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【特集】変化するエストニア国防軍No.7(国防投資センター編)

今回はエストニア国防省の新組織である「国防投資センター」を取り上げます。

2017年、エストニア国防省、国防軍、その他国防省の管轄下にある各組織の装備・備品調達ならびに不動産開発・管理を担当する組織として「国防投資センター」(Riigi Kaitseinvesteeringute Keskus, RKIK)が設立された。

特に装備・備品調達とインフラ整備の一本化は2010年のエストニア国防戦略の中ですでにその必要性が謳われており、2015年9月に現在のRKIKの基となる組織が国防省内に創設されていた。

2024年現在のRKIKの組織図は以下の通りである。
1) インフラ部(エンジニアリング課)
2) 総務部(情報管理課、国家資産課)
3) 調達部(調達課、購買課、プロジェクト課)

2021-26年の5年間におけるRKIKの予算内訳としては、以下の通り。
①武器装備(22%)
②通信・レーダー関連装備(17%)
③装甲車輛(17%)
④インフラ(15%)
⑤車輛及び装備(12%)

RKIKの調達先には日本も入っており、これは恐らく国防軍や民兵組織「防衛連盟」向けの民生用車輛や工兵機材では無いかと思われる。

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