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セ・リーグに指名打者制度は必要か?

ここ3,4年ほど何も進んでいないけど議論ばかりされるセ・リーグの指名打者制度の導入について先日もニュースが出ていました。

どんでんこと岡田監督が指名打者制度に反対していたのは前から知っていたので驚くことではありませんでしたが、DH推進派は当然とばかりにDH導入推進理由をXに投稿していました。

まず、私の意見から書くとセ・リーグのDH導入は反対です。
特に論理的な理由があるわけではなく、そっちの方が面白くて好きだからというだけです。

DH反対派の意見で多い、投手のジエンゴが見たいとか、バッティングの良い投手の打席が見たいみたいな投手のバッティングに期待する内容ではないです。

私としてはDHがない方がどちらのチームがその試合に勝つかという面において面白くなると思うのと、采配予想の幅が広がるので面白いという理由です。

投手のバッティングというのは時にやる気がないシーンもあるし、確率は低いので野手と比較すると期待できるものでは当然ありません。
これをつまらないと取る人もいますが、私はだからこそ面白いと思っています。
投手は抑えて当たり前、であるにもかかわらず四球を出してしまったとか、ヒットを打たれて試合の流れが変わってしまうみたいな展開がありうるので面白いと思っています。

私がこれまで野球を見てきた中で上記のシーンとして真っ先に浮かぶのが、2002年の日本シリーズです。
この年は巨人と西武の日本シリーズで、両チームともペナントレースは圧倒的な勝率で制し、シリーズも競るだろうと予想されていました。
シリーズ初戦の3回裏、それまで完璧に巨人打線を抑えていた松坂が上原にヒットを打たれたのを皮切りに2本のホームランを浴び4失点。
その試合は4-1で巨人が勝ち、シリーズ自体も巨人の4連勝で幕を閉じました。
あの上原のヒットがなければとは言いませんが、流れが大きく変わったのは事実です。

DHがないことについてそんな楽しみ方をする人のほうが少ないのは承知ですが、勝負の中で一部の制約事項があり、いつ別のカードを切るかみたいなところも楽しみたいと考えています。

まぁここに関してはDHありのほうが面白いという人にも私で言う2002年の日本シリーズのようなシーンがあると思うのでどちらが正しいというのは無いと思います。

私の感情とは別にいずれセ・リーグもDHありにあると予想しています。
現在、世界のプロのリーグにおいて指名打者を採用していないのはセ・リーグのみのようです。
かつてはナショナル・リーグも投手が打席に立っていましたが、2022年よりメジャーリーグはすべてDHありとなりました。
そうなると、メジャーリーグでプレーする投手はバットを持つ必要はなくなります。
最近はプロ野球で大成する前にメジャーリーグに行きたい夢を持つ超高校級の投手もいますが、そういった選手にとってセ・リーグでバントの練習をするのは、はっきり言って時間の無駄です。

もし私がかつての佐々木朗希のような立場の高校生であったら間違いなくパ・リーグを希望します。

セ・リーグとしてもそれは避けたいでしょうからいずれDHは導入するのではないかと思います。

20年以上前から野球を見てきた私からすると寂しい気持ちがないわけではないですが、サッカーで言うキーパー、バレーで言うリベロのようなものだと思えば、いつかは慣れると思います。

日本のプロ野球はメジャーリーグのルールを数年後に取り入れるというのがこれまでの歴史もあるのでDHは仕方ないでしょう。
私としてはDH以上にピッチクロックが取り入れられてしまうのではないかと思い戦々恐々としていますが、それはまた別の機会にお話しします。

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