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初めて自分で車を買うことにした

18歳、高校を卒業して車の免許をとった。
当時運転がめちゃくちゃ怖くて人を横に乗せれなかった。
かあちゃんの車を毎日の通勤に借りていて、車庫から出すときに父の車と擦ってぶつけたのが最初の事故だった。

ちゃんと自分の運転で遠出したのは友人とandropのライブをZepp Fukuokaまで見に行ったのが初めてだったと思う。
3,4時間かけてビビりながら走った福岡だったけど最高の思い出になった。

しばらくかあちゃんの車を借りて乗っていたけど「いいかげん返して」と使わせてもらえなくなった。
仕方がないから父が乗っていたデカいファミリーカーに乗り始めた。
めちゃくちゃ擦った。

20歳、一人暮らしを始めて毎日そのファミリーカーを使うようになった。
休みの日も2時間かけて一人で映画を見にいった。
長期の休み、友達は学生で車を持っていなかったからみんなが地元に帰ったときたよく後ろに乗せた。
休みが明けると地元には誰もいなくなる。
夜、山の上の公園まで走り防音室代わりにして中でギターの練習をした。

気になる女の子とのデートにも使った。
付き合って数日でフラれ、落ち込んで夜の道路を走った。

22歳、東京に住む彼女に会いにいくために仕事終わりに空港へ車を飛ばした。
かなりギリギリな時間だったけどちゃんと毎回間に合った。
数日後、長崎の駐車場で待っていた車はバッテリーが上がっていた。
駐車場のオヤジからはレッカーを呼べと言われたが東京への交通費で毎日カツカツだったから近くのガソリンスタンドまで助けを呼びに行った。

仕事でもかなり助けてもらった。
商品の納品が遅れそうになったときは3時間かけて荷物の中継センターまで走ってギリギリ間に合わせた。

24歳、奥さんになる女性との始めてのデート。
カッコつけたくて普段聞かないONE OK ROCKをかけながら諫早駅まで迎えにいった。
むかし傷を入れたホイールの前に立ってバレないように隠しながら。

結婚することにして初めて向こうの両親に会いにく道中は緊張で吐きそうだった。
なんとかうまく行って彼女と車の中でお疲れ様会のアイスを食べた。
一緒に住み始めるために迎えにいった。デカい車体は大活躍だった。

新婚旅行の熊本、鹿児島。
土壇場で計画した旅行はドライブ旅行になった。
いろんなことを喋ってお土産もたくさん買った。

妻の妊娠が分かり引っ越しをした。
またデカい車体は大活躍だった。

26歳、娘が生まれるときには病院まで走らせた。
妻の実家から自宅へ娘を連れて行くときには30分おきに止めてちゃんと息をしているか後ろを確認した。

振り返ると昨日のように思い出す。

いままでありがとう!エスティマ!







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