年配男性はなぜ質問の時間に長広舌をぶつのか

〈女性の方が講演後、質問の時間に男性がとうとうと喋り続けて辟易した話をしているのに反応して〉

私も、何度も経験してる。先日の講演会で質問の時間になったとき、質問の時間だっつってるのに自説をとうとうとしゃべる年配男性。一向に質問しないので「コンパクトに」と腰折る形でクギ。それでも自説を語る。これ、60歳以上男性で結構見る。講演者が男性だろうがお構い無し。

「質問があるんですが」というから前提を話してるのかな、と思って聞いてると、いつまでも自説を喋ってる。つまり質問したいわけではなく、独演会したいだけ。自説をとうとうと喋って自分に学があることを知らしめたいという自己顕示欲が強いんだろうと見ている。自説は自分で講演する時に喋って!

質問の時間は好きなこと喋っていい時間、と考えている高齢男性は少なくない。さすがに50歳代以下では少なくなるけど。質問の時間は質問をするもんだと思っているから。でもたまに若めの人でも、自説を話さずにいられない人に出くわす。女性でこうした質問者(演説人)に出会ったことはまだない。

残念なことに、こうした男性の心理、わからなくもない。語りたい。語ってうならせたい。そういう慾望が自分の中にあるのは否定できない。ただ、経験上、自分に酔って喋ると相手は冷めてるというのを知ってるので、抑えてる。でも男性は比較的相手の反応を察する力が弱いらしく、

相手が「話なげーな」とイライラしていても、「なんの、次の素晴しい話を聞けば相手も感動するに違いない」という根拠のない自信がずっと続くから、むしろ力を入れて話し続ける。止まりゃしない。相手の反応は話を止める根拠にならない男性が少なくない。

女性の質問者は、会場の空気にもアンテナ張って質問する人がほとんど。しかし滔々(とうとう)と喋り続ける男性は「俺の素晴しい話に感動するがいい!」と、自分を崇め奉る群衆とみなして独演会。男性はどうも、いくつになってもヒーローになりたい気分が抜けないらしい。

私は、こうした周囲の迷惑を顧みない独演会が嫌いで、いくら人生の先輩でもバッサリ切る。昔、私の話を聞きたいと学生と同行してきた業界の大御所が。ところが私の話を遮っては何度も自説を滔々と語る。私は「何しに来たんですか?」と。話聞く気がないなら帰ったら?というニュアンスこめて。

その後は腰が低くなって私をヨイショし始めたけど。ヨイショしなくていいから、なんで最初にそんな傲然とした態度とったんだよ?と私は不服。
自分がそんな年寄りにならないように気をつけたい。「もしそんなになったら飛び蹴り食らわすよ」とYouMeさん言ってくれてるので、大丈夫か。

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