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就業不能で「アクサダイレクト」と「SBI生命」を比較してみると・・・

今日は、就業不能保険の分野で、

・アクサダイレクト生命:アクサダイレクトの働けないときの安心
・SBI生命:働く人のたより

 
を比較してみたいと思います。

実は、この2商品はどっちかがパクっているくらい似ていて、ほぼ同じように見えてしまうのですが、きちんと比較してみると違いが鮮明なので、書いてみることにしました。
 
この2商品は保険の比較サイト「就業不能」の分野などでは両者上位にランクインするものですが、先に触れたとおりパッと見は非常に似ています。ただ保険料としてはSBI生命のほうがアクサダイレクト生命より2割くらい安いので、SBI生命のほうがいいように見えるかもしれません。
 
整理すると、ほぼ同じのは「給付金」であって、

・支払対象外期間は60日
・(傷病手当金の関係から)ハーフタイプと満額タイプがある。ハーフタイ
プでは1年半年(18か月)までは給付金月額の半分
・精神疾患は最大で18回受取り
・就業不能が継続する限りの支払い

 
というもの。ほぼ同じと言っていいです。

SBI生命は「保障タイプ」が「がん保障型」「3疾病型」「全疾病型」というように保障の枠組みを選べるのですが、ハッキリ言ってこの選択機能は意味不明。業界初とか言っていますが、そもそも「就業不能」を考える時点で保障を限定する必要があまりないと思うし、その限定した保障(がん保障とか、3大疾病保障)が気になるなら、それに特化した保険を選べばいいだけ。なので、あえて就業不能保険という形態で付保するのであれば、全疾病がいいと思います。
 

ここまではほぼ同じという整理ですが、以下で違う点を解説していきます。ポイントは2つくらいでして、
 
・支給要件の違い
・断続的な入院と在宅療養の支払対象外期間の存在の有無
 
です。順番にみていくことにしましょう。
 

<支給要件の違い>

ここに最も大きな違いがあると言っていいでしょう。面倒なので表にしました。


 同じように見えても、この両者の意味するところはまったく違う。もう募集人の方々ならお分かりだと思います。アクサダイレクト生命は障害等級2級以上という状態になったら就業不能としてくれるのに対して、SBI生命は、60日以上の入院、もしくは在宅療養なので、例えば事故なので、障害が残った場合であっても入院もしくは在宅療養というのはいずれは終了するので給付継続はされない。
 

もし、「就業不能」という、働けないリスクをヘッジするのであれば、アクサダイレクト生命の障害等級2級以上の状態で支払い継続は非常にいい。この場合、長期的な収入ダウンは免れないでしょう。
 

<断続的な入院と在宅療養の支払対象外期間の存在の有無>


ここも大きな違いです。両者とも就業不能状態になっている期間の間に限り、給付されるというものなので、上記給付要件から外れて(働ける状態になり)、再度、就業不能になった場合、「支払対象外期間(60日)」というものはどうなるのか、という点です。
 
ここは、両者とも同じルールとしては、1就業不能状態が60日を超えて継続し給付を受けたと仮定し、就業不能状態が終了したとして180日超の期間を開けて、再度、就業不能になったとすると、ここには支払対象外期間60日というものが存在します。ただ、1就業不能状態が終了し、次の就業不能状態が180日以内であった場合、ここに大きな違いがあります。
 
SBI生命は、「所定の就業不能状態が支払対象外期間をこえて継続した場合で、その就業不能状態が終了した日の翌日からその日を含めて180日以内の保険期間中に、同一の原因により再び所定の就業不能状態になったとき支払対象外期間は適用しません」
 
アクサダイレクト生命は、「所定の就業不能状態が支払対象外期間を超えて継続した場合で、その就業不能状態が終了した日の翌日からその日を含めて180日以内の保険期間中に、再び、所定の就業不能状態に該当したとき支払対象外期間は30日となります」
 
です。他にもあるのかもだけど、主だったものは上記2点かと。
 
この手のネット系商品は、私も含めて訪販代理店の募集人の人って弱いんだけど、覚えておいて損はない。
 


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