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生活レベルは上昇しなくて良い

地元で医師をしている兄が金欠気味らしい。

兄は昔からお金があればある分使ってしまうタイプだった。帰省した際に話を聞くと、色々なブランドの洋服を買い漁り、バイクを買い、パソコンを買い、散財しているようだった。

「ちょっとはお金の勉強しなよ」

と小言をぼやいて、兄が着なくなった洋服や帽子をいくつかもらって地元から帰ってきた。

私もそれなりに働いてお金を稼いでいるけれど、ブランドものを買ったり生活レベルを上げたいと考えたことはない。

考えてみると、家賃と外食費を除いて学生の頃から私の生活様式はほとんど変わっていない。

家電はアイリスオーヤマで十分だし、洋服はユニクロでいい。安くて高機能のものが溢れる世の中で、ブランドにこだわる意味はないと思ってしまう。洋服には着心地しか求めないし、家電はなるべく安価で壊れなければいい。

最近は洗濯機に自動洗剤投与機能がついているらしいが、30万円もするそうだ。私が買った3万円の単機能な洗濯機と何が異なるというのだろう。

安価なのものを買い揃えることは、引っ越しの際にも便利だ。

安い家具や家電は、悩まずにリサイクル業者に引き渡せる。洋服も気軽に売ったり捨てたりできる。前回の引っ越しは、荷物を段ボール6個分にまとめられた。引っ越し業者に頼むことなく、たしか日本郵便で1万円弱でダンボールを送り、引っ越し作業が済んだ。

家具・家電ごと引っ越していたら、間違いなく10万円以上しただろう。ネットの見積もりでは時期が悪かったのか、28万円と書かれていて驚いた。

引っ越し先でまた安価な家具・家電を購入し、私の引っ越しは完了した。多くの人は気がつかないが、洋服も家電も、ものは持っているだけでお金がかかる。

次私が引っ越すときにも、持ち物は多分段ボール6個分で変わっていないだろう。いや、持ってた書籍をいくつか売って電子書籍で買い直したので、むしろ減っているかもしれない。

私がブランド志向の人間だったら、引っ越しの際にあれもこれも捨てられないと嘆いて、泣く泣く引っ越し費用28万円を支払っていただろう。1万円か28万円か。お金は稼ぐよりも使わない方が楽で簡単だ。


私はこのままでいいと思う。持ち物は学生の頃からほとんど変わっていない。何年間も来ているシャツだってある。

趣味も読書と散歩とラジオで中学生ぐらいからずっと変わっていない。お笑いライブや演劇には応援を込めてお金をかけるけど、それ以外の生活はどこまでも質素だ。たまに美味しいご飯が食べられればいい。

これだけで十分なのだ。


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