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28、バンキシャにおける山中伸弥教授の発言。違和感だらけで困った

昨日11月21日、日本テレビの「真相報道バンキシャ!」に京都大学iPS細胞研究所所長「山中伸弥」教授が出演していた。

山中教授は、アナウンサーの桝太一から寄せられる様々な質問に答えてくれていたのだが、どうも違和感だらけで私の心が動かないのだ。

以下、番組の流れに沿って逐次ツッコミを入れていこう。

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山中教授の研究所ではiPS細胞を新型コロナの治療に応用する研究も進めている。

桝アナウンサー
「コロナに関してiPS細胞が何か活用できることがあるのでは?」

山中教授
「今、コロナが起こってからは少しでも貢献したいと思って、実際に感染して回復した方からiPS細胞を作って、iPS細胞から肺の組織や心臓の細胞を作り出して、その細胞で新型コロナウイルスの感染実験を行うと。そにれよって、薬の開発に少しでも役に立ったらなということで、複数の研究者が新型コロナウイルスの研究も行っています」

――逐次ツッコミを入れていくといった矢先でアレなのだが、山中教授がiPS細胞を使った実験によってコロナの治療薬の開発に貢献したいと考えている事に何も文句はない。是非、頑張ってください。

ナレーション
「この2年間、山中教授は専門家達と感染状況や検査体制のあり方について発信し、政府への提言などを行ってきた。去年三月、自ら立ち上げたホームページには感染対策に関する資料や海外の感染者数のデータなど、国や研究機関などが発表したデータが並ぶ。(※中略)1年8か月、情報を発信し続けてきたが、専門分野でないコロナの発信には迷いもあった」

――さて、ナレーションで紹介のあったように、山中教授は自身のホームページにて積極的にコロナに関する情報を発信しているのだが、そもそもこのホームページの内容に私は違和感を抱く。

なぜって、冒頭から全く現象の理解が出来ていないからだ。

山中教授のホームページ、「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」における冒頭部分の文章を紹介しよう。
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html

多くの方々の努力で感染の第5波が収束しました。今後、社会・経済活動の活発化に伴い、陽性者は再び増加に転じる可能性が高いと考えられます。しかし、ワクチン接種のさらなる拡大、治療薬を含む医療体制の強化、マスクなど基本的対策の継続等により、陽性者数が増大しても、医療や社会・経済に与える影響をこれまでより大幅に減少させることが出来ると期待されます。
(※以上、転載終了)

――うん、そもそも第5波が収束したのは多くの方々の努力なんて関係ありません。感染対策なんて全く関係ありません。

多くの方々の努力でコロナを抑え込む事が出来るのならば、そもそも第5波と呼ばれるデルタ株による感染者の急増自体が起きなかった筈です。緊急事態宣言や三密対策やマスクの着用や飲食店の営業自粛やワクチン接種や、これらに意味があるのならば第5波自体が起きない筈でしょう? 

そして第5波は、市中の人流が全く減りなんかしなかったにも関わらず、勝手にピークを迎えて激減してしまった。

これはただただ、集団免疫が達成されたからです。山中教授はこの辺りの理解が全く出来ていないようだ。

山中教授
「本当に正しい事をしたのか、出過ぎた事をしたのか、正直分からないです。ただ、じゃあ、何もしないのが正解だったかというとそれも思わないんですね。もう、だから、これはずっと、まぁ、ずっと葛藤がありますね」

――コロナの情報を発信する事自体は何の問題もありません。むしろ、科学者として積極的に発信していただきたいと思います。出過ぎた事なんかではありませんし、専門外だろうが関係ありません。

しかし、山中教授の情報って正しいものなのでしょうか? データや情報の取り上げ方が非常に偏っているような気がしてなりません。

山中教授のホームページにおける「ワクチンとは」という項目に目を通して見ても、ワクチンは有効だ、安全だとするデータばかりです。半年も経てば中和抗体が86%減少してしまうというCDCの報告や、11月12日時点でワクチンの副反応によって「1,359人」の人達が亡くなっているという厚労省の報告をナゼ紹介しないのでしょうか? 

科学者であるならば、きっちりと両論併記して情報を発信するべきです。それをしないのであれば、何かしらの思惑があるのではないかと疑ってしまう次第です。

さて、番組に戻ろう。

ナレーション
「発信を始めたきっかけ――それは、去年春のある出来事だった」

※長崎県諫早市のとある高校のグラウンドでの野球部監督と部員達との一コマ。監督が部員達に話しをしている。

「残念やけど中止や」

ナレーション
「春の選抜高校野球が初めて中止となる。ショックを隠せない球児達の姿……」

山中教授
「中止の理由が選手達の安全を最優先してというふうに大会関係者の方がおっしゃっていたのですが、僕はそれすごい、いや、それは違うんじゃないかと。高齢者の方が重症化したり亡くなったりすると。それを防ぐ為に、ある意味、高校生の方は自分の為というより社会を守る為に一生懸命努力してきた甲子園を諦めてもらったわけです

――番組で紹介のあった春のセンバツに係る非科学的な出来事は去年の3月の話しだ。山中教授は未だに、あぁいったイベントを中止してしまうような対応を正しい事だと思っているのだろうか?

子供はコロナに感染してもほとんどが無症状か軽症だ。亡くなった子供も現在3人だけだ。そうであるならば

「子供はコロナに感染してもほとんどダメージを受けないのだから、子供が主体となるイベントだけはオッケーです」

――せめて、現段階ではこのくらいの考え方に到達していてほしいものだ。

オリンピックだって無観客で開催したでしょう? 未だに考え方をアップデートできない科学者ってどうなんですかね?

あと、「自分の為にではなく、社会を守るために行動しなければならない」――的な考え方を軽々しく述べるのは控えるべきだろう。「滅私奉公」的な考え方でコロナを乗り切ろうとするその態度は、科学者の取るべき態度ではないだろう。

このような考え方が「マスク圧」「ワクチン圧」を生む元凶となっているのだが、くだらない精神論をぶつ前に、まずは現状正しい事だとされている感染対策やワクチン接種が本当に正しい事なのかどうか、この辺りをまずは山中教授自身がしっかりと考える必要があるだろう。

ナレーション
「コロナに関する情報が溢れるなかで、正しい情報を伝えたいという思いが芽生えた」

山中教授
「敢えて専門分野ではないんですけれども、伝える使命があるんじゃないかなぁと感じました」

――伝える使命は結構だ。私だって感染症の専門家でも何でもありゃしないのに、現在は未曽有の国家的危機だと感じているので発言を繰り返している。ましてや、国民からの信頼度が高い山中教授が情報を発信する事は大いに国民に影響を与えるだろう。

しかし、その内容が偏ったものであるならば、それはただただ国民を破滅に追いやるだけになるのではないだろうか? 子供達を殺してしまう事になるのではないだろうか? この辺り、山中教授はどのように考えているのだろうか?

ナレーション
「世界中の科学者がコロナの研究を積み重ね戦い続けてきた二年間、山中教授はどう見るのか聞いてみた」

桝アナウンサー
「科学があったからこそできたこともあったと思うんですけども、その点についてはいかがですか?」

山中教授
「1年ちょっとの間でmRNAが開発されて、で、今これが世界中で何億人という方に投与されていると。これはやっぱり、科学の力の凄さ」

――違います。

これは科学の力の凄さでも何でもなく、このような急ごしらえされた極めて怪しげなワクチンであるにも関わらず、政府やマスコミが安全で有効性があると言っているのだからと、全く自分の頭で物を考える事なく全てを受け入れてしまう日本人の劣化具合が凄いのです。

または、1年ちょっとで急ごしらえした怪しげな代物であるにも関わらず、凄まじい数を全世界に売りつけてしまえる製薬会社の販売力と罪悪感のなさが凄いのです。

桝アナウンサー
「今はまだ科学に出来なかったこともあったわけですか?」

山中教授
「科学に出来ないというか、やはり科学に求められている、今、重要な課題というのは、1か月後、3か月後、1年後の予測ですよね。中心的な相手はウイルスだとなってくると、科学はかなり、こう、正確に色んな事が出来たと思うんですが、感染者がどうなるかどうかっていうのは、ウイルスと人間の相互関係。人間の色んな行動であったり心理であったり……。で、おそらく人間の方を予測するのが、あの、非常に難しいんじゃないかなぁというふうに感じています」

――この山中教授の意見ってよく分からない。何が言いたいのかよく分からないんですよね。

「中心的な相手がウイルスだと、科学はかなり正確に色んな事が出来たと思う」

――いやいや、全く出来ていませんよね? 新型コロナウイルスというウイルスを全く理解できていないから、緊急事態宣言や三密対策やマスクの着用や飲食店の自粛やワクチン接種や、こんなものを無駄に過剰に推し進めていってしまったワケですよね? 非化学全開でしたよね?

「感染者がどうなるかどうかっていうのは、ウイルスと人間の相互関係。人間の色んな行動であったり心理であったり……。で、おそらく人間の方を予測するのが、あの、非常に難しいんじゃないかなぁというふうに感じています」

――この発言は何ですか? 要するに

「科学でもって新型コロナウイルス自体の理解や、それに合わせた感染対策もバッチリ整える事ができているんだけれども、人間の側が感染対策を怠ったりワケの分からない挙動を示したりする事があるから、今後を予測する事は難しいのです」

――こんなように言いたいワケなんですか? だとしたら、これもただの精神論ですよ。「欲しがりません勝つまでは」的な精神論ですよ。

科学者が科学ではなくて、精神論によって非科学的な感染対策を徹底させてコロナ禍の収束を望んだとしたら完全に負けですよ。それは、もはやギャグですよ。フラスコやビーカーを振り回して精神論を垂れている旧日本軍の軍人の姿が見え隠れして笑ってしまいます。

ナレーション
「去年、iPS細胞を巡る大きな動きがあった」

※京都大学iPS細胞研究財団㏋で語る山中教授の姿

山中教授
「サイラ(京都大学iPS細胞研究所:筆者注)の一部の機能を財団として独立致しました。iPS細胞の医療応用に向けて研究と開発を進めていきます」

ナレーション
「新たに公益財団を立ち上げたのだ。製造に多大なコストと高い技術力を必要とするiPS細胞」

山中教授
「製薬企業が本当の意味で最後の研究開発を完成させようと、大規模な臨床試験を終わらそうとすると、いきなり何百億、場合によっては、もう、1千億、数千億という巨額の研究費が必要」

――結局、山中教授って研究費をゲットする事を最上の目的としていて、その為なら自身の発言が正しかろうが誤っていようが、もはや関係ないというお考えなのではないだろうか?

京都大学iPS細胞研究所には、毎年「800億円」ともいわれるお金が国から支給されているらしい。国の政策や考え方と異なる情報を発信する事は、研究所の所長としては非常にリスキーなのだろう。

山中教授は科学者としての魂や誇りよりも、研究所の所長としての立場を最優先してしまっていやしないだろうか? もし、そうだとしたら、私は非常にガッカリとする思いだ。

何かの番組で観た事があるのだが、山中教授が海外ではなく日本での研究にこだわるのは、日本の発展に貢献したいからなのだそうだ。彼くらいの能力があれば、海外で超莫大な報酬を得る事もできるだろう。でも、山中教授は日本の為にそうはしないのだ。

そんな人がコロナに関しては、はっきり言ってダメダメだ。今こそ、山中教授には日本の為になるような行動をしてもらいたいものなのだが……。

山中教授、申し訳ないが今のあなたは「コロナ脳」だと認定させていただきます。私は非常に残念で悲しいです。

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