- 運営しているクリエイター
記事一覧
息子と二人で歩く鬼怒川
以前、妻とよくきた鬼怒川
息子と二人で歩く
宿から手を繋いで駅まで行く道
バスがないと嘘をついて
歩く少し長い道のり
何も分かってない息子
凍った雪を見つけるたび、踏んづける
握った冷たい手
たまに「大丈夫か」と
ニット帽のポンポンを叩く僕の手の感触
うへへ、「大丈夫」という息子の声
夢?
なぜか、一瞬の夢のような気がして
ギュギュギュと胸が締め付けられる
夢?
目は覚めない
だ
咄嗟の質問に答えられない
質問にうまく答えられなくてもいい
その時、良い答えが出せなくても、
響かなかったなと思っても、
後になって、
ゆっくりした時、
緊張が解けた時、
余裕ができた時、
本当に必要なら
頭が、身体が、心が、細胞が、
勝手に答えを探そうとする
もしくは、
勝手に答えを見つける
それにはとっても意味がある