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「オンラインサロン」で遊んでたら、夢がいくつも叶った話

こんにちは。
巷で話題になりつつある「オンラインサロン」のうちの一つ
前田デザイン室」クリエイターの安村シンです。

「前デの申し子」の異名をキャッチーで童心溢れたフレーズを量産するこっとんさんから頂いたほど、2018年は前田デザイン室のあちこちで活動をしてきました。

世の中では色んな噂のされる「オンラインサロン」ですが、
僕がその「前田デザイン室」で思いっきり活動しているうちに、
いくつも夢が叶ってしまったので
一年の振り返りに、記事にまとめてみました。

1.ドット絵を使ったデザインをしてみたかった。

僕は、上に姉と兄がいる3人兄弟で、物心ついた時からコントローラーを握っていました。ファミコン、スーパーファミコンといった、ドット絵によるグラフィックの世界が"アート"の原体験でした。

いつかドット絵を使った何かに関わりたい、と思っていましたが、ゲーム業界ははるか彼方、雲の上の世界。特段キャラクターが描けるわけでも、デザインが出来るわけでもなかった僕は、パッケージデザインの会社に就職しました。

フリーになって、2ヶ月ほどした5月、『前田デザイン室』に入った僕の目の前に現れたのは、ドット絵で描かれたタロット『タドットカード』の入稿メンバー募集の書き込み。

プロジェクトの全容も流れも分からないまま、ゴールデンウィークをまるっと充てるつもりで挙手。

入稿直前ながらも、まだ監修の占い師 宮田シロクさん からの絵柄改善ポイントを反映する余地が!
また、全体のテンプレートの統一もこれからだったので、そちらにも関わりました。

ドット絵をみてウキウキしながら参加。
入稿も修正も、いつもなら「面倒」となるところが
めちゃくちゃ楽しかったし、仕上がりもとてもキレイでした。

2.Tシャツとか作ってみたかった。

僕は、渋谷のデザイン専門学校でデザインを学びました。
渋谷は、やっぱりオシャレな若者が集まる街。
周りには、ハラジュクとか、ウラハラとか、なにやらおしゃれワードを操る若者がウヨウヨしていました。
一方僕は、オシャレに1mmも興味のない若者。流行りものにも興味がない。
だけど着るものにはこだわりたくて、買い物に行っても気に入る服が全くなくて帰る、ということを繰り返していました。

自分でTシャツをデザインするなんて、夢のまた夢。
そう思っていましたが、前田デザイン室の『ダサT』プロジェクトという、
ダサいTシャツをあえて作るプロジェクトで鍛えられました。
"オシャレ"や"カッコイイ"だけがファッションじゃない。
"おもしろい"デザインだって、あっていいんだ。
そんな気持ちで作った「威嚇するネコ」のTシャツが、
なんと本当にグッズ化!!!

Tシャツデザインという夢が、思わぬ形で実現しました。
それも、このネコの出てくる漫画「インベスター Z」の作者、三田紀房先生は、僕が大学受験するときに参考にした「ドラゴン桜」の作者でもあります。
猫好きという三田先生にも、Tシャツを気に入って頂けたそうで、
こんなに嬉しいことはない…!!とウキウキしてしまいました。


3.いつかゲームを作ってみたかった。

物心ついたときから、ファミコンのコントローラーを握っていた僕です。
小学生のときは、電話回線やISDNのおっそ〜いインターネットで
「ブラウザゲーム」をカンストするほどやり込んだりしていました。
ゲーマーの極みで、小さい頃は
いつか自分でゲーム作れたらいいな…なんてほのかに夢をみていました。

『UN-CHA』という企画のプロモーションの一貫として
WEBで遊べるガチャガチャのデザインを担当させていただきました。
UN-CHA.webは、前田デザイン室のクリエイターによる
「うんち」の104通りの表現方法がつまった、アートガチャです。
神プログラマークロイシさんと作ったアニメーションが気持ちいいので、ぜひ遊んでみてください。

4.本のデザインに関わってみたかった。

僕は新卒でデザイン制作会社に就職しました。新商品のパッケージデザインに関わる時、アイデアに詰まるとまず駆け込んだのが、本屋です。
ふと目に付いた言葉やビジュアルが、無意識に仕事とつながって、新しいアイデアが飛び出してくる可能性があるから、とても好きなんです。
本屋にあるいろんな雑誌・書籍を眺めては、自分の助けになる本を探していました。
いつか、書籍のデザインに関わりたい…!!と強く思っていましたが、

関わることが出来ました!!

まさか、すごくお世話になっていた本屋、青山ブックセンター本店や代官山ツタヤにまで置かれることになるなんて。
代官山は、夜遅くまで空いているので、本当に仕事がヤバイときに駆け込むオシャレ本屋。
青山ブックセンターは、会社から近かったので、帰り道に歩いて寄った本屋でした。
そこに、自分の関わった本が並ぶなんて、夢でしかないですよね。

これもまた奇跡。叶ってしまいました…🙏

5.アートディレクターになりたかった。

僕は、制作会社では肩書き「デザイナー」として勤めていました。
業務内容には、アートディレクションを含むこともありましたが
やはり、上司がクリエイティブディレクター・アートディレクターとなり、部下はデザイナーとなるのが普通です。
雑誌『マエボン』では、チーフデザイナー(アートディレクター)の募集が…

悩んだ末、立候補しました。
アートディレクターは三人います。セキトさんツカダさん、そして僕。
僕は全ページのノンブルをみたり、デザイン範囲をみたり、
全体の流れにコメントしたり。
また「UN-CHA」特集を途中からガッツリディレクションしたり。
夢のアートディレクターとして、デビューをさせていただきました。

また、ディレクターチームは、なんと表紙デザインの初期案を提案するチャンスまで…!

デザイン案を考えながら本屋へ行き、「目立つ本ってなんだろう?」と考えたところ、「白背景にドット絵じゃないか!?」というところまでは、辿り着きました。
(ハートの童心くんの開発は、室長の前田高志さん、表紙のデザイン担当はセキトさんです。)


これまた、夢です。
オシャレ蔦屋(このときは代官山へ行きました)をみて、
「ここに、真っ白なマエボンを置きたくありませんかッ!!!」と思いながら閃いたデザイン案が、
紆余曲折を経て、本当に本屋に置かれてるんですから。


6.大好きな漫画『宇宙兄弟』に関われた。

僕には、兄がいます。髪はシャンプーのよく泡立つタイプの兄です。
背が高くて、ものすごく色んなセンスに溢れていて、だけどデザインとかアートとは違う世界で働いていました。たぶん、僕がデザイナーになったことをモヤモヤと気にしていました。
漫画「宇宙兄弟」を読んで、顔といい髪といい、主人公ムッタにソックリな兄は、きっと勇気をもらったんだと思います。
月を目指すならぬ、転職を試みて、いまはイイ感じにムッタな生活をしています。
僕も、ムッタの弟、ヒビトになりたい。「イエーイ!」と言いたい。
わが安村家とって、『宇宙兄弟』はバイブルとも言えるくらいの漫画です。

その、「宇宙兄弟」と、前田デザイン室のコラボ企画が…!!!

嬉しすぎて、僕はなんだかんだ沢山参加しました。
2018.10.23に発売となった最新刊『宇宙兄弟(34)』に、自分のTwitterアイコンが出現するブギージェネレーター」のロゴ・WEBサイトデザインと、


宇宙兄弟の誰に似てるか診断してくれる、あなたは誰タイプ?」のWEBデザイン、主要5キャラの診断結果テキストの作成。

(なんとJAXAの方も診断で遊んでくださいました!


そして、宇宙兄弟のオモシロなロボ「ブギー」を
どこへでも持ち歩ける!全然喋ってくれない!ただの壁紙のデザイン。

どれも沢山の方に楽しんでいただけました。
そもそもの企画として、#宇宙兄弟34巻 のタグをトレンド入りさせる目的があったため、発売日はものすごいお祭りに。

お世話になっているクライアントにも
「見たことがある!」「これデザインしてたの、あなたでしたか!」と驚かれました。
すごい届いてる…!!!

そしてなにより、自身のバイブルである『宇宙兄弟』に少しでも関われた。
大きく夢が叶いました。

7.まさかそれが、仕事に繋がった。

デザインで遊んでいて、それで終わりではありませんでした。
前田デザイン室は「クリエイターを発信する」ということを大切にしてくれていて、関わったデザインにクレジットを必ず入れて下さいます。
「威嚇するネコ」のTシャツには、デザインの中に僕の名前もクレジットされているくらい。
デザイナーとしての発信を続けていたところ、
「コルクラボ」さんから、「コルクラボ 文化祭」の当日パンフレットのご依頼を頂きました。

そして、12月。信じられない奇跡が起きます。

これまで関わってきた、インベスター Z・宇宙兄弟企画のコラボ元、またコルクラボ文化祭の運営をしている「株式会社コルク」の代表、佐渡島 庸平さんからお仕事のご依頼を頂きました…!
前デでのアウトプットを見ていて、依頼することを決めて下さったとお聞きしました。

前田デザイン室の運営である三浦さんがどこかの記事で書いていた言葉、「仕事の報酬は仕事」というのを思い出しました。(おそらく引用元はソニー創業者の一人、井深大氏)

前デの活動を報告することで、「どんなことをしている人だ」と知ってもらうことができるのでは!?とは感じていましたが、
直接仕事に繋がるとは思っていませんでした。
ただただ遊んでいるうちに、クリエイターとして面白いものが作れたらいい。そういう気持ちで励んでいたからこそ、「面白い」が伝播したのかもしれません。

こちらの仕事については、年明けから改めて発信して行きます。
そして、前田デザイン室でのプロジェクトも、いくつも進行中。
これからも思いっきり遊びながら、世の中にないものをつくり、発信していきます!

それではみなさま、本年もよろしくお願いいたします🙇‍♂️

(最後までお読み頂き、ありがとうございました!)

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