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【実体験】自分を信じることができず、時計が止まったような3年間

本記事は32歳で独立した際に、メンタルダウンを経験した時の実体験記事です。

こんな人に読んでいただきたいです。

・今、人生が辛く、前に進めない人
・頑張ったけど、うまくいかなかった人
・失敗だらけで、自己否定に陥っている人
・頑張りたいけど、頑張れない人、勇気が出ない人

時計が止まったような3年間。
35年間の人生で一番、辛く、暗く、八方塞がりの時間でした。

会社員を10年経て、32歳で未経験Web制作フリーランスとして独立。
既婚で35年ローンも組んだばかり。背水の陣で「独立」を選択しました。

独立直後は、いたって順調。
1年間の基礎学習期間(この期間は兼業)を経て、独立後3ヶ月で法人10社と契約。
1ヶ月の最高相談額は150万円を超え、多くの仕事を獲得することができました。

しかし、仕事量の増加とともに自分の中の「余白」がなくなり、次第に蝕まれる精神。
そして、33歳を迎える直前に人生初のメンタルダウンを経験します。

「朝ベッドから起き上がることができない」のです。
ボーッと天井を見つめて、3時間。「起きて仕事しなきゃ…」と呼びかけてくる内なる声とは裏腹に、自然とでる涙。

やっと起きたものの、向かうはリビングのソファ。
変わったのは天井の景色のみ。結局、その日は動くことができませんでした。

症状は徐々に軽快したものの、数日から1週間程度続きました。
「せっかく独立して頑張って成果を出したのに…」。そう思っているものの、「働き方」を変えざるをえませんでした。

そして、そこから辛く、暗く、人生でしんどい3年間がはじまります。

<メンタルダウンを経験した時の状況>
・法人10社と契約
・連日の会社との面談
・朝から晩まで仕事(余白なし)
・1ヶ月に600件を超える営業(好きではないが、成果がでた)
・鳴り止まない携帯の通知(LINEやチャットワーク etc…)
・Web制作(プログラミング)が好きでないことに気づく
・増え続ける仕事(プログラミングスクール講師、営業代行 etc…)
・他人の期待に応え続けている
・自分の感情は二の次

自分の特性を把握できておらず、仕事の仕組み化もできていない。
今考えると、完全に自分の実力不足です。
しかし、当時はそんなこと考えられませんでした。


時計が止まったような3年間

ここからは状況を箇条書きで、まとめていきます。

<Web制作の仕事を全て断る>

・Web制作の仕事を全て断ることを決意。
・仕事をドタキャンするのではなく、現状で受けている仕事は全て完遂。
・長引く案件もあったので、最終的に仕事を完全にリセットできたのは、メンタルダウンを経験してから10ヶ月後。
→メンタルダウンして3ヶ月以降はほぼ仕事がない状態。

<ニート、方向性が不明確、全ての人間関係が嫌になる>

・34歳の1年間は迷走状態。ニートを経験。
・人間関係が嫌になり、インスタやXなどのSNSは全て消す。
・オフラインの繋がりも断ち、力のベクトルは自分の内側へ(強力)。
・人と関わらずにできる仕事をしようと思う。
→インスタやブログを始める。
・インスタはアカウントの方向性が定まらず、アカウントを作っては消すを繰り返す。
→読書アカ、HSPアカ、転職アカ etc…
・ブログも方向性が定まらず、ジャンルを転々とする。
→暮らし、HSP、読書 etc… ドメインを合計6個ぐらい取得。

自分でも何がしたいのかわからず、もう本当に八方塞がりでした。
自分に対する自信もなくなり、人生で最も苦しい時期でした(メンタルダウンした時とは違う辛さ)。

力を発散する方向がわからない。内から出る息苦しさ。
同時に、とても疲れやすく、すぐに休んでしまうという状況。
今の状況は自分にとっての正解ではない。そんな風に感じていました。

<再就職する>

・「このままではダメだ」と感じ始める。
・ご縁があり、以前からお世話になっているピラティススタジオに再就職。
・人とともに働くこと、お客さんと関わるのが楽しく、自信を取り戻す。
・精神状態が徐々に回復し、自分の人生について再度考える。

<コーチになりたいと決意>

・35歳でCTI Japanのコーチ養成講座を受講。
・久しぶりに心の底から感じる、人と関わることの楽しさ。
・自分の可能性も他人の可能性も無限大であることを知る。
・コーチとして挑戦したいという想いがでてくる。
・Web制作フリーランスとしてのトラウマがあり、自分にはうまくできないんじゃないかという不安や恐怖にかられる。
 →人と関わらない仕事が自分には向いていると思い、ライティングやSNSに再度力を入れる。
・<ニート、方向性が不明確、全ての人間関係が嫌になる>時代のように、方向性が定まらない。
・決意が固まらず、頭がグルグルする。

<コーチなることを決意>

・もっと自分の可能性を信じたいと思う。
・もっと自分を表現したい思う。
・これでダメなら、もういいやと思う。
・別に挑戦しても死にはしないと思う。
・5年後、このままだと後悔すると思う。
・人生自由に生きたいと思う。
・内なるパワーが外に向く感覚を感じる。
そして、コーチになる過程(失敗も成功もずべて)を発信しようと決意。

決意が固まるまでの3年間

実はコーチングとの出会いは、約10年前。
以前働いていた総合病院で自部署に「組織コーチング」が取り入れられた時です。直感的に「これは面白そうだ」と感じました。
ステークホルダーという立ち位置でコーチングを受け始めましたが、病院の意向で組織コーチングは頓挫。「コーチング」への想いは消えていました。

時は経ち、メンタルダウンを経験した時。
自己分析を行いました。するとやりたいこととして下記が抽出されました。

マインドマップを使った自己分析

「コーチング」というワードはその時からでていたのです。

全ては準備期間

メンタルダウンを経験してから、嫌でも「自分という人間」と、向き合わざるをえなくなりました。今考えても、しんどく、辛く、先行きが見えない3年間でした。

もちろん、僕の挑戦はこれから始まります。
でも、その前に自分に一言、声をかけさせてください。

「よく頑張った俺」。
「人生必ず良くなる。そう想い続けることができたな」、と。

本当にしんどい時期というのは、人生でなかなかありません。
「世界で自分が一番不幸だ」。こう思いたくなるというか、思っている時期もありました(ずっとかも)。

本を読んだり、YouTubeを見たり、他人から励まされても、ぶっちゃけそんなん知らん。俺の気持ちなんかわかりゃしない。

そう考えている人もいるでしょう。僕もそうでした。

でも、言わせてください。
人生で起こること全てに意味があります。無駄なことは何もありません。経営学者である田坂さんの言葉をお借りするなら、「大いなる何かに導かれている」。

本当にそうだと思います。

そして、必ず人生は好転します。
「自分の可能性を信じられない」「自分は何をやっても無駄」。そう思う気持ちも痛いほどわかります。

僕はまだコーチとしての歩みを始めたばかりです。
もしコーチとして活動することができた際は、「僕と同じような想いをしている方の力になりたい」と、心の底から思っています。

取り止めのない記事になってしまいましたが、自分が経験したことや想いが、誰かのお役にたてれば嬉しいです。

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