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【第3回県民意見交換会in松本県ケ丘高校】「中学生・高校生・保護者が望むこれからの高校での学びのあり方」が実施されました。

2023年10月25日(水)に松本県ヶ丘高校にて
第3回信州学び円卓会議県民意見交換会が実施されました。
本記事では、その概要をお伝えします!

より良い「長野県の子どもたちにとって最適な学びのあり方」について幅広く検討していくために、本県民意見交換会に参加いただけなかった皆様からも、本テーマに関する意見や想いを募集しております。

回答フォームはこちら
集中募集期間:令和5年12月11日(月)〜令和6年1月24日(水)17時
       ※期間終了後も回答可能です。

実施概要

実施日程 :10月25日(水)15:30~17:30
場所 :長野県立松本県ヶ丘高等学校 LL教室
参加者 :
・信州学び円卓会議委員3名
・一般参加者35名(中学生、高校生、保護者、中学校教員、高校教員等)

テーマ :「中学生・高校生・保護者が望むこれからの高校での学びのあり方」

■タイムテーブル
15:30~15:50 :開会行事
・アイスブレイク
・知事ビデオレター、キーワード自己紹介
15:50~16:10 :参加者間グループワーク①:願いを描くワーク
「中学・高校」で何ができたら、あなたにとって最高の学校生活、学びだと思う?やりたいこと/やれてよかったことは?
16:10~16:40 :参加者間グループワーク②:モヤモヤを描くワーク
中学・高校に関して「もっとこうだったらいいのに」「なんでこうなんだろう」と思う「壁」や「課題」
16:50~17:20:全体意見交換
17:20~17:30:まとめ・クロージング

当日の様子は下記youtubeにて公開しております。↓


グループワーク
参加者集合写真
当日の議論に関するグラフィックレコーディング

■意見交換会に共有された主な意見

《「中学・高校」で何ができたら、あなたにとって最高の学校生活、学びだと思う?やりたいこと/やれてよかったことは?》

好きなことをもっと自由に学びたい
・学校は自分の「好き」を突き詰められる場所、普通の授業もいいが、
 人それぞれの夢とか将来に合った授業を取り入れてほしい。
・大学みたいに授業を選べる。
・別の学校の教員の授業を自由に受けることができる。
・好きなことを好きなだけやる。
・授業で面白かったことを自分でもやってみる。
・探究の授業をもっと受講しやすくするため、設備を整えてほしい。

もっと自由にしたい
・好きな時に学校を休めるようにしてほしい。
・休憩する場所や学食がほしい。
・学校って授業をうけるためだけの場所なの?
・お菓子など軽食を食べる時間、自由が欲しい。
・お金を稼ぎたい、バイトをしたい。

自分のことを知りたい、考えたい
・失敗が許容される環境が欲しい、失敗によって自分を知ることができる。
・やること多すぎて何かを考える時間が不足している。
・ゆったり人生を考える余裕が欲しい。
・進路・友情・学校生活の悩みを受け止めてくれる場所があるといい。

《中学・高校に関して「もっとこうだったらいいのに」「なんでこうなんだろう」と思う「壁」や「課題」》

ゆとり、余白の確保
・「自分で」「自分らしく」学ぶため、もっと余白の時間を意識的につくる。
・生徒が自分らしくいられる場所、時間を学校が確保することが大事。
・まずは今のまま、あるがままでいいよという安心感を学校で提供する。
・競争のないストレスの小さな場が必要。
・教員たちに過度な負担がかかっていると思う。それによって教員が不機嫌になると子どもにも伝わり、子ども達が学びにくくなってしまう。
・教員も生徒も忙しいので時間が欲しい 。
・時間・お金・心のゆとりが欲しい。
・もっと互いのことを知るために、遊ぶ、笑う、ゆとりが欲しい。

教員や大人と生徒の関係性
・高校になると教員と生徒との距離感を感じる 。
・生徒と教員がじっくり話し込める、仲良くなれる環境 が必要。
・働き方の問題もあると思うが、笑顔が少ない教員も多い。
・教員も生徒もストレスがなくお互いに相談しやすい関係をつくりたい。
・出身中学校では教員と生徒の距離が近くなる工夫がされていた。
・教員以外に相談できる大人がいるといい。
・他校の生徒や留学生を呼ぶなど、学校外含めいろいろな人と関わりたい。

校則について
・校則が厳しく、実用的じゃない。そもそも校則はなぜあるのか。
・他のクラスとの行き来を禁止するのをやめてほしい。
・もう少し登校時間を遅くしてほしい 。
・社会勉強にもなるのでバイトをOKにしてほしい。
・授業中に体操着以外の防寒具を着てはいけないのはなぜなのか。

教員の働き方
・もっと人材を確保してほしい。
・トップダウンで降りてくる仕事が多い。
・学習指導要領に縛られすぎている。
・教材研究をもっとやりたいが、その時間が確保できない。
・教員の労働時間を伸ばしているのは部活だと思う。生徒としても申し訳なく感じてしまう。

学習内容について
・より多くの選択肢を知りたいのに、誰に聞いたら良いかわからない 。
・英語のコミュニケーションに不安があるので、もっと実践的な授業やALTとの交流機会を増やしてほしい。
・探究学習を行う時間がなかなか確保できない、また、どうやって進めればいいかなどについて「ここではこういうことができる」というような情報がわかれば嬉しい。
・中学や高校のテストを全国共通にしてほしい。

ICTの活用
・タブレットの使用可能時間が短すぎる。夜に塾から帰ってきた後に使えないので
 レポートを書くことができない。
・配布物を全部メールで送ってほしい。
・タブレットが使用できない授業があるなど、タブレット使用に関する規制が厳しい。

受験
・進学に向けての学習と探究活動が両立しない。
・現場に求められている授業と入試で必要になる学習内容のギャップがある。
・生徒も教師も受験への対策が大変。
・学びは入試に合格するためのものなのか?評価を意識しすぎているように感じる。

一方通行的な授業
・勉強をやらされている感が強い。
・教員から生徒への一方的な授業がつまらないので、グループワークなどを増やしてほしい。

学校の設備について
・机を大きくして欲しい 、机がガタガタすることが多い 。
・一部校舎にトイレや水道がなく不便。
・探究活動に使える設備や道具を充実させてほしい。

《まとめ》

・教員が生徒に一方的に教える授業ではなく、生徒が自ら教員や学ぶ内容等を選択できる自由があれば、主体的な学びに繋がる。
・授業以外の環境(休憩時間や軽食、校則など)も自分で自由に決めることができれば気持ちにゆとりをもって学ぶことができる。
・教員も日々の業務が忙しく、生徒と向き合う時間や教材研究できる時間とゆとりが少ないので、働き方を改善する必要がある。
・生徒と教員がじっくり話せる環境が重要。
・探究活動をしっかり行うための、設備や道具の充実が必要。

■当日参加者感想

アンケートより一部抜粋

・いろいろな立場の人が集まる会は珍しいので視野が広まる機会となった。もっとこのような機会が増えてくれたら嬉しい。
・普段はなかなか関わることの出来ない中学生や他校の教員方と交流することができて本当に貴重な機会だった。学びを受ける当事者として教育について真剣に考える会議に参加できて本当に良かった。
・立場の異なる参加者からの多種多様な声が聞けて良かった。沢山の価値観に触れられたため、やはり個々の個性などを大切にする学校の形が大事だと思った。

一緒に、「長野県の子どもたちにとって最適な学びのあり方」を考えませんか?

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

今後もより多くの皆さまと幅広く検討、そして実現へと向かうために本会のような県民意見交換会を始め色々な施策を検討しております。
詳しくは県のHPをご覧ください。

また、本県民意見交換会に参加いただけなかった皆様からも、本意見交換会で扱ったテーマを中心に意見や想いを募集しております!

本アンケートの内容は第2回円卓会議の場にて委員へ共有されるほか、
整理・分析したものをHP等にて公開すること等を通じ、
関係する様々な主体における取組や県民全体の機運醸成に
繋げたいと考えております。

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集中募集期間:令和5年12月11日(月)〜令和6年1月24日(水)17時
       ※期間終了後も回答可能です。

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