新城健一(Holoeyes取締役兼COO、ホオバル取締役)

ホロアイズ(株)取締役兼COO_医療VR、サービス多様性爆発カンブリアナイト_主宰、(…

新城健一(Holoeyes取締役兼COO、ホオバル取締役)

ホロアイズ(株)取締役兼COO_医療VR、サービス多様性爆発カンブリアナイト_主宰、(株)ホオバル取締役_新規事業創出支援、(社)ライフロングウォーキング推進機構_理事、(社)医療リテラシー研究所_理事、学芸大こども未来研究所_教育支援フェロー

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記事一覧

ベキネバからの解脱 中世の多進法から学ぶ

中世の多進法中世社会では桝(一合)の容量が一定ではなかったそうです。これって、ちょっとすごいことですよね。一合の量が、あちらとこちらでは違うということ。それって…

台座と額縁・組織のしくみと自分の在り方 建築家の個展会場から

モニュメントとして中心にたつもの。 フレームとして中心を囲うもの。 建築家の長岡勉さんの個展にて刺激を得ました。 今回は、その個展会場で考えた、組織と個人との関わ…

ルーズな文化とタイトな文化

ルーズな文化とタイトな文化―なぜ〈彼ら〉と〈私たち〉はこれほど違うのか 久々に読み返している本があります。 ルーズな文化とタイトな文化という心揺さぶられるタイ…

動機の言語化4 クネビンフレームワーク

先月「動機の言語化」について書きました。GW後半、下記のフレームワークで、自分の置かれた状況と、これからの方針について考えてみたいと思います。 クネビンフレームワ…

動機の言語化3 ChatGPTによる童話

先月「動機の言語化」について書きました。今回は、タイトルにあるようにChatGPT4と対話しながら整理してみたのですが、その中で、童話をつくってもらったので、そちらを記…

感覚刺激のシミュレートと解釈のアウトソース ドライビングシミュレーター・能楽・調理

ドライビングゲームの進化FORMULA1 VIDEO GAME EVOLUTION(1979-2023)という動画を見ると、懐かしさと共に、乗り物シミュレーター系ゲームの発展に目を見張ります。俯瞰…

動機の言語化2 なぜ、今の仕事をしているのか?

先月「動機の言語化」について書きました。自分は、なぜ、今の仕事をしているのか。かつて、多くの仕事を複数同時並行で進めることを望んでいた自分が、ひとつの仕事に集中…

ケンタウロスモデル時代の到来 AIと一緒に遊ぼう

AI親和性の高い人、藤井聡太さん、ケンタウロスモデル―これらのキーワードは、AIと人間の関係性、特にAIをどのように使いこなしているかによって個人の活動がどのように変…

動機の言語化

その仕事を選んだ理由自分は、なぜ、今の仕事をしているのか。 以前は、多くの仕事を複数同時並行で進めることを望んでいました。ひとつの仕事に集中することを避けてすら…

習慣化は相性次第 コツコツ続かないのは自分の責任じゃない

生活習慣病生活習慣病という言葉があるように、習慣は、その人の生活そのものを左右するほどの影響力を持っています。 自分を振り返ると、ここ数年で、新しく身につけた習…

自己効力感と組織効力感 価値の交換と貢献

自己効力感は、私たちの仕事や人生において重要な役割を果たします。しかし、これが強すぎると、思わぬ弊害が生じることもあります。自己効力感を保ちつつ、他者との健全な…

現実と虚構の境界線、そして組織内の分断

デジタル技術の進化は、私たちの現実認識に大きな影響をもたらしています。SNSやメディアが生み出すエコーチェンバー現象は、個人の認識をどう変えているのか。また、同様…

箱は世界を見るツール コンテナとコンテンツ 弁当〜ミイラ〜きゅうり〜人〜世界

『箱男』という小説があります。箱にとりつかれた人の話。箱の中から世界を眺める。そんな話を思い出すきっかけになったのは、TEDxkioichoを通して語られていた箱というキ…

地球規模のソウルフード TEDxKioichoからのアイディア

僕たちは、食を通じて文化を共有し、個人の記憶や感情を呼び起こします。これらの食事は、特定の地域や文化に根差した"ソウルフード"として知られています。しかし、宇宙時…

没入体験型テーマパーク

イマーシブ=没入 ここ数年、VR関連の用語として、仕事で使ってきた言葉です。しかし、来年の春、ライブエンターテインメントとしての知名度がぐっと高まりそうです。 と…

弱みを強みへ転換 台湾の「翠玉白菜」から学ぶ価値のリフレーミング

台湾の国立故宮博物院で見た「翠玉白菜」が、翡翠の弱点をプロダクトとしての強みに変えるヒントを提供してくれました。弱みを強みに転換する力について考えてみます。 劣…

ベキネバからの解脱 中世の多進法から学ぶ

ベキネバからの解脱 中世の多進法から学ぶ

中世の多進法中世社会では桝(一合)の容量が一定ではなかったそうです。これって、ちょっとすごいことですよね。一合の量が、あちらとこちらでは違うということ。それって、量れないということですよね。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sehs/76/4/76_KJ00007943783/_pdf

さらに、十合=一升、十升=一斗と十進法の我々にとってはあたりまえの

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台座と額縁・組織のしくみと自分の在り方 建築家の個展会場から

台座と額縁・組織のしくみと自分の在り方 建築家の個展会場から

モニュメントとして中心にたつもの。
フレームとして中心を囲うもの。

建築家の長岡勉さんの個展にて刺激を得ました。
今回は、その個展会場で考えた、組織と個人との関わりについて書いてみたいと思います。

モニュメントとフレーム個展情報は、こちらです。
長岡 勉 企画展「pedestal & frame」

モニュメントの周りには人が集まります。自らが中心となり、その中心性ゆえに、人が取り囲み、見つめ

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ルーズな文化とタイトな文化

ルーズな文化とタイトな文化

ルーズな文化とタイトな文化―なぜ〈彼ら〉と〈私たち〉はこれほど違うのか

久々に読み返している本があります。

ルーズな文化とタイトな文化という心揺さぶられるタイトル。

中には、リーダー像の違いで、同じ人物が尊敬と侮蔑という真反対の評価を得ることがあると書かれています。実際のところ、事業ステージで組織が大きく変わる中で、少し前まで輝いていた人が、急にお荷物のように扱われだしたりすることもありま

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動機の言語化4 クネビンフレームワーク

動機の言語化4 クネビンフレームワーク

先月「動機の言語化」について書きました。GW後半、下記のフレームワークで、自分の置かれた状況と、これからの方針について考えてみたいと思います。

クネビンフレームワークは、VUCA時代に、ガイドライン通りには対処できない状況における意思決定のツールのひとつと言われています。

軍事領域からビジネス領域に転用され、下記のように臨床心理領域でも活用されているようです。

クネビンフレームワークをみると

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動機の言語化3 ChatGPTによる童話

動機の言語化3 ChatGPTによる童話

先月「動機の言語化」について書きました。今回は、タイトルにあるようにChatGPT4と対話しながら整理してみたのですが、その中で、童話をつくってもらったので、そちらを記載してみたいと思います。

黎明期のワクワク感何のためにやっているんだっけ? そのために自分は、どう貢献できるんだっけ?

黎明期に身を置くことのワクワク感。世界が変わる場面で、その場にいて、その動きに関わることができるワクワク感。

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感覚刺激のシミュレートと解釈のアウトソース ドライビングシミュレーター・能楽・調理

感覚刺激のシミュレートと解釈のアウトソース ドライビングシミュレーター・能楽・調理


ドライビングゲームの進化FORMULA1 VIDEO GAME EVOLUTION(1979-2023)という動画を見ると、懐かしさと共に、乗り物シミュレーター系ゲームの発展に目を見張ります。俯瞰視点から主観視点への切り替えは、何よりも大きな変化でした。

リアルとリアリティ以前、フェラーリのドライビングシミュレーター等の開発も行っていた某社のゲームクリエイターの方から、次のような話を聞いたこと

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動機の言語化2 なぜ、今の仕事をしているのか?

動機の言語化2 なぜ、今の仕事をしているのか?

先月「動機の言語化」について書きました。自分は、なぜ、今の仕事をしているのか。かつて、多くの仕事を複数同時並行で進めることを望んでいた自分が、ひとつの仕事に集中するようになったのは、どうしてか。文末に、「日常の業務に身を置きながら、深く自分に潜ってみたい。少し時間をかけてやってみようと思いました。(公開できそうな内容だったら、次回、公開したいと思います)」と書いたこともあり、今回、少し、やってみま

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ケンタウロスモデル時代の到来 AIと一緒に遊ぼう

ケンタウロスモデル時代の到来 AIと一緒に遊ぼう

AI親和性の高い人、藤井聡太さん、ケンタウロスモデル―これらのキーワードは、AIと人間の関係性、特にAIをどのように使いこなしているかによって個人の活動がどのように変化するかを考えるきっかけになりそうです。

AI親和性AI親和性の高い人とは、AI技術を自在に操り、日常生活や仕事に積極的に取り入れることができる人を指します。現時点においてAI親和性の高い人とは、新しい技術の導入に対して開かれた姿勢

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動機の言語化

動機の言語化

その仕事を選んだ理由自分は、なぜ、今の仕事をしているのか。

以前は、多くの仕事を複数同時並行で進めることを望んでいました。ひとつの仕事に集中することを避けてすらいました。

上記の記事では、「復業貿易」という言葉で、領域の異なる仕事をすることで、価値を貿易のように流通させられる、ということを書いていました。

集中型への変化しかし、今は、ひとつの仕事に集中しています。もちろん、時間制限はあるでし

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習慣化は相性次第 コツコツ続かないのは自分の責任じゃない

習慣化は相性次第 コツコツ続かないのは自分の責任じゃない

生活習慣病生活習慣病という言葉があるように、習慣は、その人の生活そのものを左右するほどの影響力を持っています。

自分を振り返ると、ここ数年で、新しく身につけた習慣がいくつかあります。

フロスとリステリン今では、フロスを使わない歯磨きを考えられないほど、当たり前のものになっています。

口内洗浄液の使用も同様です。自宅にあったリステリンを使い始めたのがきっかけで、毎日使ううちに、なくてはならない

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自己効力感と組織効力感 価値の交換と貢献

自己効力感と組織効力感 価値の交換と貢献

自己効力感は、私たちの仕事や人生において重要な役割を果たします。しかし、これが強すぎると、思わぬ弊害が生じることもあります。自己効力感を保ちつつ、他者との健全な関係を築くためのバランスについて、自戒を込めて。

自己効力感と自己中心性自己効力感が高い人は、しばしば「自分がいなければ組織は機能しない」と考えがちです。これは、自分以外の人材を軽視する危険な思考へとつながります。プロジェクトベースでテン

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現実と虚構の境界線、そして組織内の分断

デジタル技術の進化は、私たちの現実認識に大きな影響をもたらしています。SNSやメディアが生み出すエコーチェンバー現象は、個人の認識をどう変えているのか。また、同様の現象は組織内でも起こっており、そこではどのようなダイナミクスを生み出しているのでしょうか?

エコーチェンバーとその社会的影響エコーチェンバーは、デジタルメディア上で同じ思想や信条を持つ人々が集まり、異なる意見を排除する現象です。この自

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箱は世界を見るツール コンテナとコンテンツ 弁当〜ミイラ〜きゅうり〜人〜世界

箱は世界を見るツール コンテナとコンテンツ 弁当〜ミイラ〜きゅうり〜人〜世界

『箱男』という小説があります。箱にとりつかれた人の話。箱の中から世界を眺める。そんな話を思い出すきっかけになったのは、TEDxkioichoを通して語られていた箱というキーワード。以前から、コンテナとコンテンツの関係について、さまざまに書いたり事業を構築してきたりした自分としても、とても面白い内容でした。

移動するコンフォートゾーン私たちの日常生活は、「箱」という単純な概念に深く根差しています。

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地球規模のソウルフード TEDxKioichoからのアイディア

地球規模のソウルフード TEDxKioichoからのアイディア

僕たちは、食を通じて文化を共有し、個人の記憶や感情を呼び起こします。これらの食事は、特定の地域や文化に根差した"ソウルフード"として知られています。しかし、宇宙時代を迎え、僕たちの視野は地球から宇宙へと広がりつつあります。

先日、妻の野上優佳子がTEDxKioichoにてプレゼンおよびパネルディスカッションに登壇した際、こうした地球規模のソウルフードの話題になりました。地球規模、さらには宇宙規模

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没入体験型テーマパーク

没入体験型テーマパーク

イマーシブ=没入

ここ数年、VR関連の用語として、仕事で使ってきた言葉です。しかし、来年の春、ライブエンターテインメントとしての知名度がぐっと高まりそうです。

とのことです。

以前書いたnoteに、下記があります。

その中で、次のような活動について触れていました。

このような体験が味わえるものなのでしょうか。

子供のころから、日常と非日常が重なり合う世界が好きで、メタフィクションの小説

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弱みを強みへ転換 台湾の「翠玉白菜」から学ぶ価値のリフレーミング

弱みを強みへ転換 台湾の「翠玉白菜」から学ぶ価値のリフレーミング

台湾の国立故宮博物院で見た「翠玉白菜」が、翡翠の弱点をプロダクトとしての強みに変えるヒントを提供してくれました。弱みを強みに転換する力について考えてみます。

劣った素材と優れた作品過日、久々に台湾出張の際に、国立故宮博物院へ行ってきました。
そこで、あの有名な「肉形石」と「翠玉白菜」も、改めて見てきました。

「翠玉白菜」は、翡翠を彫刻したものです。子孫繁栄のシンボルである蟋蟀が、白菜の葉の上に

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