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桜花賞馬を軸に枠順と適性から2400で浮上する人気薄は?(第85回オークス展望)
第85回優駿牝馬蒼山サグ(以下、蒼):オークスの展望に移りましょう。こちら、ゆたさんの方からまずはよろしくお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):まずは馬場状態ですけれども、東京は中間に雨はちょっとありましたが、土曜日の芝コースは1日両馬場というところで、あまり内外の差がないような馬場状態のように見えました。明日についても、極端な前残りや後ろがすごく有利というようなこともないことから、やは
モレイラ包囲網が炸裂!日本人騎手の技術向上を見せつけた展開が津村騎手の初G1をアシスト(第19回ヴィクトリアマイル・第69回京王杯スプリングカップ)
第19回ヴィクトリアマイル蒼山サグ(以下、蒼):それではヴィクトリアマイルの回顧を始めたいと思います。まずは、ゆたさんからよろしくお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):2強対決が2強で決まらないというのは、昔からよく言われる話なのですが、終わってみたら共倒れ、まさかの14番人気のテンハッピーローズの勝利ということで、牝馬G1でたまにある大穴が久々に炸裂したような結果になりました。
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リピーターのいない2強対決、臨戦過程と勝負気配から紐解くヴィクトリアマイル展望
第19回ヴィクトリアマイル蒼山サグ(以下、蒼):ヴィクトリアマイルの展望をまずはゆたさんからよろしくお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):春の牝馬の大一番ヴィクトリアマイル。よく言われることですが、リピーターレースとして知られるレースです。ただ、今年は去年の上位馬が不在ということもありますので、今年はこのメンバーの中で改めてこの舞台にはまる馬を探すというところからスタートしていくのかなと
ルメールは何故内を選んでしまったのか?川田の圧倒的オーラに想いを馳せる3歳マイル王決定戦(第29回NHKマイルカップ・第72回京都新聞杯・第46回新潟大賞典・かしわ記念回顧)
第29回NHKマイルカップ蒼山サグ(以下、蒼):東京で行われましたNHKマイルカップのレース回顧をゆたさんからお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望でも触れた通り、実力馬が揃った今年のNHKマイルカップ。終わってみれば2歳王者2頭の強さが目立ったレースとなりました。レーティングも結構つくんじゃないかなというレースだったと思います。
レースを振り返りますと、まずスタートですね。
多士済々のNHKマイルカップと、日本馬そして矢作師の悲願達成なるかケンタッキーダービー展望
第29回NHKマイルカップこひ(以下、こ):朝日杯フューチュリティSと阪神ジュベナイルフィリーズ、両2歳マイルG1の勝ち馬が揃って出走。さらにどちらもクラシックの1冠目では勝ち馬と内容的には遜色のない競馬をしながらNHKマイルCを選択したという、ある意味歴史的な組み合わせになった今年のNHKマイルC。比較的荒れる傾向の強いG1ではありますが、今年については役者が揃った印象で、今後のマイル路線を占
リニューアル元年・3歳ダート路線の幕開けを振り返る(羽田盃、ユニコーンS、兵庫CS)
第69回 羽田盃(Jpn1)
ダート三冠路線の一冠目という立ち位置になった羽田盃ですが、地方のサントノーレを筆頭とする有力馬の故障が相次いだこともあり、JRA勢と地方勢それぞれ4頭の8頭立てというやや寂しいメンバーに。中央馬の枠が4枠、かつ京浜盃、雲取賞の上位2頭という制限されたステップと設定したこともあり、一定の地方馬の出走を見込んでいたでしょうが、こればっかりは馬は難しいところです。来年
スタミナと耐暑性能が問われた真夏日の過酷なステイヤー頂上決戦を振り返り(第169回天皇賞春・青葉賞・香港チャンピオンズデー)
第169回天皇賞春蒼山サグ(以下、蒼):京都11レース、天皇賞(春)の回顧をやっていきましょう。こちら、ゆたさんの方から、まずはよろしくお願いします。
くらみゆた(以下、ゆ):4歳世代のダービー馬が勝負、それからG1にここまで手の届かなかった古馬との一戦という形になりました。マテンロウレオ横山典弘騎手の刻んだラップがステイヤー戦らしい消耗戦を呼び込みました。そういう中でスタミナに秀でたテーオー
ルメール川田不在のステイヤー対決で浮上する人馬は?天皇賞春を展望する
第169回天皇賞春こひ(以下、こ):昨年の勝ち馬のジャスティンパレスはドバイを選択し、2着ディープポンドは近走不振、3着シルヴァーソニックも一年弱ぶりの前走惨敗からの参戦となり、菊花賞1,2着馬を送り込む4歳世代は世代レベルに疑問符がつけられる中、一昨年の3着馬であるテーオーロイヤルがダイヤモンドSと阪神大賞典を連勝して参戦。古豪テーオーロイヤルが4歳世代を迎え打つという、あまり見ない構図で争わ
ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年4月号)
牝馬ツートップが参戦した、リニューアル川崎記念回顧
こひ(以下、こ):川崎記念、未だに慣れない4月の1週目になりましたが、回顧に入らせていただきます。今回、カレンダーが大幅に動きましたので、どういうメンバー構成になるのかなというところではありましたが、やはり一線級はサウジとドバイに行くというところと、短めに行ける馬はフェブラリーで全力というようなところもありまして、その後ろの配置になりましたの
混戦から一強へ。ヴィンテージイヤーのキズナ産駒がその積み重ねと厩舎力で頂点に向かう(第84回皐月賞・第29回アンタレスS・第33回アーリントンカップ回顧)
第84回皐月賞蒼山サグ(以下、蒼):G1皐月賞の回顧に。こちらは、まずゆたさんからお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):昨日の展望で話した通り、牝馬のレガレイラを中心として、牡馬のクラシック路線が語られてきたわけですが、終わってみると3戦3勝で無敗の皐月賞馬が誕生するという形で、今年の3歳牡馬クラシックの軸が決まった一戦だったと思います。
まずレース前のゲートに入る前のところですが、ダ
レガレイラを倒す牡馬は現れるのか?馬場と展開と、人馬の想いを語る皐月賞展望
第84回皐月賞蒼山サグ(以下、蒼):皐月賞の展望お願いします。こちらの全体像は、まずゆたさんからお願いいたします。
くらみゆた(以下、ゆ):有力な牡馬が不在で進んだ3歳牡馬クラシックの第1弾、皐月賞です。この出馬表を眺めてみると、ざっくり言うと2歳戦終了時のイメージ通り、レガレイラの挑戦者が誰かというところが決まりきらないまま、ここで初めて同世代の中で結果が出るのかなというレースになったと思い
混戦桜花賞で1,2着、3,4着の着順を決めた見応えのある騎手の攻防を振り返る(第84回桜花賞・第67回阪神牝馬S・第42回NZT回顧)
第84回桜花賞くらみゆた(以下、ゆ):久々の満開の桜の下で行われた、3歳牝馬クラシック第一弾の桜花賞。レース前はちょっと混戦ムードかなというところもありましたが、終わってみたら2歳女王路線の強さと、騎手の腕というのが際立ったレースだったのかなと思います。特に昨日話した、来年の短期免許をがかかっているモレイラ騎手の勝負強さというのが目立ったレースだったと思いました。
では、レースを振り返ります。
ダートグレード牝馬路線定点観測(2024年2・3月合併号)
2月に移ったクイーン賞はアーテルアストレアが制する
昨年クイーン賞ワンツーのライオットガール、テリオスベルの二頭に、左回り得意なアーテルアストレアの三頭が人気に。初ダートのゴールデンハインド、地方転入初戦のキャリックアリードという構図。
この路線の展開のカギを握り続けるテリオスベル、枠が外であったことと、比較的エンジンのかかりが良かったこともあって、今回は見事に1コーナーでのまくりが決まり