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ChatGPTを活用して「ノンカフェイン生活」を送るためのプロジェクトを立ち上げてみました。

こんにちは。プロジェクトデザイナー兼コミュニケーションデザイナーをしている田中新吾です。

仕事で培ったプロジェクトデザインやコミュニケーションデザインの経験を活かして「私的な活動もプロジェクト化して取り組んでいる」という話を以前書きました。

今もなおこの取り組み自体は変わらずに継続中なのですが、一部変わったことがあります。

皆さんお馴染み「ChatGPT(GPT4)」の導入です。

最初は正直言うとChatGPTが出力してくるであろう内容に対して、半信半疑でしたが色々試しに使ってみた結果、今ではプロジェクト化においてとても有難い存在になりました。

大きな成果は「プロジェクトデザインシート」を作成する手間が大きく省略され、生産性が上がったことです。

というわけで以下では、5月から取り組んでいる「ノンカフェイン生活」を送るためのプロジェクトについて、ChatGPTを介して立ち上げた過程をご紹介してみたいと思います。

なお、ChatGPTへの具体的な命令文は以下のとおり網掛けで示した部分になります。

命令文

これに対してChatGPTが出力した内容は網掛け+太字で示しています。

出力文


プロジェクトデザインシートの作成

起点(=私のこれをやりたい):

ノンアルコール生活が習慣になってきたので、次はノンカフェインの習慣化に取り組んでみたい。6月初旬にトレランの大会もあり、このタイミングで取り組むのはいいかもしれない。

この起点からChatGPTに命令文を送りました。

あなたはプロジェクトデザイナーです。

以下のお題をプロジェクト化して、目的の設定、KPI設定を行い、プロジェクトに取り組める準備をお願いします。

プロジェクトに取り組む上で注意すべき点なども教えてください。

お題:カフェイン摂取していた人がノンカフェイン生活を送る
人員:1名
予算:特になし
期間:1ヶ月

かなりざっくりとしたオーダーでしたが、さすがプロジェクトデザイナーになりきったChatGPT。

以下のようにちゃんとプロジェクト化してくれました。

プロジェクト進行における注意点も添えてくれています。

プロジェクト名:ノンカフェイン生活チャレンジ

目的: カフェイン摂取していた人が、1ヶ月間ノンカフェイン生活を送り、その効果や変化を検証すること。

KPI設定:
1.カフェイン摂取量の削減:1ヶ月間、カフェイン摂取量を0にする。
2.睡眠の質改善:睡眠の質が向上するかどうかを、就寝前・起床時の状態や睡眠時間を記録して評価する。
3.精神的な健康:ストレスや不安感の変化を毎日の自己評価で測定する。
4.体調の変化:1ヶ月間の体調変化(頭痛、倦怠感、集中力など)を記録し、評価する。

プロジェクトに取り組む上での注意点:
1.カフェインの代替品を見つける:カフェインの代わりとなる飲み物や食品(ハーブティーやカフェインレスコーヒー)を探し、代替品を使ってカフェインの欲求を抑えること。
2.カフェイン摂取量を徐々に減らす:急激にカフェイン摂取量を減らすと離脱症状が現れる可能性があるため、徐々に摂取量を減らしていくことが推奨されます。
3.睡眠習慣の改善:カフェイン摂取量を減らすことで、睡眠の質が向上することが期待されますが、同時に良い睡眠習慣を身につけることも重要です。
4.定期的な記録と評価:毎日のカフェイン摂取量、睡眠時間、体調変化などを記録し、定期的に評価することで、効果や変化を把握しやすくなります。

これらの点に注意しながら、1ヶ月間のノンカフェイン生活チャレンジを行い、その効果や変化を詳細に分析しましょう。

私はこれをベースに出力されたプロジェクトの内容について一つづつ検証を行なっていきました。

プロジェクト名

「ノンカフェイン生活チャレンジ」というプロジェクト名は、ズバリその通りなのですが、ありきたりすぎて面白みにかけます。

どうせなら私の価値観にもっと適正化されたもので、かつ自信を持って誰かに紹介できるようなプロジェクト名が望ましいと思いました。

ということで、ChatGPTに幾つかの命令文を送り、その出力を確認していきました。

プロジェクト名を村上春樹風に作成してください。

プロジェクト名:月のない夜、カフェインを探さない旅
このプロジェクト名は、村上春樹の作品にちなんだ独特の雰囲気を持ち、カフェイン摂取をやめることへの挑戦を表現しています。月のない夜は、カフェインの欠如を象徴し、カフェインを探さない旅は、ノンカフェイン生活への道のりを意味しています。

プロジェクト名をピーター・ドラッカー風に作成してください。

プロジェクト名:カフェインレス効率化への管理
このプロジェクト名は、ピーター・ドラッカーのマネジメント理論に基づいており、カフェインの摂取を抑えることで生活や仕事の効率化を目指すことを表現しています。カフェインレス効率化は、無駄の排除と自己管理の向上を意味し、管理という言葉は、ドラッカーのマネジメントの考え方に沿ったアプローチを示唆しています。

プロジェクト名をみうらじゅん風に作成してください。

プロジェクト名:カフェインおじゃま虫からの解放大作戦
このプロジェクト名は、みうらじゅんの独特なユーモアや風刺を取り入れています。カフェインおじゃま虫とは、カフェイン摂取がもたらす悪影響を擬人化したもので、解放大作戦はノンカフェイン生活への挑戦を面白おかしく表現しています。このプロジェクト名は、カフェインの摂取を減らすことを楽しみながら、ポジティブな気持ちで取り組むことを促します。

プロジェクト名をIT企業名のように短く圧縮してみてください。

プロジェクト名:CafeiNo
このプロジェクト名は、「Cafei(カフェイン)」と「No(いいえ)」を組み合わせた造語で、短くてわかりやすいIT企業名のような響きがあります。CafeiNoは、カフェインを摂取しない生活への取り組みとその目標をシンプルに示しています。

得られた出力の中で個人的に意欲が湧きそうなのは「カフェインおじゃま虫からの解放大作戦」と「CafeiNo」でした。

ですが「CafeiNo」は読み方が難しく頭に残りにくい感じがしたのと、以前からのみうらじゅんさんへの強い敬意から「カフェインおじゃま虫からの解放大作戦」を今回採用することにしました。

このネーミングは自分の頭だけでは決して創造されないものです。

目的

出力の通りです。

KPI設定

1は当然ながら、2、3、4については現在習慣になっている「日記」による日々の定性評価と、2022年1月から使っているスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT Runner」で定量評価がいけそうなので、ChatGPTの出力内容を採用してみたいと思いました。

プロジェクトに取り組む上での注意点

注意点についてはおおむね了解です。

一つカフェインの代替品について、ここ数年間愛飲している「白湯(さゆ)」と、最近調達した「たんぽぽコーヒー」以外で施策バリエーションを確認したかったのでChatGPTに以下の命令文を送りました。

カフェインの代替品として、たんぽぽコーヒーを調達しました。
白湯は普段から常飲しています。
その他におすすめの施策はありますか?
箇条書きで教えてください。

たんぽぽコーヒーや白湯は、カフェインの代替品として素晴らしい選択です。その他にも、以下の施策がおすすめです。

ハーブティー:カモミール、ペパーミント、ルイボスなど、さまざまなフレーバーのハーブティーがあります。リラックス効果や消化を助ける効果もあるため、健康面でも有益です。

カフェインフリーの緑茶:緑茶にもカフェインフリーのものがあります。緑茶は抗酸化作用があり、健康に良いとされています。

果物入りのインフューズドウォーター:フレッシュな果物を水に浸して、自然なフレーバーを楽しむことができます。栄養価も高く、美味しいオプションです。

スパイス入りのミルク:ウォームミルクにシナモンやナツメグを加えることで、リラックス効果が得られます。牛乳が苦手な場合は、豆乳やアーモンドミルクなどの代替品を使用できます。

スムージーやジュース:果物や野菜を使ったスムージーやジュースは、栄養価が高く、カフェインの代わりになるエネルギー源となります。

これらの飲み物を取り入れることで、カフェインの欲求を抑えつつ、健康的な代替品を楽しむことができます。

基本は「白湯」。

もしもコーヒーも飲みたくなった場合は「たんぽぽコーヒー」を飲む、飲んでも一日一回、といったルールを制定し、緑茶も好きなのでカフェインフリーの緑茶なども探していきたいと思いました。

プロジェクトデザインシートの完成

以上のやりとりを1枚のシートにまとめました。

さいごに

ChatGPT導入後、明らかにプロジェクト化、プロジェクトデザインシート作成の生産性がグンと上がりました。

今現在、このプロジェクトデザインシートに基づき、プロジェクトのマネジメント中ですが、HUAWEIのヘルスケアアプリの記録を見ると早速睡眠の質の改善兆候が見えています。

1ヶ月後の自分にはどんな変化が起きているのか?ちょっとした期待も持ちながら本プロジェクトを淡々と推進していきます。

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