"Could you〜"が一番丁寧だと思ってませんか?それ失礼です
英語というと、フランクで、カジュアルなイメージがありますが、もちろん、ちゃんと敬語もあります。ビジネスシーン、上下関係、距離感など立場によってフォーマルからカジュアルまで使い分けるのは日本語と同じです。
ただ、実はフォーマルかカジュアルかの使い分けに止まらない、という話を今日はしたいと思います。
どういうことか?
ある日のできごと
最近、英会話練習アプリSpeakNowを使っていて、こんな指摘を受けました。
このアプリでは、自分の英語スピーキングを録音するとアメリカ・カナダのネイティブが24時間以内に添削してフィードバックをくれます。
スピーキングの題材は、完全に自由に好きなものを提出することもできますが、「課題」に対して回答するというタイプの提出方法もあります。
先日は、以下のような「課題」にチャレンジしてみました。
ボクは、なるべく丁寧に返金か返品交換をお願いしようと思ったので、こういう回答を提出しました。
さて、文法的な問題は全くないのですが、とあることを指摘されました。
それはなんでしょう?ヒントは太文字の部分の言い方です。
Could you/Would you は時に失礼
アメリカ・ジョージア州出身で東京在住歴4年のローレン先生曰く、
え!?
これまでのボクの英語人生において
Could you (please) 以上に丁寧なお願いの仕方はないと固く信じてきたんですけど。。
その信仰がぶち壊されました 笑
ローレン先生、シチュエーションによっては「you」を使った疑問文は避けるべきだというのです。
例えば、今回のように「返金を求める」場合。
世の中には難癖をつけて返金を要求する悪質な顧客もどきも存在します。そのため、実際には何も恨めしいことがなくても、自分もなんとなくそういう輩かもしれないと思われたりしたらヤダな…とちょっと言い出しづらい問いかけですよね。
こういうケースで「you」を使うと、すごく相手を正面から責めるようなきつい言い方になってしまうそうです。
何か失礼なことを言ってないか、相手を傷つけたりしてないか気にする細やかさが"売り"の日本人もびっくりの指摘でした。
同じ理屈で、Would you〜も場合によっては「同罪」に。
ではなんと言えば「角が立たない」のか??
角の立たないマイルド英語
正解は、いくつかあるそうです。これ、ぜひ覚えておきましょう。
あえて直訳しました。
これを見て気付くことは、
返金を「あなたに」求めると言っているのではなく、
・「私」は返金してもらえる対象か?
・返金という「行為」をしてもらえる可能性があるか?
というように、ベクトルが相手にダイレクトに向いていないんですね。
なるほど!
それに対してボクの答案は…
と聞こえたわけです。
確かに聞いた店員はちょっとムッとするでしょうね(汗
まあ、おそらく普通にこのフレーズで詰め寄るアメリカ人も実際は多いんじゃないかと邪推しますが笑
ちなみに、youを使ったとしても、よりマイルドに聞こえる言い方も教えてくれました。
これだと、会社のポリシーについて質問している感じになるので相手は詰め寄られている感じが和らぐんだそうです。
さらに、別のわかりやすい事例も付け加えてくれました。
はい、めちゃめちゃ旦那さんに鋭くてぶっといベクトルが放たれています。
旦那さん、ものすごく責められている感じがするはずです。答え方をちょっと間違えようものなら、100%大喧嘩です。
そうじゃなくて、
と「you抜き」で言われたらどうでしょうか?
お、おう、悪かった、最近任せっきりで悪かったね。ゴミ捨て行こうか?という気分になりますね(誰に向けて話してる?)。
この辺のことについて、SpeakNowのTikTokライブでも取り上げてもらいました。角の立たないように自分ならどう表現するかをネイティブスピーカー同士が生っぽく語っています。Is it possible、Could it be possible〜、May I〜が例に挙がっていますね。ご参考にどうぞ!
ネイティブじゃないと気づけない感覚がある
今回の件を通じて、なんてラッキーなミス?をしたんだろうと嬉しくなりました。
ネイティブが指摘してくれなければ、一生Could/Would you〜が最上級の丁寧表現だと信じ込んでいたに違いないのです。
ボクは、5年くらいオンライン英会話レッスンもしてきましたが、こうしたアドバイスをしてもらったことは一度もありませんでした。
英会話レッスンは会話の流れ、意思疎通することを重視しているので、ミスの指摘は(リクエストしているものの)あまりないんです。
一方、SpeakNowでは、ちょっとでもネイティブっぽくない表現や発音があるとガッツリ添削してくれます。
先生やユーザーのレベルによりによりその細やかさや内容はまちまちですが、個人的にはローレン先生がピカイチ。
彼女はミスを添削するだけでなく、より良い表現やその理由、参考サイトや動画も積極的に教えてくれるので、一つの添削からより多くのことを学ぶことができるからです。
彼女とはInstagramでも繋がっており(犬仲間)、SpeakNowの添削で疑問に感じたことを伝えるとなんでも詳しく教えてくれます。
ネイティブにじっくり自分のスピーキングを添削してもらう「かかりつけ」の環境があればこそネイティブの生の感覚を的確な説明で知ることができるので、そうした希望のある方にSpeakNowは大変オススメです。
ということで、今回はCould/Would youよりも婉曲的で丁寧な表現があるという驚きをシェアしてきました。
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