中は、大学と折衝を繰り返し課題を進めながらお休みしていましたが、これ以上休むと留年になってしまうことと、
休学する選択肢もありますが、そもそも西野さんの手掛けるエンタメに憧れて、エンタメとアートの世界に進むことを決めて美大に進学したため、
10月末でフルタイムでの勤務は一旦区切りをつけることにしました。
とは言っても、卒業!とかではなく・・!

有り難いことに、ヤンさんや社員の皆さんには、今後も一緒に仕事をしたい、関わって欲しいと言って頂いたことに加え、僕も今後もCHIMNEY TOWNに関わってエンタメを作っていきたいので、いつになるかはまだ未定ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
各SNSとnoteに関しては、引き続き、日々の活動を発信していきます!
これからも頑張ります!!ありがとうございます!

ヤンさんとのツーショット!

さて、今回は、
もうすぐで、開催して早2週間が経とうとしている、
🏮えんとつ町の踊るハロウィンナイト🏮の空間演出について、
その圧倒的なクリエティブを考え、どのような効果が多くの人を感動させたのか!
を考察し僕なりに分析してみたいと思います!

そして・・
オンライン配信チケットがなんと!14500枚を突破しました!
目標の15000枚まで、あと本当に少し!よろしくお願いしますー!

また、
西野さんの副音声版配信に向けて、クラウドファンディングを実施しています!もう目標金額を遥かに上回っていますが笑
支援した方限定で副音声が聞けちゃうので、こちらもチェックしてみてください!!


※ここから、少しマニアックなお話になっているので、
当日会場に来ていないorまだオンライン配信を見ていない方は、
まずはそちらを見ていただきたいです!
(一部、会場に来られた方でないと分からない話題も少しあります🙇)
↓こちらの動画で、会場の様子が少しわかります!

幕張メッセを空間演出で満たすには!

もう何から書けば良いのか分からないほど、圧倒的な空間が広がっているので、まずは会場全体の空間演出について考えます!
幕張メッセでイベントをする、というと・・
おそらく大体が、音楽イベント(フェスなど)など。
多くの場合、お客さんの席が決められていることに加えて、クリエイティブにお金をかける部分は、ステージ周り(一面のみ)になると思います。

ただ、この踊ハロという狂気のイベントは・・
一般のお客さんの席がない(プレミアシートを除く)し、ステージも一方向にあるのではなく、円形なので360度全方向にお客さんがいる構造です。
それって、つまり、
一貫した世界観の下で、会場内全体の空間演出をする必要がある!=膨大な費用と圧倒的なクリエイティブスキルが必要になる!
ということなんです!!

幕張メッセ 展示ホール9〜11 引用:幕張メッセ公式ウェブサイト

そのため、このデカすぎる空っぽ空間を、クリエイティブで満たす必然性が出てきます。
そこで、超重要になってくるのは、
光一択!!ライトです!!
そのためには、光を強調させるために、会場内をある程度暗くする必要も出てきます。

えんとつ町×スモークの相性抜群!!✨

ただ!それだけではダメなんです。
光を出す=パーライトやサーチライトを置いたとしても、
光るのは機材の照射口と、照射した箇所(天井の一部)のみです。
これって、
屋台やカフェなどでは、光源のみで周辺が照らされるため効果を成しますが、幕張メッセのような大きな会場空間ともなれば、この法則は成り立たないので、光を照射する光線=光の筋が超重要になるわけです。
そこで登場するのが、光線を可視化する魔法の道具、スモークです。💨💨

ライト×スモーク=光線が可視化!

最近のエンタメ(特に没入体験施設やイベント)では、スモークが多く見られるようになってきましたが、
踊ハロは、それらとは比にならないほどのライトがあちらこちらにあるため、それに順応したスモークの量が必要になります。

スモークを焚きすぎると若干の違和感もあるところに・・
本イベントの世界観にある、えんとつ町の煙!
💨💨
元々えんとつ町の世界観には、もっくもくな煙が必要不可欠なので、
もう相性抜群!最高の組み合わせです。
先日のVoicyで西野さんが仰っていましたが、
これは奇跡に近い偶然のようです。
それにしてもここまで、演出上の都合と、それに元々関係のない世界観が完全合致するケースは滅多にないと思います!

ここまで、大きな会場をどう埋めるかというテーマで、
光が重要。そのためには暗い必要がある。
そして光を可視化するには、スモークが必要不可欠という考察でした。
ここからは、スモークやライトなどの広範囲演出道具の他に、具体的なライトの配置や、舞台装置と提灯などについて書いていきたいと思います!

伝統的エンタメ、盆踊りに習う空間演出

🏮えんとつ町の踊るハロウィンナイト🏮
またの名を、狂気の盆踊り大会!

大規模な参加型イベントは、世界中で数えきれない程開催されている中で、
本イベントを日本で開催するにあたって、日本の伝統文化とも言える盆踊りを組み合わせることによって、唯一無二で、希少価値の高いものになっています。そして、それがハロウィンに開催させることで、夏の風物詩である盆踊りとのミスマッチを利用して、今まで「日本のハロウィン=〇〇」が無かったところに、新たな風物詩を作り出そうとしているのがこのイベントの企みなんです!
盆踊りは、集客や経営的視点を持つ前から、伝統として昔から受け継がれてきたもので、参加型であり、老若男女みんなで一緒にひとつの空間で踊る、という、人と人とのつながりを深める、日本文化の象徴のような、誇りを持てる、国民性を表すお祭りだと僕は考えています。
また、このような構造形態だけでなく、空間演出/クリエイティブ的視点から見ても、盆踊りはとんでもなく素晴らしい!!

まず、このステージの位置。
どれか一面ではなく、中心にある点。どんな環境の制限があっても、空間に中心は必ず存在するため、応用が効くし、360度舞台だからお客さんの人数制限もない。
更には、中心の櫓から、四方八方に提灯が吊るされ、会場を包み込み、演出のしづらい空中の演出もバッチリ
そして、盆踊りに限る話ではないですが、日本のお祭りの縁日感。色は赤を基調としたデザインで、BGMは伝統文化のお囃子の音色
空間演出で必要になってくる要素の全てが、盆踊りに詰まっています。これ、誰が考えたんだろう?本当にすごいです。その人は空間演出界の巨匠ですね。
僕が今まで行ってきた空間演出も、振り返れば、
直接的に盆踊りは意識していなくても、盆踊りの構造でデザインしていました。中心に舞台、もしくは象徴的なオブジェがあって、そこから四方八方に提灯やらガーランドやらの装飾が上空を飾るというもの。
(ちなみに、先日11月5日に開催の「藤野まるまるマルシェ」の空間演出を担当させて頂きまして、そこでの空間演出についてもまた今度「note」に書きたいと思います!!)

盆踊り考察を受けて、
踊ハロでは、どうなっているのか!!
中心に円形舞台があり、櫓のように縦長。そして、盆踊りでは櫓の上でお囃子や発表をしているところを、踊ハロでは、提灯型巨大スクリーンが!そこで映像としてあらゆる情報を表示していたので、櫓の上の現代版ですね。
中心からは、四方八方に提灯が連なって伸びており、世界観も縁日!
まさに盆踊りの最新版

中心に提灯型巨大スクリーン、そこから四方八方に広がり連なる提灯

提灯型巨大スクリーンの抱える課題

ただ、ここで色々と難しいのは提灯型(円柱)のスクリーンでの映像表示
映像を制作する際は、平面かつ、決められたフレーム内のメディアなので、縦幅はスクリーンに合わせられたとしても、横幅は難しい。もし仮に引き延ばせたとしても、全方位360度に鑑賞者がいる訳なので、映像フレームの一部しか見ることができないなどの問題が発生しちゃいます。
踊ハロでは、円柱を縦に2〜4分割して、映像を同時に表示していました。これより大きな円柱になると難しくなりますが、このサイズであれば、ギリギリ見える範囲で、かと言って舞台間近で見れば、映像フレーム全体を見るのは難しい感じでした。ちなみに、ただの円柱スクリーンだけでは提灯感が伝わりにくいので、スクリーン下部の内側には提灯の黒フチに見せる大きな輪が吊り下げられていました。

3画面映像が表示。フレームの境界線をロゴラインで隠している

上部に関しては特にそのような追加オプションは見られなかったのですが、イラストでのイメージ図では、提灯型巨大スクリーン上部には、国技館の吊り屋根のような、日本建築をモチーフとした構造物が描かれていましたが、実際は鉄骨で組まれていました。予算のことを考えれば納得できる話です。

踊ハロの告知用イメージ図

似たような事例として、
東京ディズニーシーの昨年の6月末まで開催していた、ナイトタイムスペキュタクラーの「ファンタズミック!」では、伸縮可能な球体スクリーンを用いて、内側から映像を投影していました。これも同じく全方位からお客さんがスクリーンを見るので、球体状にして、映像のフレームを取っ払うことで、どこにいても映像全体を楽しめる工夫がされていました。ただ、映像制作の段階ですごく手間がかかるデメリットがあり、1Dayのみの踊ハロの円柱スクリーンは、最善策だったと思います。(何様だよ!って感じですが笑)

「ファンタズミック!」の球体スクリーン 引用:東京ディズニーリゾート公式ウェブサイト

スモークや光など、機材は小さく固定されていても、その効果が広範囲に発揮する道具はあるものの、実際に物理的なものが無ければ、結構物足りなく感じてしまうものだと思います。そして、オブジェを置いたり、ステージ舞台を置いたとしても、それは地面や中心であって、上空が一番の盲点に当たります。
そこで・・提灯の登場です!!
中心から、四方八方に伸びる提灯は、盲点だった上空を見事に埋め尽くし、空間全体の演出に繋がっちゃいます!

レーザーライトとサーチライトによる
滝のような駆使&活用

そして、
先ほどからチョコチョコと出ていますが、
広範囲に効果を発揮する機材のレーザーライトやサーチライト、それらの配置構図がめちゃくちゃ重要になってきます。

主に、僕の記憶の限りでは、
・レーザーライト
・サーチライト
・スポットライト
・LEDパーライト(ムービング式)
・エフェクトライト(複数種類)
・ステージ照明
・出演者用スポットライト
がありました。

各々の配置としては、
円形ステージの周囲360度下部と、提灯型巨大スクリーンの上部四辺の列にそれぞれ、LEDパーライトがびっしり配置されていますが、これは光線を出して演出する目的ではなく、光源として光っていることが重要だと考えています。イルミネーションライトのように照射ではなく光源単体が光ることで成立する媒体のような感じ!また、舞台上を明るくするためのスポットライトも配置されています。

サーチライトが上下交差しているところ!

これ以外にも、別列の4列に、サーチライトが配置されていました!円形ステージの上部と下部に同じ感覚で合わせて配置されているため、それぞれのライトが照射されると光が交差するので見事です!!提灯でもステージでもカバーできていない箇所に、上手くレザーやスポットが当たるようになっているので、隙のない演出は圧巻です。

ステージと提灯型巨大スクリーン周辺の演出用機材

また、ステージのある展示ホール9は、ざっくりと四角形のスペースなのですが、その四辺全てにびっしりとライトが配置されています。上部には基本的により広範囲に広がり分割するスポットライトが4個セットで配備されており、その間にサーチライト兼レーザーライトのようなものが1台ずつ。また、4辺全てに少なくとも6台ほど、高い足場が組まれており、高層部に出演者用遠距離スポットライトと、多分オンライン配信用のカメラ、中間部には2台レーザーライトがありました。おそらく、中間部分に機材を設置するのが難しい点に加え、スタッフが可動式のカメラとスポットライトを出演者の動きに合わせて操作する必要があるため、高い位置でも人が操作できる足場を組んだのだと思います。

レーザーライトやスポットライトが置かれた、鉄骨の足場

そして!
地面?地上にもライトはまだまだいっぱいあります。(どんだけあるの!笑)
展示ホール9の四隅と円形ステージから少し離れた外周には、5台ほどのサーチライトが置かれていて、常に天井に向かって照射されていました。この効果は、スモークによる光線の可視化ですね。なので、これらサーチライトの後ろには、スモークマシンがありもくもくと煙が出ていました。
そんな中でも、特に感動した演出の工夫は!
ミラーボール活用演出です。地上のサーチライトと同じ位置に置かれていました。
くるくると回転するミラーボールに、スポットライトが近距離で照射され、ミラーボールに反射した光は、スモークによって光線となって、ハリネズミのように光線が弾けていました。ミラーを使った光の効果的な演出に心を打たれました!!

スポットライトが照射されたミラーボール

と、まぁこんな感じで、書き出したらキリがないので、
ライトの話はこれくらいにしておきます。
この章の最後に、僕が個人的に好きな照明演出のシーンを共有させてください!

①HALLOWEEN PARTYが流れている時の偶然的な照明演出

オンライン配信の07:21〜で、曲の間奏のようなところで歌手の叫び声があるシーンがあります。ここです。これ、ものすごく個人的な好みなのですが、この叫び声が甲子園のアナウンスのような、サイレンに聞こえるため、パトカーの回転灯のようなものが欲しいなーと思っていると、
この箇所に限らず、地上のサーチライトが、天井のあちらこちらを動き回っていたので、しかも赤で!これはもう満足です。

HALLOWEEN PARTY のダンスシーン

②「Uptown Funk」が流れる時の照明演出

(オンライン配信ではカットされていました)
01:05〜サビが始まる直前に、少し間があるのが特徴のこの曲。その瞬間に会場内の照明が一気に暗くなって落ち着き、次の瞬間に一気に派手に照明が狂い始める演出が好きです。
そして、
01:14や01:22あたり
8音高速で連続で同一音が鳴る音楽シーンで、
円形ステージ上部のスポットライトと、下部のサーチライト、また4辺の壁側のレーザーライトやサーチライトなども、8回連続でフラッシュするため、曲のタイミングと合っていて、最高に気持ちい瞬間です。また、曲中は、特にサーチライト(ムービング式)はずっと動き回っているのですが、その8音連続の時にだけ、定位置に戻って点滅する演出が最高です!!

屋台エリアのプロジェクションマッピング

CHIMENY TOWNが出店している屋台エリアの後ろ側の壁、一面にプロジェクションマッピングされていたのはご存知ですか!
えんとつ町という一貫された世界観の基、ステージエリアだけでなく、屋台エリアにも世界観を作り出したい、という思いから生まれたのだと思います。だって、一般の出店者さんらは、当然それぞれの世界観を区分されたブース内で作り出すわけですから、バラバラになってしまい統一するのが難しくなります。だから、公式出店エリアの後ろにはえんとつ町の画像を投影し、一般の出店ブース上には、大量の提灯が吊り下げられていました。ここだけでもすんごく考えられているんだなと、尊敬です。

一般の出店ブース上の大量提灯

また、CHIMENY TOWN側が出店している6屋台のデザインは、空間デザイナーの只石さんがご担当されているんです!本番までの準備で数回ほど、そして当日はめちゃくちゃお話できました!!限られた予算の中で、いかに予算を感じさせない演出にするのか、すごく現実的で勉強になるお話でした!
僕の管轄である、販売オペレーションに関しても色々とアドバイスを頂きまして、本当にありがたいです!!

只石さんとの打ち合わせでのツーショット!
公式出店エリア奥の壁にマッピングされた、えんとつ町の画像

めちゃ重要!開演前と終演後のこだわり

空間演出を行う上で欠かせない音ですが、会場内で流れていたBGMがすごくいい感じで、それも少し共有させていただきたいですっ!
まず、
当日は13時から会場なのですが、開演の14時半までは少々時間があるため、早めに来られたお客さんは、ファーストインプレッションで会場の規模と演出に慄きながら、屋台を巡る流れになっていました。ステージ演目が始まるその間、ステージのスピーカーからは、縁日を感じさせる和太鼓ベースのBGMが流れていました。まさにお祭り感があって、
お客さんは、これから始まるステージへの期待を胸に膨らませながら、気分が昂揚したと思います!!そして、提灯型巨大スクリーンには、提灯のキャラクターが映し出されていて、ワックワクです。
一方その頃、僕は会場内を走り回っていて、BGMを楽しむどころではないくらい忙しくしていましたが、それでもちょっと、ニヤッとしました😏
開演前だけでなく、演目と演目の間にある空き時間にも流れていたりしてました!
一番最後の演目は、大勢の出演者がステージ上で、「えんとつ町のプペル」を大合唱するのですが、
最後、西野さんが
「皆さん、今度はまたここでお会いしましょう!」
と衝撃のセリフを言った後、(梶原さん含め、僕周りのスタッフは誰も知らされていなかったので、びっくりし過ぎました笑)
「2025 えんとつ町の踊るハロウィンナイト 開催決定」
という文字がスクリーンに大々的に表示されました!
拍手喝采の最中、ロザリーナさんの「little star」が爆音で流れ出しました!
最高の選曲です!!僕泣きかけました。
ここで、プペルを流さないのも演出家のこだわりだと思います。エンディングでしんみりするパターンもありますが、どう考えても流れ的には、ハッピーエンドでテンション爆上げ状態の解散!っていうか打ち上げらしいので笑
そこも含めて、この曲が一番マッチしていると思いました!これを踏まえて、皆様、是非もう一度最後のシーンを見てみてください!

余談ですが、音響も素晴らしかったです。本当に。(大音量が大好きな西野さんボリュームなのかな?笑)
フェス以上の大音量にめちゃくちゃテンション上がりました🔥
少し離れたところにファミリー向けの中継芝生エリアがあったり、イヤーマフがあったりと、大きな音が苦手なお子さんへの対策もしっかり取られていたので、流石!と思いました。円形ステージ上部に吊り下げられていた、アコーディオンみたいな形のスピーカーがあり、テーマパークで使用されるレベルなので本気さを感じました!

アコーディオンみたいな巨大スピーカー!

もし僕が、空間演出を担当したら、これをやりたい!

ここまで、僕の踊ハロの空間演出に対する想いをそのまま書かせていただきましたが、もし僕が会場の空間演出を担当することになったら、やりたいことがいくつかあります!

①地面を這うレーザー

中心のステージと四方八方に広がる提灯、そしてスモークとライトと、空間を満たす演出としては完璧だと思うのですが、足元への演出があったらもっと良いな!と少し思っています。満員に人が立っている時はそこまで効果を発揮しませんが、演目と演目の間の小休憩や開演前と終演後など、人が少なくなると、若干足元というか、お客さんが立つエリアの演出の物足りなさを感じるので、広範囲レーザーを、展示ホール9の4隅に配置し、地面スレスレに照射させて、スモークによって可視化された光線が地面を這うように、まるで水中や雲の上を歩いているかのような幻想的な空間になると思いました!

地面を這うレーザー(イメージ) 引用:TOKYO LIGHTS 2022

②盆踊り+浮遊感アート

お客さんの頭上と提灯の間が、そこそこ広かったので、今の連なる提灯に加えて、提灯単体をランダムな位置と高さから吊るすなどすると、浮遊感を感じられ、美術装置とお客さんの距離が近くなることで、より世界観に没入させることができるのでは!と思いました!

上下ランダムに吊るされた提灯(イメージ)

③手持ち提灯も参加型に!

  • コンサートやFESでは、来場者がペンライトを持っていることがあると思いますが、これの何が良いって(空間演出的に)、ペンライトというお客さん共通のグッズを購入することで、フェスと一体型になれる、=参加型だという点です。

  • 踊ハロの、中心から四方八方に伸びる提灯の電球は、すべてコンピュータで一括制御されているので、光の点滅パターンや色が、演目に合わせられていて、重要な演出の一部になっていました。それを見た時に、ふと思ったのですが、今回クラファンで手持ち提灯があったと思うのですが、もしあれが、ペンライト代わりになって、踊ハロで手持ち提灯としてあったら、めちゃくちゃ面白いだろうな!と思いました。提灯という、このイベントの世界観に最高にマッチした光の道具が、ペンライト同様に演目に合わせて自動で点滅したり、色が移り変わったりすれば、お客さんが演出の一部となり、まさに一体型で参加型に。お客さんの人数が多ければ、多いほど客席の演出は豪華になるし光り輝く、というシステム。

  • 今回に関しては、客席をジャングルにしたい!という名目でバンドザウルスの恐竜とジャングル系グッズがありましたが、暗くなるシーンが多いので、お客さんに光る共通のグッズがあれば空間演出的には最高かと。当日は、スマホのライトをペンライト代わりにして振っている人がめちゃくちゃいたので、これが全て提灯になったら・・と考えればもうワクワクです。予算的に難しいかもしれないので、来場者特典とかでレンタルできたりしても良いかもしれないです。

連動したペンライト(イメージ) 参考/引用:乃木坂46

④えんとつからスモークが出る

最初の方に、演出の都合上で必要になってくるスモークと、えんとつ町の世界観に必要な煙の相性が抜群という話をしましたが、
実際、会場では大きな黒いデカい機械からスモークが放出されていました。結構バックヤードというか、多少は見えるところですが、隠してる感はありました。
せっかく、マッチしているのだから、
僕なら、2〜3メートルほどのえんとつのオブジェをあちらこちらに建てて、その中にスモークマシンを仕込んで、えんとつから煙が出ているかのような見せ方にします。
普通、スモークが出ているところを大々的に見せることはほとんどありませんが、この演出は踊ハロだからできることだと思います!また、えんとつは地上だけではなく、天井から吊り下がっていても、えんとつ町のカオス感が出て良いんじゃないかなーと思いました!!

こんな感じでオブジェを制作するイメージ

この他にも、まだまだ空間演出のアイデアはありますが、そこそこの分量になってきたので、ここら辺にしておきます笑

まとめ

踊ハロの空間演出がただ良かった!と言っても「それってただの感想ですよね」状態なので、
何様目線だよ!と終始ツッコミを入れたくなると思いますが、
美大に通うクリエイターの卵として、分析と考察をしてみました。
あと、こんなにもすごいすごいと言っていますが、
これら全て西野さんと井實さんによって手掛けられたもの。本当に尊敬です。いつかお会いしてクリエイティブの話をがっつりしてみたいし、僕も、クリエイティブの世界で、クリエイターとして一緒にお仕事をさせて頂きたいと強く思います。
願わくば、この記事を読んでくださるという奇跡が起こればなーと心のどこかで思っています笑

そんなこんなで、僕の専門分野なのでつい熱が入ってしまい、10000字超えの文量になってしまいました。(論文レベル笑)まだまだ書きたいことはたっぷりあるので、今後もいろんな記事を通して発信・共有できればな!と思っております。
果たして、この10000字の文章、全部読んでくださった方はいらっしゃるのでしょうか!!僕の個人的な記録用としての役割強めですね。

今後も、引き続きnoteを通して発信/共有させていただきます!
いいね!(スキ?)とか、コメントとかもらえると、すんごく励みになります!お願いします!!
それではまた〜

丹羽蓮一郎

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