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BREWER

最近のnoteで、ビールのあれやこれを話してきました。あんまりビール内容多くなり過ぎないように心掛けてきたが結局ビールの話ばかりになるので今回はガッツリビールのこと話します。

Brewer(ブリュワー)→通称ビールの造り手
アシスタントブリュワーもあり、ブリュワーによって担当が分かれていて、仕込み、樽や缶詰、出荷作業もします。

ブリュワーによって、ビールスタイルの得意不得意もあれば、扱う設備、ブルワリーのコンセプトまで変化します。だからとても面白い職業なんです。

同じレシピで、誰かが造ったとしても味わいは変化すると思う。それは、設備やビール扱い方が違うのももちろんだが、発酵などの管理の部分でその人の腕や知識も重要で、愛情を注ぎながら見守ることが特に大事な要素と思う。

ビール発酵中には、温度管理など糖度やPHなどのチェックも日々大事になるが造ったビール、いわば命が芽生えた時にどう広げていくかを視点に置くと造る僕たちもワクワクするし、届けるビールを飲んでもらう人たちを想像することでより味ではない、ビール表現力が増すと思う。

定番ビールでも、徐々に進化させるならレシピの見直しや新しいことも試すのも一つのストーリーになるし、ブラッシュアップになる。
定番ビールも固まり、最近はなぜか同じレシピで同様のモノを作った時でも違う味わいになっていると感じる時がある。
それは、季節も関係するが、自分の醸造技術や知識などが変化した時によく感じる。

今までと同じビールで変わりないはずのに、シチュエーションの変化でより定番ビールの可能性を広げて見る視点になる。他のブルワリーのビールを飲んで自分たちのビールの違いに気ずくことも多くある、いわば自由度の高いビールを知ることにより造ったビールに表現力が増し相手にビールを伝えることも増えるということ。
例えばワイングラスで飲んでみたり、お食事とのペアリング、ラベルデザインなど、本当に幅広くのビールを身近に感じのも気付いた。

クラフトビールじゃなくて、大手の瓶ビールを皆んなで中華食べたり、温泉施設の生ビール、飲み放題のビールだって好きだし。アルコール飲料がビールなだけで、好きなシーンで飲めるものって最高なんだと。

だけど、クラフトビールを造るにあたりやっぱり楽しさを伝えたい気持ちは強い笑
まだまだ話させてください!
ビール造りのこと簡単に話します。

ービール造りの工程ー

原料があっての仕事なので、使う原料は基本。
麦、ホップ、酵母、水。この4つでビールは出来上がります。

まずは”麦芽”通称モルトと呼ばれるもの。
アメリカ産、イギリス産、ドイツ産など多くの海外の品種がありそれを配合して黄金の液体にする。たくさん種類があってとても面白いんです。

“ホップ”と呼ばれるものは、ビールの苦味や香りを付けてくれます。ホップにも多くの種類がありそれぞれ特性があり、どんな香りや風味をつけるかによって選ぶのです。僕のお気に入りはシトラ!

“酵母”は通称イーストと呼ばれ。ビールの発酵に必要な菌です。ビールスタイルによって様々な種類がありこれもまた面白い原料です。生きている菌なので僕はビールの心臓部と思ってます。

最後は水ですね。軟水な日本はドライなビールまとめると綺麗なビールができやすいと思う。
土地や風土によって水質も違えば、柔らかみも違う。ビールはほぼ全て水なのでとても大事です。
水の宣材写真無いから地元の好きな湖で笑

他にもフルーツを入れたビールのスタイルがあったり、すごく幅広いビールが世の中には沢山。
その中から自分たちのが造るビールを導き出すのが面白い!それが思う味でなければもう一度挑戦できるし、新しいビールを造ると新たな発見がある。ビールは特にフリースタイルなものだと思う。

ペールエール

僕が一番好きなスタイルは、モルティーでホップの柔らかいペールエールだ!シンプルでどこのブルワリーも造ってるスタイルだが優しい気持ちになれるビールスタイルなんです。

またガンガン造ってビールの銘柄が増えてって、新作の子ばかりたちを見てたりすると、自然に前のビールが寂しく感じることもある。
ブリュワーは産み出したもの(ビール)を最後まで見届ける使命もあると思っている。
それが思った味のビールでなくても、逆にその時味が強みになったりする。タップビールの選定、イベントなど出展する時にもどのビールを選んで行くかなど、そのシーンに合わせてビールを持って行ったりする楽しさがある。
嗜好品なので、皆んなの好みじゃないものあるからこそ味じゃない表現力も大事かなと思う。その時に最高のビール飲んでもらうために🍺

今僕のビールの表現は、Local Beerだと思う。
直接手に取ってもらい伝えることができるとても有難いことで街と人が繋がれるようなビールを目指してきました。
ただ、人気のトップブリュワーは味だけで表現できている。ラベルを見ただけで皆んな手に取る。僕もいつか味でビールの表現することが理想であり、ただLocal に根付くことを大事にしたいと思う。それが自分の理想のビールだ!

ビールのインプットだけでなく、しっかり様々なカルチャーを取り入れ、沢山の人々と関わり面白いBREWERになれよう今後も取り組みます。
読んでくれた皆さんありがとうございました🤝

Brewer 新宮清伸

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