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【EDH】《鸚鵡の匪賊、フランシスコ》 と馬

1.匪賊の鸚鵡

なにげなく『イクサラン 失われし洞窟』のカードリストを眺めていて目に留まった漆黒の翼。

《匪賊の鸚鵡、フランシスコ》

飛行
鸚鵡の匪賊、フランシスコではブロックできない。
あなたがコントロールしている1体以上の海賊がプレイヤー1人にダメージを与えるたび、鸚鵡の匪賊、フランシスコは探検を行う。
共闘

 

可愛い。
パワータフネス0/1ブロックできない。

能力も可愛い。
プレイヤー1人にダメージを与えるたび~
パワー0なのに。どれだけ攻撃しようが1羽でなにもしないの超可愛い。

しかしこのフランシスコ。
探検や共闘を考えたらやれる子じゃないのか。と思い試行錯誤している。

検索してもフランシスコの記事投稿はとても少ない。すぐにザビエルが出てくる。

今回は《匪賊の鸚鵡、フランシスコ》を組んだ感想や現在の採用カードを整理し、隠れフランシスコファンの皆さまと知見を共有するために記したい。

2.共闘

まずはお相手を探す。共闘である。
フランシスコ使いの先輩方を参考に。

みんなデッキリスト非公開かな

少ない。なんで。
かの有名なMOXfieldも見てみる。当時、フランシスコを統率者とするデッキリストを「全部見た」。見れる件数だったから。

デッキリストとしては
《鋭い目の航海士、マルコム》
《船壊し、ダーゴ》
など海賊シナジーを持ち、赤や青の強カードのサポートを受けつつ、お馴染みのコンボも採用できる構築が強そうである。だが、今回目指したのは海賊の肩にとまっているマスコットではない。自ら鉤爪で敵を引き裂き、対戦相手の目玉をくり貫く猛禽類のごときフランシスコでなければならない。そもそもマルコム、ダーゴならもっと適切な共闘者がいる。

そして厳正なる抽選の結果、
選ばれたのはお馬さんでした。

《陽光たてがみの使い魔、ケレス》

あなたがコントロールしている統率者1体が攻撃するたび、それの上に+1/+1カウンター1個を置く。
共闘

 

シンプルisベスト。フランシスコにカウンターを1つでも乗せればそれでいい。オルゾフカラーが最初に握った統率者ということもあってしっくりくる。

M:TGwikiのありがたい解説

3.プレイングとルート

a.プレイ所感

デッキレベルは7~8あたり想定。
最速2ターンキル可能だが、妨害に対するリカバリや相手のコンボを止めるための手段が限られるのはご愛敬。みんながカウンター応酬の空中戦をしていてもほぼ介入しない。鳥なのに。

最初はスタックスも検討したが最終的にほとんど外れている。猛禽類を目指すのだ。

『探検』は使ってみると土地が安定していい感じ。捲れたカードが公開情報になるのは結構ディスアドバンテージだと痛感。多少欲しいカードでも、基本的に落とす方が強い。次のターンドローまでそれを踏まえた動きを相手にされるのだけなので、思い通りに行かないことが多い。

「いじめないで!
 ボク わるいトリじゃないよ。」

のスタンスでぽいぽい墓地に落としてる。

また、ジェネラルダメージで勝つ組み合わせだと思われたり、いわゆる「初見殺し」要素も高い。一方でそのコンボのほとんどが複数のパーマネント依存のため、打消しはもとより、墓地対策、クリーチャー破壊、置物破壊、バウンスなどあらゆる妨害で簡単に止められる。

勘弁してください

立上がり、沈黙待ち、他の人が走った隙など、仕掛けるタイミングを見極めるのが大事。(あたりまえ)
まぁ自分は「行けるやろ!」ってノーバックアップで羽を散らしてます。

b.キープ

2ターン目に探検出来るキープならGO。
リアニメイトかサーチが1枚あれば御の字。
なんたって軽いジェネラルである。
《宝石の睡蓮》で初手2体着地なら勝ったも同然である。気持ちは。

c.ルート①

《アガサの魂の大釜》《歩行バリスタ》or《トリスケリオン》

+1/+1カウンターを持つ"すべて"
が能力を持つことを忘れずに

ジェネラル固有コンボ。
基本的にこのルートを目指す。
墓地のバリスタorトリスケをアガサで追放することでフランシスコに1点ダメージを飛ばす起動型能力を与え、

1.1点ダメージを飛ばす
2.探検誘発
3.土地なら手札に加える
 +1/+1カウンターがあれば1.に戻る
4.土地じゃないカードならそのままにして+1/+1カウンターを載せて1.に戻る
 (無限ダメージ)

コンボスタート時の+1/+1カウンターが少なく、土地が捲れ続けると止まる可能性はあるものの、概ねアマゾンの奥地まで探検してくれる。

フランシスコがいる場合、《溜め込む親玉》から、浮き1マナ(アンタップのクリーチャー1対でもOK)で上記につなげられるのも良い。

《Sacrifice》ルートも検討したい

1.親玉で《Saw in Half》サーチ
2.《Saw in Half》を召集(親玉+フランシスコ+1マナ)キャスト
3.親玉を真っ二つに《アガサの魂の大釜》《歩行バリスタ》をサーチ
4.アガサを親玉2体の召集で唱え、歩行バリスタはX=0で即墓地へ

c.ルート②

《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》《動く死体》or《Dance of the Dead》or《ネクロマンシー》

探検して名誉の戦士になる(墓地直行便)

ゴージャーコンボ。
最低でも無限兵士。マナファクトがあれば無限マナ、トリスケリオンかオークの弓使いがいれば無限ダメージ。

d.ルート③

《壊死のウーズ》+《Phyrexian Devourer》+《歩行バリスタ》or《トリスケリオン》

Japanese rice ball

《生き埋め》から釣り竿できるお手軽さで採用してるもののちょっと抜きたいより。これ抜いて《ボーラスの城塞》《黙示録、シェオルドレッド》を試したい。

e.ルート④

《太陽冠のヘリオッド》《歩行バリスタ》or《トリスケリオン》

カス神様

決めたことはない。
つまりいらないのかもしれない。
ただ、現状墓地を利用しない唯一の勝ち手段なのでバックアップになるかもしれない。と思いながら、探検で即座に墓地に落としている。

5.採用カード

100枚解説を意識したものの、コメントがないものは名前だけ。

a.コンボパーツ

《溜め込む親玉》
《Saw in Half》
《アガサの魂の大釜》
 
アガサパーツ

《歩行バリスタ》
《トリスケリオン》
《太陽冠のヘリオッド》
 
ヘリバリパーツ
 タフネス1になるタイミングでオークに
 狙撃されるのは日常。ケアしようね。

《壊死のウーズ》
《Phyrexian Devourer》
 
おにぎりパーツ
 ウーズは思わぬ成長をするので
 相手の墓地もよく見ましょう。

私がイーオスのレインジャー長です

《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》
 ゴージャーパーツ。
 探検で捲れたら「やってんなぁ!」って
 言って墓地に落としましょう。

《再活性》
《動く死体》
《Dance of the Dead》
《ネクロマンシー》
《セヴィンの再利用》

 リアニメイト系パーツ
 リアニメイト呪文は再活性のみ。
 ゴージャーを採用していることと《セヴィンの再利用》を念頭に置いてるため。増やした方が安定するのかもしれない。

b.サーチ

《穢れた血、ラザケシュ》
 悩み枠。種が少ないこともあるが、だいたい1枚サーチしかしない。勝ちに行くときも1枚サーチで足りることが多く、それなら1枚サーチするためにわざわざ必要なのか。という気がしないでもない。

《悟りの教示者》
《Demonic Consultation》
《汚れた契約》
《吸血の教示者》
《伝国の玉璽》
《対称な対応》
《悪魔の教示者》
《悪魔の意図》
 
軽量サーチを採用。3マナ以上のサーチはターン中のアクションが厳しいため見送っている。対称な対応、吸血の教示者、伝国の玉璽は納墓として機能するため、ルートを意識して積む。

《法務官の掌握》

相手のデッキを探検

 採用しててなんですが苦手カード。その場で有効なカードを判断する知見のなさはもとより、人様のデッキを確認することが恐れ多くて申し訳ない気持ちになる。自分の勝ち筋を通す同じマナ帯なら《不気味な教示者》でいいのでは。否、私はいつか人のお寿司を握って食べてみたいのだ。

1回だけでいいから

《納墓》
《無名の墓》
《生き埋め》

フレイバーテキスト満点

 納墓が飛び抜けて強い。
 生き埋めは手札次第でカウンター吸ってもらう目的で割り切ることもある。

c.サポート

《塔の長官、ボロミア》
《堂々たる撤廃者》
《イーオスのレインジャー長》

 着地しても油断出来ない。

勘弁してください

《鍛冶屋の技》

いろいろ守れるの偉い

 いろいろ入れ替えてるバックアップのひとつ。きっとこれは白い《白鳥の歌》

《救済の波濤》

すごくいろいろ守れるの偉い

《沈黙》
《オアリムの詠唱》
《平和の執行》
 
特になし。沈黙系。
 《災厄の痕跡》撃たれたら吐く。

《一時の猶予》
《インプの悪戯》
 
空中戦の構え。

《思考囲い》

みんなに手札をチラリズム

 8割自分に撃つ。2割は限界ムーブ。
 墓地に眠ってて欲しい子を落とす。

《永遠からの引き抜き》

テキスト確認されるマン

 ロマン枠。墓地対策対策が正統な理由。
 相手の衝動ドローを叩き落とすなど予想外の挙動も可能。
 デモコンや汚れた契約でリアニメイト系を持ってくることで途中に追放されたクリーチャーを復活させる変態ムーブがなくはない。運否天賦。

《大衆扇動者、ブリーナ》

名誉怪鳥

 最強の鳥類。宗教上の理由から採用しているものの、シナジーはバッチリ。
 ブリーナがでるとフランシスコビートダウンスタート。力isパワー。なにこれ。

《敵対工作員》
《ダウスィーの虚空歩き》
 
特になし。
 使うのは良いけど使われたら悶絶。

因果応報

d.リソースなど

《エスパーの歩哨》
《変わり身ののけ者》
《強欲な掠め盗り》

占術も沁みる

 のけ者、掠め取りは初手キープ要員。特に掠め取りはフランシスコと抜群に相性が良い。たぶん飼い主。

《堕落した庄察頭、ロソ》
《熱心すぎる弟子》

出た瞬間仕事する働き者

 《スカージの使い魔》と争ったが、軽いは正義。不要カードを落としてくれる。

《弱者選別》
《暗黒の儀式》
 特になし。
 《汚物の雨》は今のところ不採用。

《師範の占い独楽》
 探検と相性すごくすごい。

《つるむ面倒》

リス研なの…?

 お試し枠。
《一つの指輪》を抜いて様子を見ている。
指輪強いけど、フランシスコケレスではふわふわしている。なくてもいいより。
そもそも指輪はめる指がない。

《指輪の誘い》

逆にこっち

 採用してみてすごく噛み合う。出たときなにもしないけど誘惑ドローに加えて、「ブロックされない」、「ルーティング」いずれもやりたいことに繋がる動きで仕事できる。伝説になることで公有地、永岩城、竹沼に影響するの忘れがち。

《むかつき》
 見ての通り、むかつきに最適化されていないので通ったら勝ちのカードではない。それでも早いターンで勝負を決めるあまりあるパワーで採用。ラザケシュ親玉トリスケで22点くらって殺されるのも醍醐味。

e.除去

《オークの弓使い》
 
敵なら天敵。焼き鳥にされます。
 フランシスコは早く育つのを祈るばかり、ケレスもこれをケアして1度は攻撃してタフネス上げておくのが吉。

《Galadriel's Dismissal》

読めない

 盤面に応じて回避兼除去。
 コンボに際してスタックスを飛ばす。
 除去にいないいないする。

《魂の仕切り》

読める

 盤面に応じて回避兼除去。
 《失せろ》と悩んで、ファクトに触れるこちらを採用してる。

《剣を鍬に》
《致命的なはしゃぎ回り》
 
単体除去。
《滅ぼし》
 
滅ぼす。

f.マナファクト

《金属モックス》
《宝石の睡蓮》
《水蓮の花びら》
《魔力の墓所》
《モックス・アンバー》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《魔力の櫃》
《太陽の指輪》
《秘儀の印鑑》
 
特になし。

g.土地

《溢れかえる岸辺》
《汚染された三角州》
《乾燥台地》
《血染めのぬかるみ》
《新緑の地下墓地》
《吹きさらしの荒野》
《湿地の干潟》

ふーん、フェッチじゃん

《古えの墳墓》
《出現領域》

《真鍮の都》
《統率の塔》
《英雄の公有地》
《宝石の洞窟》
《風変わりな果樹園》
《皇国の地、永岩城》
《冠雪の平地》
《平地》
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
《陰謀団のピット》
《ファイレクシアの塔》
《冠雪の沼》
《沼》
《Scrubland》
《悪臭の荒野》
《神無き祭殿》
《無声開拓地》
《勝者の大霊堂》
 
特になし。
 デモコンと汚れた契約のため1枚ずつ。
《薄暗い裏通り》
 
新進気鋭の土地タイプ持ち。
 このデッキとの相性は良い。

5.おわりに

フランシスコ長文解説にお付き合いいただきありがとうございました。

こんなに書くつもりなかったのに溢れる愛で筆が止まりませんでした。言語化するとそのカードの忘れないでおきたいことや採用してる意図を考えることになるので良いですね。(説明が「特になし」もきちんと書いてこそ意味があると思います)

こちらの記事でフランシスコの魅力が少しでも伝われば幸いです。
※ちなみに、オウムは「オウム・スズメ類」で猛禽類とは縁遠いそうです。

まだまだ雛鳥です。
ケレスも他の共闘もさらに考えてみたいなと思います。

目指せ猛禽類。それでは。

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