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今日はこどもの日【詩】

今日は「こどもの日」だ
だが最近は「鯉のぼり」を
全く見かけなくなった
小さい子供のいる家が
少なくなっているのだろう

出したり仕舞ったりするのだって
大仕事になり楽じゃないよな


せっかく先祖代々受け継いだ
家宝のような鯉のぼりも
また じいちゃん ばあちゃんが
孫のためにと お祝いに
買ってくれた五月人形も
今じゃ家が狭かったり
自分の持ち家じゃなかったり
ましてや鯉のぼりを揚げる
竿やポールを立てる庭さえ
無い家だってあるからなあ


名前ばかりの「こどもの日」だが
なぜか「ちまき」や「柏餅」など
スイーツのほうは健在だ

最近じゃぁこっちのほうが
むしろメインになりつつある

たしかに祝うには手っ取り早いな

準備も片付けも要らないしね


うちの実家の廊下の棚には
もう何十年も日に当たってない
鯉のぼり達が眠っている

僕が小さい頃には毎年
親父が飾ってくれていた

なんだか寂しい気もするが
時代の流れで これもまた
どうにもならない ことなんだろうな


子どもに元気に育ってほしいと
思う家族の気持ちだけは
今も昔も変わっていないと
いうことだけが救いと言えるな



(20220505/私之若夜=しのわかや)
※これは以前投稿した記事の再掲です。
 写真はCanvaからいただきました。