見出し画像

#トキ体験 を創る 2021.12.10

#トキ体験 とは「その時・その場でしか味わえない盛り上がりを楽しみたい」という欲求を満たす体験のことを表した言葉です。これまでトキ体験の構成要素としての「時間」「空間」「一体感」「距離感」「安心感」について考察してきました。今回は、そのトキ体験を構成する要素として「平等感」を考えてみます。

「平等感」とは

改めて人間のコミュニケーションにおける「平等感」について、調べてみました。そのなかで「周りをハッピーにさせる人」という表現を冒頭部分に用いている記事が印象に残りました。

あなたの周りには「目立つタイプではないのに、なぜか好かれる」という人はいませんか?そこにいるだけで周りをハッピーにさせる人には、共通点があります。特徴や話し方をチェックして、日頃の生活に取り入れてみましょう。
誰に対しても平等に接するのも慕われやすい人の共通点です。後輩や、接点がない人にも親切に接するため、どこへ行っても評判が高い傾向があります。

この「平等に接する」というのは日常生活だけでなく、トキ体験の創出を担う側にも言えることではないでしょうか。たとえば、

・飲食店
常連さんとばかり話している「ひいき」
・コミュニティ
一部の人だけで盛り上がる「内輪ノリ」

などです。ほんの些細なことでも、ほんの数十秒のことでも、相手にとっては「長く」「不満」な時間(トキ)が流れるものです。実際、ある高校生向けのイベントで(参加者が発言できず)双方向性がないために不満のコメントが多く寄せられたことがありました。

会議をする中で、もっと踏み込んだ話や議論ができると思っていたのですが、時間の都合上自分の意見を話すことができなくて残念でした。
本日はありがとうございました。発言の機会が巡ってこなかったことだけが残念でした。 

スマートフォンにインストールするライブ配信アプリには必ずチャット機能があり、主催者と参加者は常に「双方向性」が保たれており

有名人が聞き手とのみ会話する
有名人が長く喋り続ける

という「コンテンツの一方向配信」に対する失望感が見て取れます。高校生としてみれば、オンラインで有名人にたくさん質問や意見をぶつけてみたかった。でも、高校生はたんなる「観客」として座らされている気分になったのではないでしょうか。では、参加者の「平等感」のためにトキ体験を提供する側(主催者)はどんなことを意識すべきなのでしょうか。

「参画」の促し方

期待感をもって足を運んだり、イベントに申し込んだ人に対してどんな意識を払うべきか。それはひとえに「参画」という「行動」を促すことであると言えます。例えば、

「参画」の促し方
オフライン(会場)
・挙手を促す
・返答を促す
・チームを作る
・紙への記入を促す

オンライン(ネット)
・チャットを促す
・カメラONを促す
・みんなで手を振る

など、挙げてみれば古典的な手法ばかりです。これでも、やはり初対面同士の場では恥ずかしさで多くの人にその「行動」を促すことは難しいものです。そこで、さらなる行動の促し方があります。それは特に、イベントの「前」に接点を作る手法です。

「参画」の促し方(開催前)
オフライン/オフライン共通
・登壇者の紹介動画を制作する
・講演内容の紹介動画を制作する
・運営者の紹介動画を制作する
・事前アンケートを依頼する(必須)
・事前イベントを実施する(チャット参加可)
・事前に郵送物やグッズを参加者に届ける

これらは全て事前(開催前)における「接点」の創出です。この概念を全く考慮せずに「集客が」「参加率が」と嘆くのは主催者側の「怠慢」といえるでしょう。

単純接触の重要性

「ザイオンス効果」というアメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した心理効果で、別名「単純接触効果」とも呼ばれているものがあります。

相手に何度も繰り返し接触することによって、だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果

あまりに多い接点の創出は逆効果になる場合もありますが、先述のように

相手との「関係性構築」に対する意識

を持つだけで、マーケティングにおいてどのようなアクションを行うのかも自ずと見えてきます。これには「正解」や「王道」はなく、その業種・業界・製品・サービスの特性に応じた「試行錯誤」を行う以外に近道はありません。

#つながりを創る人 のトークイベント

オンライン/オフラインイベントの
・今年はどうだったのか?
・来年はどうなるのか?
・形態は?
・課題は?
・解決策は?

について、12/28 20:00〜「オンラインイベント」を行います。

オンラインの課題などを、主催者・参加者の立場で語ります。

あなたも「参画」しませんか?

おわり

(次回 #トキ体験 を創る 2021.12.11)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?