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「コミュニティの力でビジネスを加速させる」2億円資金調達の舞台裏

シンセカイテクノロジーズは、これまで様々な業界でのコミュニティ運営で培った独自のコミュニティ理論をもとに、コミュニティ関連サービス群「MURA(ムーラ)」を開発・運営しています。データを活用しながら企業やブランドのコミュニティ運営を一気通貫で支援することで、コミュニティに関わる全ての人に「生きがい」を生み出し、コミュニティの力でビジネスを加速させます。

2024年3月28日に発表されたプレシリーズAラウンドでの資金調達について、その舞台裏を代表の大社に話を聞きました。



「急成長領域に張る」を掲げる連続起業家がコミュニティに賭けた理由

-まずは簡単に経歴を教えてください

シンセカイテクノロジーズ代表の大社(おおこそ)です。2022年に今のシンセカイテクノロジーズを立ち上げる以前もスタートアップを経営しており、その前はサイバーエージェントの子会社を経営するなど、起業家キャリアを送っています。

-これまでのキャリアをもう少し詳しく教えてください

はい、まず新卒でサイバーエージェントに入社しました。最初は当時急成長していたソーシャルゲーム領域の子会社に配属希望を出し、所属しました。その後はマッチングアプリ「タップル(tapple)」のCMOをやり、そこでも急成長を経験しました。

そこからサイバーエージェントを独立し、株式会社TORIHADAを立ち上げました。当時、YouTube市場でUUUMが急成長していたので、TORIHADAはTikTok市場に狙いを絞り立ち上げました。結果的に国内のTikTok市場の会社では最大規模にまで成長させることができました。


出典:https://www.torihada.co.jp/business/

そして、2022年10月に新しい挑戦として株式会社SHINSEKAI Technologiesを立ち上げました。

-シンセカイテクノロジーズ立ち上げの理由を教えてください

自分の大事にしている価値観として「急成長領域に張る」というものがあります。これまでのキャリアもそれぞれの時代で急成長している市場で戦うことを意識していました。
その中で、これからコミュニティ領域が伸びそうだと直感しました。

そう感じた1つの大きなきっかけは、2021年頃から発生したWeb3の台頭です。NFTや共通の趣味を軸に、バックグラウンドを問わずに「共感」を軸に熱量の高いコミュニティ(DAO)が多数発生し、私自身もまさにその熱狂を肌身で感じた経験から、コミュニティの可能性を確信しました。

前職での経験からデジタルマーケティングがより顧客接点や顧客体験に重点を置くトレンドに移り変わっていることを感じていたため、ビジネスの観点でも妥当性がある。そうした考えから、コミュニティに賭ける意思決定をしました。

合計2億円を調達したプレシリーズAラウンドの舞台裏

-今回の資金調達の概要を教えてください

ラウンドはプレシリーズAで金額は2億円、グリーベンチャーズ、NES、D4V(Design for Ventures)、double jump.tokyo等から投資いただきました。

-資金の利用用途と目的を教えてください

ラウンドがプレシリーズAなので、シード期に立ち上げたサービスの初期の検証が完了し、グロースに向かう手前の時期だと認識しています。すでにWeb3やゲーム領域のコミュニティマネジメント支援という領域に関しては、業界トップのシェアを取りにいけるという仮説検証が完了しています。一方で、メーカーや小売などの領域にもコミュニティマネジメント需要はあると考えているので、その領域での支援にも拡大していきます。

具体的な資金の利用用途は、プロダクト機能の拡充や人員体制含めて売上増強のための組織拡充を行います。一言で言えば、組織とプロダクトへの投資です。

-投資家からはどのような点を評価いただいたのでしょうか

大きく4点あると考えています。

1点目はチームの強さです。私はインフルエンサーマーケティングの領域、ソーシャルゲーム業界の開発運用の知見、デジタルマーケティングを理解しており、そこに加えて専門性の高いチームが揃っています。このチーム力によって、コミュニティというエモーショナルな領域でデータドリブンで事業構築が可能です。

2点目はマーケットとタイミングです。2024年は世界中でBCG(ブロックチェーンゲーム)のリリースラッシュが起こるという一次情報を手に入れています。また、ビットコインの価格が過去最高になり、今後も参加する人が増えている中で、ライトユーザーが参加し、コミュニティが事業成長の鍵を握る市場が急拡大するタイミングになるはずです。

3点目はサービス群として全方位でプロダクトを提供している点です。コミュニティマネジメントを事業として提供するにあたり、課題となることがいかに質の高いコミュニティマネージャーを提供し続けられるかです。我々はコミュニティマネージャーの育成事業も行っており、さらにDiscordだけでなくLINEやXなどでも十分に価値発揮ができる体制が整っています。また、人材の提供やマネジメント代行に留まらず、そこで培った独自の知見を活かしたプラットフォーム開発を行っています。それらを総称して「MURA(ムーラ)」と呼んでいます。デジタル上に繋がりの村を作るという意味を込めてます(笑)

4点目は今後の可能性です。これまではWeb3やゲーム領域での案件を中心に支援をしていましたが、今後それらの領域に閉じずに、メーカーや地方公共団体などにも横展開できることが想定され、労働集約型のビジネスモデルとはいえ、高い成長性が見込めると判断いただきました。

-調達タイミングの意図を教えてください

調達のタイミングは”いかに初期投資を踏むか”という点に左右されると考えています。前回のシードラウンドでの調達から今回のプレシリーズAの調達まで一年を切っており、一般的な調達タイミングよりも早いスピードで調達しています。

シードラウンドでの資金調達も当時のマーケットには先行参入事業者で強いプレイヤーがおらず、我々が強くなり得ると判断したので、Discordマネジメント支援という領域で初期投資を踏みながら立ち上げました。結果として、MRR(月間経常収益)も急成長しており、これも早期に先行投資を踏んだ結果として得られた成果だと考えています。

引き続き素早い成長速度で次のステージに向かうために、またできるだけ早く次のラウンドに向けた蓋然性構築の検証を続けるために、2023年末クローズというスケジュールで進めました。

-資金調達活動は大変でしたか

めちゃくちゃ大変でした、笑。

我々は自身のポジションを「Web2.X SHIFT」と呼び、Web2からWeb3の間に市場があると感じて進めてきましたが、すでに顕在化しているWeb3事業者向けだけでなく、あらゆる領域にも横展開できるチャンスがあることを認識してもらうことが非常に難しかったです。

加えて、2023年の夏明け以降、Web3市場全体、特にNFTに関しては冬の時代に直面していたことも説明を難しくした要因でした。企業としては成長し売上は上がり続けていましたが、冬の時代であるが故に話を聞いてもらえないようなことも多かったです。


これからは”コミュニティコマース”の時代になる!?

-これからのシンセカイテクノロジーズについて教えてください

創業からこれまで、主要事業として取り組んでいる領域はコミュニティマネジメントの支援事業です。弊社独自リサーチの結果として、大手企業のおよそ8割は新しい顧客接点の機会としてコミュニティへ強い関心があります。しかし、多くの企業はコミュニティを運営する体制やノウハウがありません。加えて、既存市場のプレイヤーを見ても、コミュニティ運営をデータドリブンで再現性高く結果を出せる事業者もほとんどいません。

我々はコミュニティ運営のための「コミュニティグロースモデル」を言語化し、定量的な分析を行いながら国内No.1のコミュニティ運営の体制を構築しています。

これからも引き続き同様の支援をさらにクオリティ高く実施していきますが、更にコミュニティコマースの支援もしていきます。


-「コミュニティコマース」聞き慣れない言葉ですね

言葉の通り、「コミュニティ」と「コマース」を掛け合わせた言葉です。コミュニティ運営の中で直接商品の販売を行うことで、コミュニティ経由で新しい売上が誕生することを意味しています。

現在のコミュニティ運営は顧客接点を強化し、ロイヤリティを強化することでLTVの向上に貢献することでした。これからはそこから更に進化し、コミュニティから直接販売が生まれる”コミュニティコマース”という選択肢が生まれると考えています。

企業とユーザーの共創プラットフォーム「MURAコミュニティ」の開発をしています。これまでのノウハウや経験をプロダクトに落とし込みスタートさせます。


新しい世界を一緒に作る仲間を絶賛募集中

-組織も大きくされるのでしょうか

はい、採用強化中です。現状、2024年の3月時点で正社員が17名ほど、業務委託を入れると25~30名の方が関わってくれています。1年後の2025年の4月には正社員60名の体制まで拡大しようと計画しています。我々は上場を意識しながら進めているので、ガバナンス強化の観点からフルコミット型の正社員として関わっていただける方を主に募集しています。

我々はスタートアップにしては少し大人の会社(平均年齢は30代の中盤)で、20代の時に一定の大きな成果を成し遂げた方が集まっていることが特徴です。

-大事にしている価値観はありますか

「No Limit」「One Team」「Professional」の3つのバリューを掲げ、それらを日常の業務から実行できるように浸透させています。

「No Limit」は制約を超えて仕事の価値を出す、規制を乗り越えていく、新しいルールメイクをしていくという意味を込めており、それぞれが個人の仕事の最大化を目指しています。

「One Team」はチーム一丸となって大きな成果を成し遂げようというスローガンです。毎月”One Team会”と呼ばれる集まりを毎月開催しており、そこではノウハウや情報共有、懇親会をしています。

最後の「Professional」も非常に大事にしており、我々はそれぞれの領域でプロフェッショナルとして活躍していた人をチームに引き入れることを意識しています。

-どのような方を募集されていますか

現在は約20のポジションにて正社員の募集をしていますが、共通する人材募集の観点は、新しい産業を創出することに魅力を感じ、大きな志を持って一緒に働いていける仲間がほしいと思っていることです。
我々は今後人口減少が続く日本において、コミュニティという領域でプロフェッショナルとして活動し、新しい職種の創出や雇用の形成に取り組んでいます。

今後AIが普及し言語の壁が無くなったとしても、人の思いや働きがいが大切な要素になってくると信じています。新産業や雇用や創業を生み出す挑戦を一緒にしたい方をお待ちしています。
オープンポジションもありますので、興味を持っていただいた方はまずは気軽に面談の申込みをください。記事では語り尽くせない魅力が当社にはありますので、ぜひお伝えさせていただきたいです。

-最後に未来の仲間へ向けた一言をお願いします

社名にもある通り、新しい世界を作り出す、そういった仲間を絶賛募集してます。あなたにとって、そして皆さんにとっての新しい世界を一緒に作りましょう!

▼シンセカイテクノロジーズ採用ページ

▼カジュアル面談も受付中

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▼シンセカイテクノロジーズコーポサイト


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