「賢い医師生活」で学ぶ、共感による傾聴
「賢い医師生活」という韓国ドラマが好きで、何度も何度も繰り返し観ています。
ユルジェ病院を舞台に、同期5人の医師としての生活、人間としての成長を描いたドラマ。現在、シーズン2まで放映されていて、日本ではNetflixで観ることができます。
https://www.netflix.com/title/81239224
泣いて、笑って、泣いて、感動して、心震える名シーンが多くて、マイ・ベスト・オブ・ベストな韓国ドラマです。
シーズン2のエピソード5に、「共感による傾聴」という視点でみたとき、印象的なシーンがありました。ヤン・ソッキョンとチェ・ソンファの会話です。
ヤン・ソッキョンは産婦人科の医師で、周囲からは「社会性がない」ことで有名。コミュニケーションが苦手で、いつもスマホでバラエティ番組を観ています。
愛称は、クマ。
そのクマ先生、実は母の嫁いびりが原因で離婚した過去があるんです。そのため、新しい恋のチャンスがあっても自己規制してしまう。
クマ先生の様子を見ていたソンファが、離婚原因について質問するシーンは、こんな感じで会話が進みます。
ソンファの鋭い指摘を受けて、クマ先生も自分に問題があることを認めました。本当はそれを隠して話したつもりだったのに、お見通しだったね……とドラマは展開していきます。
主人公の5人同士でたくさん話をして、話をきいてあげて、というシーンがたくさんありますが、このシーンは、特に踏み込んだ会話をしているんですよね。
ここ数年で、大きく注目されるようになった「傾聴」というスキル。文字通り、「目と耳と心」を使って聴くことといえます。
聴き方や1on1に関する書籍が増えたおかげで、「アドバイスしない」とか、「話を遮らずに最後まで聴く」といったポイントについてご存じの方も多いのではないでしょうか。
実は、「質問を次々と投げかけることが重要」と考えている方にもお会いしたことがありました。
では、そのやり方で、相手を本当に理解できたでしょうか?
『7つの習慣』では、「共感による傾聴」で重要なこととして「理解」を挙げています。
クマ先生の話を聴いているソンファの姿勢は、クマ先生の気持ちを理解したい、という真摯な想いを感じさせます。
そしてクマ先生が内面を吐露したとき、ソンファは最大級の敬意を払って、ツッコみます。
「あんたはなにもしてない」と。
もちろん、ふたりは20年来の友人なので強い信頼関係があり、こんな強いことばも口にできるわけですが。
一方で、聴き方に頭を占領されていたら、絶対にできない指摘だとも思います。
クライアントさんのお話を聴いているとき、「モヤカラ♪」でゲストのお話を聴いているとき、わたしも「次はどうしよう?」という不安が頭をよぎることがあります。
でも、話を聴く目的が、相手を理解するためなら。そして、本当に相手を理解したいのであれば。
そのために必要なのは、頭でっかちに詰め込んだものを、いったん横に置くことなのかもしれません。
表面的で、スキルチックな「傾聴」に陥っていないか、チェックしてみませんか?
『7つの習慣』を学び、実践していく場である「7SALON」では、毎月「7SALON ナイト」というイベントを開催しています。
今月のは7月27日(木)20時から。3万人に『7つの習慣』を伝えてこられたトップファシリテーターの上條さんによる「第5の習慣:まず理解に徹しそして理解される」の勉強会です。
テーマは、「人間関係の信頼を築く「スキル」について学ぶ」。
サブテーマは「速いは遅い。遅いは速い」です。
今月はSALON内のイベントのため、参加にはSALONへの加入が必要です。初月無料なので、「聴く」に興味のある方、苦手意識のある方は、ぜひ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?