Shin Matsura

AI、Fintech、Blockchainのベンチャーにて新規サービス開発。現コンサル…

Shin Matsura

AI、Fintech、Blockchainのベンチャーにて新規サービス開発。現コンサルファーム勤務。AITech主催のGPTsハッカソン 第一回優勝と入賞。第二回部門優勝と2位、3位。 作成したプロダクトについて解説していきます。

最近の記事

【GPTs】GASでGoogle Driveと連携し、格納したファイルの内容について質疑応答が可能なRAG風のGPTsを作成する(コード全文付き)

背景大規模言語モデル(LLM)は、一貫性に欠けた応答をすることがあります。検索強化型生成(Retrieval-augmented Generation、RAG)は、LLMが持つ内部知識を補完するために外部の知識ソースにアクセスさせることで、生成する回答の質を向上させるAIのフレームワークです。 そもそも間違ったことを吐き出してくるなというのはさておき、GPTsがGoogle Driveに置いたファイルを自動で読み込んで、ファイル内容について回答してくれたら良いなって単純に

    • 【LINE BOT】LINEへ「大規模アクションモデル(LAM)」を組み込む事が日本に生成AIを浸透させる最適解なのかも

      背景個人的に「どのLLMが速度早い」「賢い」「精度高い」だのには興味がありません。どうせ全部ストレスの無いレベルになるのが必然かなと考えています。じゃあ何に興味があるのかというと「大規模アクションモデル(LAM)」です。 これを簡単に説明すると、LLMからの入力に対して適切なアプリケーションを立ち上げたり、APIを実行するものになります。Rabbit R1が分かりやすので記事を参照ください。 またAppleがiOS 18にOpenAIのChatGPTを搭載するようで、これ

      • 【LINE BOT】会話の内容をGASで収集してGPTsで分析する(コード全文付き)

        背景最近MacBookのコマンドキーがお亡くなりになって、買い換えるお金もないので、ちょうど先週が締切のLINE Botのハッカソンに参加しました。 コマンドキーが必要な作業が全部できなかったので、大変でした。 「生成AIとLINE」って組み合わせだったんですが、ユーザーからの自由形式の問いかけをトリガーとして、LLMが処理して何かアクションを起こすというのが、大枠なんじゃないでしょうか。 また、GASでGmailとかカレンダーとかの「パーソナライズ」な機能をLINEのアカ

        • 【GPTs】顔認証をGPTsに追加する方法の解説。

          背景GPTsのセキュリティの強化で、以前メールアドレス認証を追加するGPTsを提案してAI Tech主催のハッカソンで3位でした。さらに強固なセキュリティってなんだろうって考えたら「顔」だったので、顔認証を追加する方法を考えました。 GPTsの動作1.顔の登録 まず登録する顔のベクトルを登録します。ベクトルとは顔を数学的に表現したものになります。画像を貼り付けてもファイルから顔の特徴点を検出して数値化できないため以下の処理を行います。 ここでの主な手順は以下の通りです

        【GPTs】GASでGoogle Driveと連携し、格納したファイルの内容について質疑応答が可能なRAG風のGPTsを作成する(コード全文付き)

        • 【LINE BOT】LINEへ「大規模アクションモデル(LAM)」を組み込む事が日本に生成AIを浸透させる最適解なのかも

        • 【LINE BOT】会話の内容をGASで収集してGPTsで分析する(コード全文付き)

        • 【GPTs】顔認証をGPTsに追加する方法の解説。

          【GPTs】Y Combinatorのアクセラレータープログラムへの参加確率の予測から、プロダクトの成功のポテンシャルを測るGPTs解説(第二回ハッカソン部門2位作品)

          背景今回は③金融経済・マーケティング部門で2位になった「YC Accelerator Report」についての解説になります。 Y Combinatorのアクセラレータープログラムへの参加は、スタートアップ企業にとって非常に価値のある機会を提供します。このプログラムは、「革新性と成長のポテンシャル」および「強力な創業チーム」を持つプロダクトを対象としており、参加するスタートアップは厳格な選考プロセスを経て選ばれます。 「YC Accelerator Report」は、Y

          【GPTs】Y Combinatorのアクセラレータープログラムへの参加確率の予測から、プロダクトの成功のポテンシャルを測るGPTs解説(第二回ハッカソン部門2位作品)

          【GPTs】 GASを使ってメールアドレス認証を追加するGPTs解説(第二回ハッカソン 部門3位作品)

          背景第二回目のハッカソンということで、以下の部門で思いついたものを提出しました。 ①まちづくり・教育部門 ②動画生成・Youtube運営部門 ③金融経済・マーケティング部門 ④一般部門・業務改善部門 ⑤研究教育・プログラミング支援部門 ⑥量子コンピュータ・Web3部門 今回は④一般部門・業務改善部門で3位になった「Add Auth GPT」についての解説になります。 概要としては、ユーザーが作成したGPTsにAdd Auth GPTのプロンプト、Actions、GASの

          【GPTs】 GASを使ってメールアドレス認証を追加するGPTs解説(第二回ハッカソン 部門3位作品)

          【GPTs】 GASとの組み合わせで、意見の集約、分類、回答の作成などを自動化させるGPTs解説(第二回ハッカソン 部門優勝作品)

          背景第二回目のハッカソンということで、以下の部門で思いついたものを提出しました。 ①まちづくり・教育部門 ②動画生成・Youtube運営部門 ③金融経済・マーケティング部門 ④一般部門・業務改善部門 ⑤研究教育・プログラミング支援部門 ⑥量子コンピュータ・Web3部門 今回は①のまちづくり・教育部門で一位になった区役所DX化についての解説になります。 概要としては、中央区の区役所公式ウェブサイトの情報を元に、区に関する様々な質問に答えるChatbotになります。公式ウェ

          【GPTs】 GASとの組み合わせで、意見の集約、分類、回答の作成などを自動化させるGPTs解説(第二回ハッカソン 部門優勝作品)

          【GPTs】LLaMA3-70bをGPTsに組み込んで、LLMを使い分けて回答を強化する

          背景April 18, 2024に発表されたLlama3-70b-8192は、Metaによって開発された最新の大規模言語モデルの一つで、Llama3シリーズに属しています。このモデルは70億のパラメータを持ち、8192トークンの最大コンテキストウィンドウを特徴としています。このモデルは特にテキスト生成タスクに使用され、質問応答、言語翻訳、感情分析など、多岐にわたる用途で利用可能です​ (Amazon Web Services, Inc.)​。 Llama3-70bは、様々

          【GPTs】LLaMA3-70bをGPTsに組み込んで、LLMを使い分けて回答を強化する

          【GPTs】定性情報でSequoia Capitalからの投資確率を予測するGPTs解説(第一回ハッカソン入賞作品)

          前提VC 市場の現状としては、10億ドル(ユニコーン)の評価額を達成した企業の60%は、第1ラウンドでSequoia Capital、Accel、Andreessen Horowitz、Benchmarkなどのトップレベルの有名VCから資金提供を受けています。 特に初期段階の企業への投資に関しては、財務諸表よりもスタートアップの成功の可能性 (テクノロジー、市場と顧客、創業者メンバーの属性などの要素に基づく) が重視されます。この種の情報は、LinkedIn、PitchBo

          【GPTs】定性情報でSequoia Capitalからの投資確率を予測するGPTs解説(第一回ハッカソン入賞作品)

          【GPTs】自前の学習モデルをKnowledgeに組み込み、スタートアップの事業継続の蓋然性を予測するGPTs解説(第一回ハッカソン優勝作品)

          前提近年、スタートアップ企業への投資額は増加傾向にありますが、新規開業事業者数は横ばい傾向が続いています。これにより、投資家はより早い段階で大きな投資をする必要があります。しかしながら、スタートアップ企業の性質上、将来の収益を正確に見積もることは困難であり、従来のROIに基づく分析だけでは不十分です。そのため、投資判断のためには、定性的データをヒューリスティックに評価することが重要視されます。しかし、これらの手法は分析者のバイアスを排除しきれず、また投資基準がルールベースの

          【GPTs】自前の学習モデルをKnowledgeに組み込み、スタートアップの事業継続の蓋然性を予測するGPTs解説(第一回ハッカソン優勝作品)

          【GPTs】APIを通じて2億件以上の論文、出版物、市場データ、労働データなどにアクセスし、戦略コンサルタントのフレームワークで分析する(第一回ハッカソン提出作品)

          1. 開発の背景ビジネスを成功させるためには、「どの技術を使用するか」「どの市場をターゲットにするか」「どのようなサービスを提供するか」を明確にすることが重要だと考えています。そのためには3つの要素に関連する定量的および定性的な情報の収集が必要となります。特に論文や市場分析、競合事例などの情報収集は膨大な労力を要するため、これらの作業を効率化し、収集した情報を戦略フレームワークを用いて分析する必要があります。 そこで、これらの思考プロセスを一つのチャットセッション内で行い、

          【GPTs】APIを通じて2億件以上の論文、出版物、市場データ、労働データなどにアクセスし、戦略コンサルタントのフレームワークで分析する(第一回ハッカソン提出作品)

          【MyGPTs紹介】工夫次第でマネタイズ可能なGPTを作成したので機能や特徴ごとに分類して紹介します

          ※MyGPTsの利用にはChatGPTの有料プランが必要です。 Business and Market AnalysisStrategic Logic Master https://chat.openai.com/g/g-OmisdLxAf-strategic-logic-master Description: Using strategic consulting methodologies to evaluate business concepts, analyze m

          【MyGPTs紹介】工夫次第でマネタイズ可能なGPTを作成したので機能や特徴ごとに分類して紹介します