木沢真流@「漂流病棟」GANMA!連載中

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木沢真流@「漂流病棟」GANMA!連載中

医師のかたわら、漫画原作者もしています。分析したり、色々思ったことを投げたりしています。 カクヨム → https://kakuyomu.jp/users/k1sh 漂流病棟 → https://ganma.jp/hyoryu みんな笑顔になれますように!

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  • せいぜい2割シリーズ

    名作を分析し、ストーリー展開の素晴らしさを学ぶことにより、名作が名作たらしめる所以を噛み締めるシリーズです! 創作に携わる人はもちろん、そうでない人もぜひご覧ください!

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    毎日の暮らしに役立つ小技やビジネススキルなどを公開します!

  • 人生の8割を損している☆感情人間への処方箋

    運転していてイライラ、子育てしてイライラ、明日の発表うまくいくか不安、失敗したらどうしようとオロオロ……。私たちの周りはネガティブな感情だらけ。特に「感情人間」と言われるタイプはこの感情の波が強く、まるで乗りたくも無いジェットコースターに毎日乗っているような日々を過ごしています。そんな人が一瞬で楽になれたら……。そんなノウハウをお教えします♪

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いらっしゃいませ💁‍♂️ 医師として働く傍ら、作家として小説も書いています。縁あってGANMA!アプリ掲載中のマンガ「漂流病棟」の原作も書いています。 ここには主に毎日の暮らし、ビジネスで役立つ人生戦略『ライフストラテジー』や、アイデア、思ったこと(寝言)などが書いてあります。 小説はカクヨムサイトに全てアップしてあります。もし興味を持ってくださった方がいらっしゃったら、カクヨムにも遊びにきてもらえたら嬉しいです。 ぜひごゆっくりされていってください🍵 ただいま、創作大

    • 自分を二つに分けると、死を乗り越えられるかもしれない

       こんにちは。  今回は哲学的な話からSFまで、ちょっとマニアックな内容かもしれません。  大事な人を失った時、もしくは自分がいなくなって周りの人が困ってしまうかもしれない、そんなことを考えた時にふとこの記事を読んでもらえれば幸いです。 💊不老不死について考える 人類の永遠の夢と言っても過言ではないのが、この不老不死。科学技術の発展に伴い、寿命はかなり伸びましたが、どうやら頭打ちのようです。  分かってはいるものの、死は怖い。  これに対し人類は恐れ、怒り、落胆し、そし

      • 「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第10話 本当の最終試験

         桜崎は黙って聞いていた。そして先程の暖かな表情から一気に冷たい表情に切り替わった。 「どういうこと? 私は偉そうにしたつもりはないし、馬鹿にさせることもない。あなたの言っていることは意味がわからないし、そういうことはあまり言わない方がいいと思うわ。その一言で、今までのあなたのしてくれた大切なものが台無しになるわよ」  桜崎はじっと心山(むねやま)を見つめた。心山も目線を反らさず見つめ返した。それはまるで永遠にも思えた。三浦と達川は額に汗を垂らしながら、その様子を見つめて

        • 「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第9話 魔物と対峙する

           その後、桜崎は再び治療を開始し、週一回、心山(むねやま)の元を訪れるようになった。少しずつ与えられた言葉を言えるようになり、徐々に具体的な内容も言えるようになってきた。  そしていよいよ、最後の日がやってきた。  心山は桜崎と診察室で向かい合った。  机の上には一枚の紙が裏返してあり、大きく数字の3が書いてあった。桜崎はそれをじっと見つめた。 「桜崎さん、よくここまでがんばりました。今日はお伝えした通り、最後の日です。これがクリアできたら、あなたは合格です」  桜

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        記事

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第8話 天使のつばさ

          「先生! 大変です」 「おい三浦君、こっちも大変だ」  え? と三浦が心山(むねやま)の視線の先を見ると、おばけえびが大量にぷかぷか浮かんでいた。 「太郎に二郎、三郎に吾郎、ジョージとメアリーもみんな……そんな私を置いてかないでくれ」 「せんせい、えびもいいんですけど、桜崎さんですよ」 「え、と誰だっけ」 「もう、もっとヒトにも興味持ってくださいよ。桜崎さん、治療をもうやめるって。理由は教えてくれませんでした」  心山(むねやま)は小さく頷くと、へえ、了解。とだ

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第8話 天使のつばさ

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」第7話 治療開始

           桜崎はふっと息を吐いた。 「まいったわ。そこまで言われたらやるしかないね、あなたの言葉、信じてみるよ」  心山(むねやま)は笑顔を浮かべた。 *  診察室で心山と桜崎は向かい合った。桜崎の表情は幾分かこわばっているようにも見えた。 「ではこれから治療に入ります。やることは簡単です、言葉を唱えるだけです」 「言葉……? おまじないってことね」 「馬鹿にしてはいけません。昔から言葉は言霊といってとても強い力を持つとされてきました。それは今でも変わりません。では早速

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」第7話 治療開始

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第6話 小さい頃の影響

          前話 第5話「言葉という魔物」 後話 第7話「治療開始」 「いや、なんとなく……。見当違いでしたか?」  桜崎は答えなかった。ただただ色の無い表情で、遠くをぼんやりと眺めていた。 「桜崎さん、知ってます? 人の心って火のないところに煙は立たずって」  ボタボタ、と屋根に落ちる雨音が鈍い音を立てた。 「たとえどんな小さい心の反応も、必ず原因がある。そしてそれは小さい頃に経験したものがほとんどなんです。怒り、喜び、嫉妬、ねたみ……全てです」  心山(むねやま)はチラッ

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第6話 小さい頃の影響

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第5話 言葉という魔物

          前話 第4話「2日目」 後話 第6話「小さい頃の影響」 Q: 桜崎美代子は嵌められて、盗聴されて、それをマスコミに流されてもいい。ありもしない事実を報道されて、職を失ってもいい。  桜崎の中で何かがぷつりと音を立てた。心山(むねやま)は相変わらずにやけながら、うさぎのぬいぐるみを揺らしている。 「うわぁぁぁぁぁー」  腹からの叫び声をあげて、桜崎はうさぎのぬいぐるみを奪い取ると、思いっきり心山(むねやま)に向かって投げつけた。そして机を蹴飛ばし、ひっくり返した。 「

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第5話 言葉という魔物

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第4話 2日目

          前話 第3話「最初に越えるべき壁」 後話 第5話「言葉という魔物」  三浦は百円ショップで買ってきた、額縁付きの絵を壁に飾ろうとしていた。壁のシミがひどく印象が悪かったからだ。ふと部屋の隅をみると、どこからか雨漏りがあるのかカビが生えていた。 「せんせー、もっとお金稼いで壁紙張り替えましょうよ。それと雨漏り」  心山(むねやま)はおばけえびを暖かい眼差しで見つめながら、柿の種をぽりぽり食べていた。 「まあそのうちね」  もう、と言いながら三浦は求人情報誌を眺めていた

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第4話 2日目

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第3話 最初に越えるべき壁

          前話 第2話「愚痴外来」 後話 第4話「2日目」 「何よ、その言葉って」 「簡単なことです。私は言いました、あなたの全ての心の悩みを解決すると。しかしそのためには自分でなんとかしたい、と思っていることが必須です。つまり誰かに言われてきたとか、誰かに何かしてもらおう、とかそういう思いでは解決しません。それができなければやるだけ無駄、今すぐ帰ってもらった方がいいです。時間のためにも」  三浦は思った。どうせ時間なんて持て余してるくせに、と。 「いいわ。私は私の意思でここに

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第3話 最初に越えるべき壁

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第2話 愚痴外来

          前話 第1話「VIPな客」 後話 第3話「最初に越えるべき壁」  心山(むねやま)はおばけえびをじっと見つめながら柿の種をぼりぼりと食べていた。 「先生、ご予約の桜崎美代子様ですが、あの人——」 「美代子? ああ、美代子は昨日亡くなった。朝起きたらぷかぷか浮かんでたよ。あの子は隅っこが好きだった——」 「違います! えびのことじゃありません、お客様です。予約の桜崎美代子様ですが」  三浦は息を整えた。 「元衆議院議員で元厚生労働官僚、文部科学大臣政務官、内閣府大臣

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第2話 愚痴外来

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第1話 VIPな客

          あらすじ どこかの町外れに佇む寂れた診療所、通称「愚痴外来」。宣伝はおろか、看板すらぼろぼろなのに、口コミを頼ってなぜかVIPがやってくる。政治家、芸能人、スポーツ選手、社会に認められた強い存在のはずなのに、みなどこか人には言えない心の闇を抱えている。  所長の「心山(むねやま)」は一見ぱっとせず、空気の読まない発言で依頼者を怒らせる社会不適合者だが、解析心理学という手法を用いて、本人ですら気づかなかった心の問題を的確に見抜いて、見事解決していく。  顔で笑って心で泣いている

          「雨上がりのアルテミア・愚痴外来診療録」  第1話 VIPな客

          母をたずねて3100里

           こんにちは! 色々低迷期な木沢真流と申します!  何か良いアイデアはないかと色々作品をかじっています、例えばデスノートとかを初めてアニメで見ましたが、やはりかなり面白いですね。  テイストはかなり変わりますが、この前偶然にもタイトルの作品である「母をたずねて三千里」のダイジェストをNHKでやっていました。  創作の立場として観ましたが、改めて素晴らしい作品だと感動しました。  今回はこの作品の素晴らしいと感じた点、ストーリー展開に使えるポイントを書きます。 この記事

          「漂流病棟」2巻が発行されます

          8月売りで2巻が発行されます! 内容は8話〜20話です。 一応説明しますと、GANMA!というアプリで読む漫画になります。5話までならブラウザでお試し読みができるようです。 Amazonで購入するとこんな感じになります。 初めての方にためにも、ご説明差し上げます。 まずは宣伝で使われているキャッチフレーズを。 いわゆる「漂流モノ」はすでに名作が世に出ています。それらとの違いがいくつかあります。まずは、 漂流した空間が桁違い漂流教室では学校、漂流ネットカフェではネットカ

          「漂流病棟」2巻が発行されます

          あなたが知っている魔女の宅急便はせいぜい2割

          これを読んだらきっとあなたはまた魔女の宅急便を観たくなる!※ネタバレ注意! まだ観てない人は閲覧注意です。 「せいぜい2割シリーズとは?」 誰もが知っている名作「魔女の宅急便」。 この話には私たち小説家が学ぶべき、驚くほど沢山の技法が散りばめられています。こういった名作を分析し、深掘りし、その類稀なる技をひとつずつ確認して行く、これが「せいぜい2割」シリーズです。 これからストーリーを作ろうとしている人、ストーリー作りに行き詰まった人、そうでなくでも、これらの作品が好き

          あなたが知っている魔女の宅急便はせいぜい2割

          タイトルのヒキがめっちゃ強いサイトはコレ! 見えて来た共通点とは?

          最近スマホで拝見したサイト このタイトルのヒキが凄まじいのでご紹介します。 これらはついクリック(タップ)したくなるタイトルですよね。どうしてここまでヒキが強いのでしょうか。 考えられる共通点として以下のものが挙げられます。 一個ずつ行ってみましょう。 「私は聞いていない」という上司はムダな存在…トヨタ社内に貼ってある仕事の「7つのムダ」のすさまじさ 私は聞いていないという上司、いますよね。それを「ムダ」とばっさり。 さらに「トヨタ」という有名企業をだすことで、一

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