Xronièr(MXM)

まえがき

先日、Xronièr(MXM)をPUCしました。

6日かかりましたが、詰めようと思った日で9916、次の日で9979、その次の日には9992、そこから1ニアずつ伸びて、最終日に9996から2ニア伸びてPUCしました。
詰め始めの初動と詰めるスピード感で言うと相当速いと思うので、意識したことなどをまとめようと思います。

個別攻略記事ではなんともなさそうなところも何かしら書くようにしていますが、それをやると非常に長くなりそうなので、重要そうな部分を抜粋しています。
ここに記載がない部分で気になる箇所がある方はしなもん(@mac_alone_)Xアカウントまでご連絡ください。
自分もPUC達成者にめちゃくちゃ質問しまくってたので、恩返しだと思って答えられる範囲で対応します!

※PUCしてる人はミラーの人が多いらしいですが、正規です。

本題

開幕の螺旋

基本的にPしている人がみんなやってる餡蜜を組んでいます。
Pフリーで練習して試行回数を積むことはできますが、その中でも勝率を上げていくためにしなもんはこんなことを意識してますよ〜くらいの感じで見てくれると嬉しいです。

おそらく、この螺旋は99.9%のプレイヤーにとっては完全に安定させることが不可能な配置だと思います。
そのため、クイックリトライ10くらいは当たり前だと割り切ってプレイする必要があります。
が、自分なりに勝率を上げることは可能なので、誰かの言うことを鵜呑みにするよりはみんなの言っていることを自分の中で汲み取ってみて、複合的に意識できるといいと思います。

自分の中の意識を画像に出すと以下のようになります。

マジで難しい

開幕の2打は真面目に叩いた方がいいと思います。
自分は右利きかつ右手の単発のハンドスピードには自信があったので、右側の最初もガチ押ししています。
(継続して動きを繰り返すことができるほどハンドスピードは高くないので、右側全ガチ押しは断念しました)

この餡蜜を全て正しく中間で叩こうと思うと、AB→CDとCD→AB間の打鍵スピードとfx→bt間の打鍵スピードが違ってきます。
そのためおおよそのスピード(12分〜14分)のみ把握しておいて、fast/lateを確認しながらスピードを調整します。
また、fastとlateが交互に出てくるような叩き方をするのが理想ですが、それをやると崩れた時の調整が効きにくいので、敢えてズラしながら調整を加える方法で大事故を防ぐ(完全に防げるわけではない)ようにしています。

わにろう(@waniroukun)さんが大変素晴らしいツールを開発してくれたので、このツールにBPM234の24分を入力してみると、下の結果が得られました。

結構天啓だと思ったんですが、どうなんだろう

どういうことかというと、btを完全に同時押しできるのであれば、螺旋内の2ノーツ間はほぼどこを叩いても餡蜜が成立(クリティカル判定以上で通過)します。
これを利用して、自分の頭の中でははじめから速くするか遅くするかを決めておいて、調整する場合に速くすればいいか遅くすればいいかが予めわかっている状態を作りました。

↓餡蜜チェッカーのリンクはこちら↓

自分は直角手前で速くなる部分が素でけっこう苦手なのと、ここで狙った速度に上手くチューニングできる気がしなかったので、ここを「順番通りに速く叩くだけでいい」という状態にすることを目指しました。
そのため32分になる手前を遅くして32分の入りを遅入り、後はひたすら速く叩くだけにして速抜けを目指す方針でした。
そこから逆算して、螺旋の入りは速入りをしています。

まとめると、次のような感じになります。
想定している判定
速め×4→遅め×4→爆速で5打
頭の中の意識(実際の打鍵速度)
速入り×2→徐々に遅くする×2→遅めをキープ×2→徐々に速くする×2→爆速で5打

まとまってないですね…
補足しておくと、速入りしている時は速クリティカルが出るようにして、徐々に遅くしている時はfastの中で遅く調整します。
遅めをキープする時には遅めのlateになっていることを目指して、次にlateの中で速めに調整し、最後は(餡蜜しつつ)順番通り正しく速く叩くことのみを意識する、という感じです。
正解はないと思うので、何か(特にPUC)を狙うのであればゲーセン着後20分くらい開幕だけを練習して、その日の意識を掴みましょう。

イントロ


なんと、螺旋を抜けても事故要因いっぱい!

2〜6小節目

→割愛します。
6小節目の鍵盤に癖がついたら入りのBCを右で取るかRを左で取るといいことがあるかも。
未検証ですがおそらくfx遅入りも可能?
おもしろ運指はいろいろ組めそう

7〜12小節目

使いやすそうな簡略はたぶんこんな感じ
難しいところだけもっと簡略

8小節目中間で右切り返しの後に左切り返しが来るところが難しいです。
本当は直角後すぐ切り返した方がいいんですが、動きが煩雑になると思ったので不採用。

9〜10小節目

2-3-3-2の意識

PとかUC狙いレベルの人ならふつうに回せる人が多いとは思いますが、S狙いとかでうまく回せない人はこの意識がおすすめです。

13〜28小節

序盤からMP削ってくる

筆者が思う綺麗な運指です。
R→BC系だけ5→23で左をサポート、L→BCは右手で頑張る型です。
緑色は空打ち推奨ポイントです。24小節目のつまみは実際には見たまま回す方が早いという人もいると思いますがひとつの簡略として置いておきます。
(筆者は未採用)

33〜49小節目

いやーな癖がつきました

同じく緑は空打ち。
fx単押しよりもALとかDRの方が押しやすい(力が入る)と思います。
ちなみに、片手トリルとかの動きだとBLとAとか、CRとDの組み合わせは押しやすいことを頭に入れておくと色んな運指やら空打ちが考えられたり、あとは得意意識を持てることがあるので得ですね。
単押しは外、片手トリルは内です。

39手前がロングで切りやすいので、しっかりトリルにロングを引きつけてあげる。
39本番はALRの着地だけ暗記してAを長押しすることによってCに両fxがついてくるような構図にしてあげる。
それかできる人なら右側のCR→D→CRの動きだけ注目してあげても楽かもしれないです。
(上で言ったやつです)

後半は目押しですが、fxは外側のbtを叩いても巻き込まないのでそれを採用。
つまみは非常に難しいのでほぼ運ゲーですが、切り返しをしっかり回してあげることを意識していました。

49〜64小節目

画像記載は少ないですが、意識することは多い

ここですが、ラストのつまみ地帯とリズムがほぼ同じなので、本気でやるならリズムは全暗記しましょう。
49・51小節目前半の
ドコドコド ドコドコド ドコッ ドッ ドッ ドコッまで
51小説目の
ドコドコド ドコドコド ドコッ ドッ ドッ ドコッ ドコドッ ドコドッまで
55小節目直前からの
ダッ ドコッ ドッ ドコッ ドコッ ドッ ドコッまで
これのリズムはラストのリズムと同じです。

52小節目は餡蜜可。
32分なので頭のノーツに合わせてで大丈夫です。
(早入りだけNGなので引きつけるのだけ意識)

緑マークつけたところは普通に難しいです。
bt全押し→外内は暗記、その後の両fxを右手、そこから後はロング含めて全押しして自分の脳のリソースを使う範囲をフレーズ中盤くらいまでに留めます。

つまみは開幕にもあるもののミラーなので割愛します。


65〜72小節目

音が綺麗に聴こえる環境でここが流れると本当に感動します

ここまでを目標スコアで通せるようになった自分に感動しましょう。
72だけちょっと難しいのでBCを左で叩く、CLを右手で叩くなど各個人で工夫を(2敗してこの運指を採用しました)。

サビ

73〜80小節目

筆者が使ってた運指

L単押し、言い換えるとBを押さない場所に注目していました。
ダメージノーツがあるみたいなイメージ。
他に、74小節目のRロングは1本目は手首で押してBCを無理やり取る、2本目は普通に…って感じです。
77〜80小節目が押せない場合は癖か地力不足なのであんまりやらない方がいいと思いますが、
・77小節は運指を色々組める
・79小節目はつまみの移行を丁寧にするか鍵盤の8分以降を頑張るのどちらかが必要
・80小節目のDCBAは24分
このあたりは押さえておくと変な失点は減らせると思います。
特に24分が自分はP狙いをするまでずっと見えなかったので視覚情報ではなく暗記で対応しました。

81〜84小節目

ここがP通過できるならPUCを狙ってもいいと思います
そのくらい難しい

おそらく、この譜面で地力を要求される部分の最難関箇所です。
運指を組んだところで非常に難しいので、〜995狙いなら癖防止のために初めから餡蜜した方がいいと思います。
(固定で押せるならそれで問題ないですが…)

餡蜜する場合の最適解(たぶん)

この画像だとR→CDをうまーくズラせればP通過することも可能だと思います。

もっと楽にした版

1区間につき2ニアで通すための餡蜜です。
筆者がS狙いする時はこれを使いました。
やる場合はBCを叩く際にLRの間に架空のfxがあると仮定して親指を添えてBoF押しのようにするといいと思います。

筆者が最終的に採用した運指

BC→Rの際の捻りが難しいです。
やる場合はそこの動きの練習を重点的にしておくといいと思います。

上の逆バージョン

上のパターンと逆で、L→BCが難しいです。
お好みですが、これをやるなら2-3分割の方がいいような気がします。
(BC→つまみの移行で忙しくなるため)

1回は思いつくやつ

これ採用できるハンドスピードの人なら2-3が使えるような気がします。
ただ、たぶん癖はつきにくいのでサブとして抱えておけばいいと思います。

上記のパターンを使い分けて、利き手側に3打を持ってくるとか、逆手スタート側だけfxを利き手でサポートするとか、自分に合ったぱ押し方を考えていけばいいと思います。

アウトロ

85〜94小節目

忙しいですね

ここが叩けない人はおそらくハンドスピードか体力不足です。
所謂セツナ押し系ではないですが、片手で速い腕押しという意味でHE4VEN(EXH)とかFIN4LE(EXH)あたりやってみるといいと思います。
EncorE & cALL(MXM)とかBangin' Burst(GRV)あたりで998前後が出る体力・ハンドスピードの持続力があればおそらく叩けると思います。
難しい人やS前後狙いの方でもRebellio(MXM)くらいには押し負けない力は要ると思います。

丸つけたところがふつうに叩いても忙しい

速いセツナ押しの意識ですが、
・指を立てて鍵盤の角に正確に着地させる
・指を寝かせて動きを大きくする
これらのどちらかができればP通過まではいけるはずです。
どっちもできるのが理想ですが、難しい方は脳/指のリソースを割くか体力多めにを消費するかで選んでいけばいいと思います。

95〜110小節目

最後の休憩地帯

〜98小節目までは割愛します。
99小節目はいろいろ考えていたのでそれぞれ共有します。

あるある型
月光乱舞(GRV)風だと思う型
前半だけ橋渡しだと思う型
全部橋渡しだと思う型

外れる〜と思ったらローテーションしてみる、でいいと思います。

縦トリル地帯ですが、
・fxを右左のどちらかで固定して叩く型
・fxを順手、btを逆手で叩く型
のどちらかになると思います。
筆者は初めは右でfx、左でbtで固定していましたが、抜けが安定しなくなったのでfxを順手で北斗・ロングだけ親指で押す叩き方になりました。

ここ以外は事前に触れているので割愛します。

111〜118小節目

21降ってくるんだけど

この譜面で最も練習を求められる箇所です。
〜995であとちょっとで目標スコアに届くという人は癖抜きと軽めの全体像の把握とここの猛練習でいいと思います。
4セクションに分割して解説します。

まず、筆者の意識と回し方を貼ります。
ここのつまみは可能な限り指で覚えさせた方がいいと思うので一応別々の画像にしています。
水色はつまんで回して、黄色はろくろ回しです。

①の意識
①の回し方
②の意識、餡蜜可能
②の回し方
③の意識
③の回し方

直角で意識するところと直線で意識するところと直線で意識しながら頭の中で直角音を鳴らす3パターンがあります。
基本的にはつまんで回せた方がいいと思いますが、回しっぱなしを維持しなければならない部分などでろくろを採用して指の負担を減らしています。

がんばれ!

最後は打鍵は2-1-2/2-1-2/3-5で分割するようにしていますが、2-1-2系の頭は全押しロングとそれを離すためのfxという認識で癖の緩和を図りました。

個人的に最難所は114小節目前後です。
つまみを急ぎすぎてうまく回せない場合が多いです。
(というかP後に何回かやっていますが全然安定しません)

できないのはもう仕方ないし安定させるのは挑戦段階だと不可能なので、「最後で散った〜…」とかで気を落とさずにひたすら200円を入れ続けましょう。
アドアーズ船橋店さん、そろそろPタイム210円設定やめませんか?

最後

螺旋です。
ミラー配置ですが再掲しておきます。

ガチ押し2回
デニム4回速め
デニム4回遅め
デニム2回爆速

2-4-4-2でリズムを暗記しましょう。
判定は毎日変わるので、とりあえずこの曲をやってから30分くらいは螺旋の練習時間だと割り切ってその日の判定を掴むのに徹するといいと思います。

あとがき

以上、クロニエール大全でした。
20全曲言えることかもしれないですが、
「惜しいところまで行ったのに…」
「難所抜けたのに…」
このメンタルで攻略するのはよほど地力を上げてからじゃないと厳しいと思います。
そのため、
「難所抜けられて進歩した!」
とか、
「最後で散るもんだし、通ったらラッキー✌️」
くらいのメンタルで挑めるといいですね。

何かご質問があれば、しなもん(@mac_alone_)まで!
また告知ですが、2023年12月からオンライン大会を実施予定です!
追ってルールの告知を行いますので、ぜひご参加のほどよろしくお願いします!

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