ニンパイ

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ニンパイ

夫でパパでデザイナー。元ブロガー。日々ネットに言葉を書き続けています。家では料理担当。読書は週に1〜2冊。映画好き。最近は日々走りながら体調整え中。 Twitter: @shinobuk Threads&Instagram: @shinobu_kaki

マガジン

  • マンガ&エイガ考察

    マンガや映画などの作品について考察したものです。

  • ツイートまとめシリーズ

    Twitterの連投ツイートを厳選し、まとめたものです。

  • ブログセレクション

    ブログ「KHAKI DAYS」から選んだエントリを載せています。加筆・修正あり。

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    Twitterスペースの聴き直し用アーカイブです。

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    出演したPodcastについての記事です。

最近の記事

『宝石の国』考察(後編)

いよいよ後編です。 前編と中編のリンクも貼っておきますので、未読の方はどうぞ。 記事本編に入る前に、まず本作が12年間の連載を終えて完結したことを記さねばなりません。市川先生、お疲れさまでした。 「予定通り終わることができてよかった」というコメントそのままに、実にぴったり百八話での完結、物語としても美しくまとまって終われたことが素晴らしいと思います。 では、書いていきます。 深刻化する宝石たちの対立物語の流れとしては、月に渡った宝石たちと地上に残った宝石たちの対立構造が

    • 『宝石の国』考察(中編)

      中編です。 前回の最後に「後編へ続く」と書いておきながら、とても2本には収まらないと思ったので訂正して3部構成(とりあえず)です。 前編の最後の1行も直しておきました。 イメージの圧倒的豊かさこの作品は一枚絵の完成度が高いと前編で書きました。 シンメトリックな構図、繊細な描写、キャラクターたちの美しいフォルム、モノクロなのに「色彩豊か」と言いたくなるような光と影の鮮やかな捉え方。どれも非常に見事であり、作者もそんなイラストレーション的な表現を意識して描いているのでしょう、各

      • フォロワー数1万御礼

        何か書かないと頭がおかしくなりそうだから書く。 などと不穏な出だしから入ってしまったが、本当はそれほどでもない。でも嘘でもない。そして書くことも特にない。なんかないかな。 そうだ、個人的にはちょっとしたニュースがある。でも個人的だから自分以外の人にはほぼ無関係だけど。 この週末で初めてTwitterのフォロワー数が1万を突破しました。 ありがとうございます(別に祝われてない)。 大台というのはただの数字ではありますが、これからもぉ、精進してぇ、というのは嘘で、マリモとし

        • フォトギャラリー2024.2.17

          2023年の9月を最後にしばらく間が空いた、フォトギャラリー。 更新は比較的多めにしてたんですけどね。 というわけでセレクトした写真を上げていきます。

        『宝石の国』考察(後編)

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        記事

          感情論

          人に与えられた状況というのはランクづけできない。 状況の受け取り方は人それぞれだからだ。 状況の受け取り方というのは、その時にどのような感情であったか、だ。 例えば、それほど酷いことが起こっていない人がものすごく塞ぎ込んでいたり、 自分だったら心が折れるかもという事態に陥っている人が明るく振る舞ったり。 前者を私たちは「弱い」と感じ、後者を「強い」と感じたりする。 でも人の本当のところはわからない。 その人が置かれている状態すべてを、他人の私たちは知ることができない。

          『宝石の国』考察(前編)

          先日、ふとしたご縁で教えてもらった漫画作品『宝石の国』。 最初こそ世界に入っていくのに苦労したものの、作中の「謎」が明らかになるにつれて惹き込まれていきました。作画といい、物語の象徴性の高さといい、好き嫌いはともかくこれは一つの傑作でしょう。 下のPVはアニメのものですが、ここでは原作漫画について言及します。 原作者は市川春子、月刊アフタヌーン連載。 2012年連載開始、コミックスは12巻まで出ており、未完。 Wikipediaはこちら。 「あらすじ」もけっこう詳細です

          『宝石の国』考察(前編)

          2月の晴れた休日に海沿いを走ることについて

          一年でいちばん寒い時期である2月。 今日も走りたい。ちょうど天気がいい三連休の初日で、しかもたまたま夕方まで自分の時間ができた。なので少し遠くまで電車移動して、そこで走ることにした。 今日は太陽のおかげで2月にしてはとてもあたたかい。 冬の海、と言うには今日はいい天気すぎた。 水面はなめらかで、波が太陽に反射している。人出もそこそこあった。 このあたりの道はどこも細くてくねくねと曲がっていて方向感覚が掴みづらい。そして南国の風情がある。いくつかの家はサーフボードを庭

          2月の晴れた休日に海沿いを走ることについて

          キーボードを打つという快楽

          最初に勤めた会社は中央区の新富町にあった。会社といってもマンションの一室を借りた小さなもので、映画『僕たちはみんな大人になれなかった』に出てきた主人公の佐藤が入ったあの怪しい会社を思い出してもらうといいかもしれない。ただし人数がもう少し多く、7人ほどいた分もう少し広かったのだが。 1994年あたりだったと思う。阪神淡路の震災もオウムもエヴァンゲリオンも95年なので、その前夜になる。その頃私は20歳を少し過ぎたばかりだった。iMacは98年、iPhoneに至っては2007年の

          キーボードを打つという快楽

          伊東純也問題、原作改変問題、Bluesky問題

          久しぶりに書く。 間が空いてしまったのは忙しかったのと気が乗らなかったからで、久しぶりに書いているのは娘の朝の予定に合わせて早起きして時間ができたからである。 何か書きたいことがあるわけではないので、今のところノープランである。みたいなことはスペースをやる時に冒頭でよく言っている。ちょっとしたエクスキューズだ。つまり言い訳である。言い訳であるが、言い訳というのは主に「やらない理由」を並べるものだと思うので、こうして書いている時点でほぼ達成できているのである。 内なる衝動が

          伊東純也問題、原作改変問題、Bluesky問題

          不本意な生活に価値はあるか

          2017年に書いたツイートのまとめとして。 確かマンガのセリフの中に「人生の実はただ生きることの中に」というものがあったと思う。そういうことを書いている。 結果というのは設定されたイシューに基づいた、かりそめのものに過ぎない。過去には触れることができず、未来は覗き見ることもできない。つまり今がすべてというのが人が生きるということのサガだよね。いいも悪いもなく。 誰だってそうだが、「私」というのは他の誰とも取り替えがきかない「私」である。これはシンプルかつ強固な事実だ。それ

          不本意な生活に価値はあるか

          クライマックスがライブや演奏シーンで盛り上がる映画

          映画は体験である。体験であるから人間の五感に訴えかける。なのでストーリーや映像だけではなく「音楽」も重要な要素なのは必然だ。 そして映画の中には「演奏」や「ライブ」がクライマックスに用意された、ストーリーがその「本番」に向かっていくような構造の作品が存在する。そういうのを集めてみた。 なお「単に演奏シーンのある映画」は除外したい。部分的な演奏シーンまで含めてしまうとそういう映画は無数にあるからだ。 基本的には公式の予告編動画を添えてみた。だが、けしからんことにYouTub

          クライマックスがライブや演奏シーンで盛り上がる映画

          価値観が合わない

          「それ、めっちゃわかるわ…」と同意してくれる人もいると思うが、実家方面との会話は毎回HPを削られる。 なぜか? 理由はいくつもあるが、一つに絞るとしたら「価値観が合わない」という部分が大きい気がする。 老いた親には感謝してる。もちろんだ。私がいるのはあなたのおかげです。育ててくれて感謝してます。 でもあなたとの会話はHPを削られるんです。 価値観が合いません。 それはきっと、あなたが田舎に住み続けてる人だからです。 母数が少ないがゆえの限定された人間関係の中で、本来なら相手

          価値観が合わない

          いつもと違う場所

          昨日は肌を刺すような寒さだったので、走るのはあきらめた。一夜明けて、今日。寒いは寒いが、陽射しもあって気持ちがいい。ということで少し朝から走った。 いつものルートで19分。そのあとは家にゆっくりと帰るのだが、今日は少し違う道から遠回りしてみた。ふと、行ったことのない脇道がある。この街に住んで15年が経つのだが、自転車移動が多かったこともあり、自分の足で走ることで行動範囲が意外な広がりを見せていた。小道を上ると、そこは美しく整備された広場になっていた。木道もあり、小さな東屋も

          いつもと違う場所

          でも自分には関係ないからなー

          生きてると、人に苛立つことがある。 あからさまに失礼なことを言ってくる奴もいる。 「ハァ?」と言いたくなる。 こちらが慎重に考えて言ってるのに、それよりもうんと浅い思慮でズケズケと否定的にものを言う奴とか、腹が立つ。 仲間を作るのだけが上手く、陰口を使って上手に立ち回っていると自分で思ってそうな奴も嫌いだ。 何より偉そうな奴が好きじゃない。偉そうにして許される人間など1人もいない。むしろ立派な人ほど腰が低くてフラットだ。 などなど。 日常におけるストレスの中身は

          でも自分には関係ないからなー

          Twitterスペースの音声検証

          一年で一番寒い季節、それは1月と2月。ここが勝負どころだ。 勝負といっても相手がいるわけではない。何か結果を出さなければという話でもない。この寒さから来る気持ちの落ち込みやしんどさを乗り越えることが勝負なのだ。それは「冬を越す」という古めかしい言い方がしっくりくる。 ここ数日で久しぶりにTwitterスペースを2回やった。1回目は1/12(金)の夜、そして2回目は翌1/13の午前中だ。 私はスペースの使い方を2種類に分けていて、それはリクエストOKの雑談的なスタイルと、も

          Twitterスペースの音声検証

          氷結の朝

          UNIQLOの超極暖ヒートテックは良かった ニトリで買ったアシポカクッションに両足を入れて 大きめの貼らないカイロを足裏に当てると暖かい あずきのチカラの大きめサイズも役に立つ 600Wのレンジで110秒 肩に乗せて首筋にあてる ふんわりしたあずきの匂いとともに 身体があたたまる感じがする 私は北国生まれなのに どうしてこれほど寒がりなのか 甘やかされてきたからか 実家ではこたつとストーブを併用してた 暖房効率の悪い古い家 機密性などというものとは無縁の家 エアコンという発