ライブ、コンサートの本物のアンコールとは?

書きかけのブログが2本あるのですが、これを書きたい熱の方が上回ってしまったので、こっちを先に片づけます。

櫻坂46でもAEONカードLIVEからいよいよ声出しが解禁になりました。
(ワーイ)
櫻坂のOvertureを初めて聞いた時から、この時をずっと待ってました。
手拍子、オーーオーオーの大合唱、オイッオイッ!の掛け声。
これがあって初めてOvertureが完成すると思っていましたので。

ところがSNS上で勃発した「コールいる、いらない論争」
私はコールは自然に生まれてくるものなので、特定の立場の人以外が
「ここはこうコールしよう」と決めるものではないと思っています。
ただ、今回の問題の着地点としては、まずまずじゃないかなと思います。
少なくても、どちらの言い分も知る事ができたのは、Buddiesが一体感を
育んでいく途上で良かったんじゃないかと思うからです。

じゃあ、特定の立場の人って誰?って話しですが、
①メンバー発信
  これはメンバーがこうやってくれたら私たちも盛り上がれる
  っていう意味なので、全力でメンバーに協力したい
②作曲者発信
  上述したOvertureのように、コールや大合唱が入る事を想定して
  作曲されてるので、メンバーとBuddiesが一体になって初めて
  曲が完成するのです。
  この類は大抵、楽曲の中にコーラスなどが入っていますので、
  曲を聞いていれば自然に体に染み込んでいるはずですね。
  盛り上がるのは必然です。

あとは、なんとなく決まっていくものだと思います。
間奏部がリズミカルなら後打ちのオイオイでしょうし、
Cメロとかで少しリズム系が緩んでいるなら3拍のオーっと1拍休みとか。
不自然な時はコールしにくいはずなので自然淘汰されると思います。

前置きが長くなり過ぎました。笑

ここからはかなり長くなっているのと、終盤は少しセンシティブな内容になっていますので、面倒だと思う方はここでブラウザの戻るボタンを推奨。笑

本題のアンコールについて。
私、こう見えて(誰も見えてない)中学1年生から現在まで吹奏楽に携わってまして、櫻坂46のLIVE以外のコンサートと言えばオーケストラや吹奏楽。歳も歳なので、これまで相当数のコンサートに足を運びました。
恐らく、この内99%はアンコールがあったと思います。

オーケストラ、吹奏楽、櫻坂46(階層違いで申し訳ありません)
各々でアンコールの形が少しづつ違います。

①オーケストラのアンコール(特別ゲストを招いた協奏曲がない場合)
 最終曲が終わる
 拍手喝采(長い時は数分間)+スタンディングオベーション
 指揮者が退場
 指揮者が再登場
 減衰した拍手が元どおり大きくなる
 指揮者がコンサートマスターやソロ奏者を起たせる
 拍手が更に大きくなる
 指揮者が退場し、起立した奏者は座る
 鳴りやまない拍手喝采
 指揮者再登場
 オーケストラ全体を起立させる
 指揮者に花束が贈られる
 指揮者は受け取った花束をコンサートマスターに渡す
 指揮者退場
 拍手が少しづつ揃ってきて手拍子になる
 指揮者再登場
 ようやくアンコールを演奏

②吹奏楽のアンコール
 最終曲が終わる
 拍手喝采
 指揮者退場
 拍手が少しづつ手拍子になる
 指揮者再登場
 アンコールを演奏

③櫻坂46のアンコール
 最終曲が終わる
 拍手喝采
 メンバー退場
 最後のメンバーがお辞儀
 少し拍手が大きくなる
 最後のメンバーが退場する
 観客は座り始める
 拍手がまばらになる
 探り探りの「さぁくらぁざかぁ~、ふぉおてぃ~しぃ~くす」が始まる

三者三様ですね。

ところで、アンコールってそもそもどんなものなのかご存じでしょうか?

観客が演者のパフォーマンスを心から称賛、喝采した結果、
もう一度そのパフォーマンスが見たい!という気持ちが昂り
その意志表示が手拍子となるのです。
そして、再登場をおねだりされた演者は高く評価して頂いた事への
感謝の気持ちとして、もう一度登場したり、もう一度
パフォーマンスを披露する。
これがアンコールなのです。

昨年、ロンドン交響楽団の大阪公演がありました。
世界でも指折り、超一流オーケストラです。
そして指揮者はサイモン・ラトルというこれまた超一流。
ラトルはあのカラヤン、アバドの後をついで世界最高峰の
ベルリンフィルハーモニーの芸術監督を歴任した人です。

こんな機会は今後いつあるか分からない。そう思い、
SS席を予約して聴きに行きました。
もちろん、演奏は最高。
これが世界最高レベルの演奏かと思い知らされました。
サウンド、一曲一曲の解釈、表現、やっぱり次元が違う。
そこで体験したのが人生で最も長い長い拍手喝采。

全力の拍手を続けたらどうなるか分かります?
1分ももちません。手のひらが痛くなります。
ところが、手のひらが痛くなっても自ら拍手を止める事ができないんです。
それほど心を揺さぶられて、思考力を奪われていたのです。
『陶酔状態』と言っても過言ではありません。
その陶酔状態が少し醒めてきた時にふと思うんです。
「今日はアンコール演奏してもらえるかな?」
オーケストラの場合、いくらおねだりしてもアンコール演奏を
してくれない時があるのです。驚くことに。
なので、観客は必至のぱっちでアンコールおねだり状態になりますし、
それに答えてアンコール演奏をしてくれた時には
心の底から感激して、また拍手という形で演者へ感謝するのです。

かたや、吹奏楽の場合。
もうアンコール演奏をするのは既定路線。
演者側も観客側もアンコール演奏する事は当たり前のように
慣習化されていて、礼儀作法なのか?と思いたくなるくらいです。
パフォーマンスのレベルとか、観客の満足度とは無関係に
自動的に拍手が手拍子になります。
下手すると、おねだりを意味する手拍子になる前に
アンコール演奏を始める事もあります。
演者側が「このままだと手拍子にならないかも」と不安になり
せっかくアンコールに備えて練習してきた曲を披露できないかも
しれない、という不安があるからです。
もうこうなると本来のアンコールとはかけ離れていますね。

そして、これが一番言いたい事。
櫻坂46のライブのアンコール。

はっきり言って不満です。
ライブへ行って最も嫌な気持ちになる瞬間です。

かなり毒を吐きますので、今からでもブラウザの戻るボタンを。笑

まず、櫻坂46ってさ、魂を削りながら曲に込められた思いを伝えたいって
いつもメンバー言ってるよね?
それに対してBuddiesはどう応えてるの?
なんで心からの拍手ができないの?(障害等の理由がある方は除きます)
本当に没入してたら自然と拍手したくなるんじゃないのかな?
それより「さくらざかぁ~、ふぉ~てぃ~し~っくす」が大事ですか?
既定路線だもんね。これが決まりだもんね。
俺が楽しいからみんなも楽しいはずだし、メンバーも喜んでくれてるはず。
は?

とんでもなく素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたメンバーを
心から称賛してたら拍手喝采じゃないの?
そして、少しづつ手拍子が揃って来る→声も出ちゃう
もちろん「さくらざかぁ~、ふぉ~てぃ~し~っくす」でいいんです。

みんな分かると思うんです。
去年のツアーでも鳴りやまない拍手喝采ありましたよね?
不協和音の後。
今回の3期生おもてなし会でもありましたよね?
BANの後。

本編の最後になぜそうならないんでしょう。
おねだりの前に感謝でしょ。

これが今回、一番言いたかった事。

最後に、私が過去最高のアンコールだと思っているアンコールが
こちらです。

鳴りやまない拍手、それに応えて演奏したアンコール曲。
メンバーたち自身も興奮を抑えられなくなりステージ上が
もはやカオスw
最後はステージ上と観客席が完全に一体となり熱狂の渦に。

櫻坂のライブでこんな終わり方したら、とんでもないダメージ受けるでしょうね。笑

長々と最後まで読んで頂けた稀有な方には心底感謝申し上げます。

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