〈スペイン一人旅2日目〉モンセラート〜サグラダ・ファミリアで年越し

2日目の朝は早めに起き、活動スタート。

やっと明るくなってきたくらいの、肌寒くて気持ちがいい道を歩きつつ……

ガウディが設計したカサ・ミラやカサ・バトリョを見に行きました。
独創的でひと際目を引きます!

カサ・バトリョ

ただ、平凡な日本人の私からすると、
普通に街歩きをしているだけでもどこもかしこも素敵な建物だらけなので、
有名なこれらじゃなくても街中が世界遺産・文化遺産だらけです!笑

カサ・バトリョの隣りは、当時ガウディとライバル的な関係だった、
建築家のプッチが建てたカサ・アマトリェール。

双方、色合いや曲線や直線などが意図的にでしょうか、対照的になっていて、
競合していると同時に、名コンビのような並び建ちようだなあと思えて、おもしろかったです。

道中で見かけた、宗教絵画が全面に描かれた建物。これもすごく素敵。

とある街角で

そして、楽しみにしていたお目当ては・・・

サグラダ・ファミリアを目の前に望みながらの朝ごはん~~~!!!

サグラダ・ファミリアの前で朝食

これがしたかった!!!
12/31、1年の最終日にして、2023年のベスト・オブ・モーニング第1位ですよ!!

爽快! 最高!!

調べて口コミがよかったこのお店は、初老の名物店員さんがとてもフレンドリーで、
「Korean? Chinese?」「Japanese!」「オ~ コンニチワ~アリガトウ~」と挨拶してくれました♡

Buenas Migasさん

ありがとう! Gracias!

そしてこの日のメインは、モンセラート山。
カタルーニャ広場から2時間ほどかけてバスと電車を乗り継いでいきます。
「のこぎり山」と呼ばれる、今もキリスト教の修道院がある修行の場で、神聖視されている霊峰です。

登山電車に揺られてだんだん近づいていくと見える様が、もう、壮観……。

Aeri de Montserrat駅から

私は山梨で生まれ育ったので、富士山や、八ヶ岳の美しく勇ましい姿に人が魅了され、畏敬の念を覚える気持ちがわかります。

電車からロープウェーに乗り換え!

ロープウェー乗り場

前に並んでいたファミリーの記念撮影を手伝い、あちらも私を撮ってくれたりとささやかな交流をし、その後も度々遭遇してうれしくなったりしました。

モンセラートからの景色

レストランやギフトショップがあるメインエリアから、さらにケーブルカーで、上がる、上がる……

ケーブルカーの車窓から

は~~~~たまらん……

観光は建造物を見るのも好きですが、高所と雄大な自然を望むのが大大大好きなのです……
(すると当然、行く場所が都市部から離れがち)

ケーブルカーでサン・ジョアンという名のついた地点から、もうすこしずんずんと散策して登り、

ギリギリ「道」と言えるようなところを探検したり。

あっこれ以上はやばいなと思ったあたりで引き返したり。
ガチで登るなら軽く2~3時間はかかるだろう、険しいコースもあります。

頭の中では「きみをのせて」が流れ続けながら(なんならもう口ずさみながら)、
空の近さと、眼下に広がる山並みをたっぷり堪能しました。

あの地〜平〜線〜〜〜

メインエリアに戻って、腹ごしらえ。

名物だというヨーグルトとハチミツ、それからおいしそうだったチキンレッグとビール!

2日目のお昼ご飯

チキンには本当は山盛りポテトが付くんですが、食べきれなさそうだったのでお断りしました。

そして向かったのは、修道院の奥の大聖堂。

モンセラートの広場から

荘厳・・・

大聖堂内

こんなに険しい山の上に、どうやって、どれほどの年月をかけてこんな聖堂が造られたんだろう。

この聖堂が建てられたのは、奥で黒いマリア像が祀られているからです。

人ひとりが通れるくらいの場所に安置されていて、厳かな雰囲気の中で皆じっと息を詰めている感じがあります。

黒マリア像

私の前に並んでいた人は、唯一触れるマリア像の手にキスをしていました。

現代日本で暮らしていると、なかなかこの雰囲気や、敬虔な教徒を目の前で見ることってすくないです。どんな環境でどんなふうに育って、どんなことを感じているんだろう。

15時を過ぎ、だんだんと落ちる日を追いかけるように、ケーブルカーで下り、電車に乗りました。

頭の中はもうずっと「あの地~平~線~~」です。

あんなに高くて遠くてすごいところにいたんだなあ、そしてそこからもう、離れて、街に帰っていくんだなあ、という感傷にあふれてしまって。
素晴らしい場所でした。また行きたい。行けるかな。行けるといいな。

スペイン広場に着いた頃にはもう日が暮れかけていて、イルミネーションが灯りはじめた市街をさらっと見てから、一旦ホステルへ帰りました。

スペイン広場

この日のホステルは、スタッフのおにいさんがご両親を呼んでいたようで、おにいさんが手料理を振る舞っていました。

そんな素敵なひと時の中、私は、ちょっとやりたいと目論んでいた……
海外での大晦日の夜に、日本の年越しそばを食べるということwww

大晦日の晩餐

「Wow ナニソレ!」「日本のトラディショナルなオーバーイヤーヌードルだよ!」「Wonderful~!!」

みたいな様子を思い描いていたのに、ご家族の寛ぎタイムの片隅でひっそりと食べるハメになるとは思わなかったよwww

ビールと生ハムと鴨そばという取っ散らかった晩餐を済ませました。

さて。

このホステルは、モーニングを食べたカフェからもほど近く、つまり……
めちゃくちゃサグラダ・ファミリアの近くにあります!!

なので、もちろん!
年越しはサグラダ・ファミリアの目の前で過ごしました~~Happy New Year~~~!!

サグラダ・ファミリアの前で年越し!

最もにぎわうのはカタルーニャ広場だと聞いていたんだけど、混雑は避けたい気持ちがあったので。

でもこっちも、花火を打ち上げたり、歓声がわいたりしてにぎわってました!
花火の煙であちこちもっくもくの街のにおいを覚えています。

そういえばホステルの同室のおねえさんは、朝までクラブで踊ってくるわと言ってたなあ。
そういうのもやってみたいなあ~と思いつつ、翌朝も早かったので、街の雰囲気だけ味わって戻りました。

最高の年越しでした!

次回はスペイン一人旅3日目、5時間迷子になったアンダルシア編を綴っていこうと思います。

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