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薊*アザミ【詩】

赤紫の アザミが咲いた
去年と同じ広場の土手に
いつもの年よりちょっと早めに

咲き始めたらあっという間に
そこいら中で咲き出した

アザミの葉っぱの先っぽのほうは
鋭く尖って 触ると痛い

だからかどうか知らないけれど
その花言葉は ちょっとネガティブ

でも今の時季 咲いている花の中では
結構目立った存在で
何となく 僕は惹かれる


これの太った根は山菜で
「やまぼごう」と呼ばれていて
山で修行する僧たちの
貴重な糧となっていたみたい

地域によっては今でも普通に
食べている場所もあるみたい
アザミの根っこも図太くなれば
牛蒡を想像させるのだろう


それはともかくアザミの花は
自分で写真を撮るようになって
好きになったという気がする花

子どもの頃は
全くと言っていいほど気にならなかったよ

よく見れば とても綺麗で
独特な細い花びらが印象的で
鮮やかな色が何とも言えない


僕の中で今では多分
特別な花になりかけている
そんなアザミが咲きだした



(20220512/私之若夜=しのわかや)
※これは以前投稿した記事の再掲です。
 一部修正加筆してあります。
 最近の状況と多少違っている場合も
 ありますのでご了承ください(笑)
 画像は Canva より頂いています。