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祝・電子書籍化!「アンエイジング」ってこんな本① ―書評・推薦文をピックアップ―

≪はじめに≫
昨年末に発行されました好評書籍「アンエイジング」,もうお読みいただけたでしょうか.
「老いは避けられないものではなく,むしろチャンス」――ケンブリッジ大学出版局の造語「アンエイジング」のテーマのもと,脳神経内科医の筆者が老化のプロセスを説明し,「4つの予備能」を生かすことで,加齢に伴う認知症などの神経変性疾患や機能低下に対応することにより,健康で長生きする方法を紹介した1冊です.
「アンチエイジング」ではなく,「アンエイジング」なのです.
この度,本書が電子書籍化されましたので,編集部では書評や推薦文をピックアップして紹介します.どうぞ!

「脳神経内科医であり脳老化の専門家でもあるロバート・P・フリードランドは,『老いは避けられないものではなく,チャンスなのです』と本書で述べている.
加齢に伴う脳疾患のリスクは確かに遺伝的素因の影響も受けるが,それを最小限にとどめるための最善の処方箋は,身体に栄養を与え,運動させ,刺激を与える生活習慣を身に付けることである.そして,そのための4つの要素として,肉体的に健康であること,認知機能や知的能力において健康であること,心理的な開放性や新旧の人間関係を維持する能力において健康であること,社会や他者とのかかわりをもち続けることである.
本書は,これらすべての分野で活動的であり続けることの健康上の利点を明確にしてくれる」

ウォール・ストリート・ジャーナル

3つの「健康」と社会や他者とのかかわり,たしかに大事ですよね….ある程度の年齢になってくると,身に染みてその重要さがわかります.この記事の反響が気になります.

「老いは誰しもが関心のあるテーマだが,広く誤解されている.老いを『避けられないもの』であると考えると,誰もが長生きではないという事実を見逃してしまう.この現実を理解すれば,老いは貴重なチャンスであることがわかる.つまり,老化のプロセスを抑制し,可能なかぎり生きる方法を選択するチャンスなのである.
本書は,加齢によるストレスに対し健康的に対応する能力に影響を与える4つの予備能(認知的,身体的,心理的,社会的)を明確に提示している.生物学的な根拠に基づいて身体,食,精神の活動において推奨されるステップを学び,老いがもたらすチャンスをつかむことができる.
私たちのすることが違いを生むことを誰もが知らなくてはいけない.
ロバート・P・フリードランド博士は脳神経内科医であり,米国・ケンタッキー州にあるルイビル大学医学部の神経学と神経生物学のRudd 寄附講座教授である.以前は,カリフォルニア大学バークレー校,米国国立老化研究所,ケース・ウエスタン・リザーブ大学に勤務していた.
彼は近年,Alzheimer 病,Parkinson 病,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)の発症と進行に腸内細菌が重要な役割を果たすことを明らかにした.
米国,日本,中東,ケニアでのヒトと動物での研究により,老化に関連する脳疾患のリスクは個人の行動によって低下させることができるという概念を広めることに貢献した」

ケンブリッジ大学出版局

「アンエイジング」という言葉を作ったケンブリッジ大学出版局は,老化や加齢に「抗う」のではなく,「ストレスなく対応する」のがアンエイジングであると述べています.
著者のフリードランド先生の詳細な略歴も紹介してくれています!
しかし,上のテキスト中にある「私たちのすることが違いを生む」って,深いですよね….

「フリードランド博士は,その豊富な臨床・研究経験に基づき,果たして老いは避けられないものであるかを解明するための科学的な旅に案内してくれる.彼は,たとえリスクの高い遺伝子変異をもつ人や脳の老人斑をもつ人でも,認知症は誰にでも起こるものではないことを豊富な例をあげて強調している.
博士は,蓄積された証拠を検証し,私たちが置かれた環境における明確な変化によって,老化が促進されるか,あるいは抑制されるかを論証している」

『脳の話:神経変性疾患の知られざる歴史と克服のための青写真』の著者
アルベルト・エスパイ

本書を通して「科学的な旅に案内してくれる」と述べたエスパイ先生,一読してみたら確かにその通り! 本書では運動,睡眠,食事などについてとても具体的かつわかりやすく書かれており,スイスイと読むことができます.

「フリードランド博士の『老いは避けられないものではない』という考えは,一般の人々に十分認識されているとは言えない.しかし,最近の老年医学の進歩は,彼のこの考えが正しいことを示している.
本書が印象的なのは,老化の仕組みや老化を促進する方法を教えてくれるからだ.
本書を読むことで,人生を変えることができる.真実を知り,老化に対抗するすばらしい方法を手に入れてほしい」

京都府立医科大学
水野俊樹教授

「老化の仕組みや老化を促進する方法を本書は教えてくれる」というコメントで,孫子の「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という言葉を思い出しました.
話は少し逸れますが,本書の中で言及されていることを,訳者の田平先生も実際に行ってらっしゃるそうです(田平先生のインタビューは近日公開予定!).水野先生,ありがとうございます!

「フリードランド博士は,本書でまず身体的,精神的,心理的,社会的な健康の重要性を説き,目指すべきは普通の老いではなく,『並外れた老い』であると述べている.そして厳密な科学的研究によって,老化を加速させる有害な習慣を改め,抑制する方法を教えてくれるのである.
本書は,最新の科学的研究を活用して,年を重ねても健康的な生活を送りたい人にとっての『必読書』である」

『7つの記憶管理法:何が正常で何が異常か,その対処法』の著者
アンドリュー・E・バドソン

「並外れた老い」というパワーワードについて,これが何であるのかは本書をじっくり読んでいただきたいのですが,大事なのはこれが非常に科学的な根拠に基づく内容だということなのです.そして「老化を加速させる有害な習慣」についても本書では詳細に述べられております.

「フリードランド博士は,明確な言葉と注意を引く語り口で,老化に関する科学の柱となる多くの問題を紹介し論じている.
本書では独自の視点から,いわゆる『予備能』とよばれる要因,神経疾患,メンタルヘルス,そして最も重要なこととして,老いを負担ではなく恵みとして捉え,健康で満足のいく老いを実現するためにとるべき行動をあげている.本書は,『私たちの姿勢と老いのチャンス』という章で締めくくられている.これは私の解釈では,著者の概説を要約したものである.
老化に興味・関心のある人は,本書を読むべきである」

メキシコシティ 国立老年医学研究所
カルメン・ガルシア・ペナ博士

「老いを負担ではなく恵みとして捉える」って,ある程度の年齢に達するとああ,確かにそういうこともあるかも…などと感じることがあったりします.そこからどう動くことが肝心だったりするのですが,本書では「どう動くべきか」述べられております.ぜひ,ご一読ください!

以上,いかがでしたか?
極めて科学的な根拠に基づいた,普遍的な生活習慣.簡単だけど大事なことが本書には詰まっています.ちなみに魅力的な名言や格言もいっぱい収載されておりますので,読み物としても非常に楽しく読み進めることができるのですが,そちらも近日改めて紹介しますので,しばしお待ちくださいませ.

この機会に,「アンエイジング 4つの予備能を生かして老いを防ぐ方法  鍵をにぎる腸内細菌」をぜひぜひ電子書籍でお求めください!

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