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【本】「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より③

ビジネス本再読シリーズです。ドン・エシッグさんの「1分間でやる気が出る146のヒント」を読み進めています。4月に入り、各社新入社員の方々も初の週末を迎え、ホッと一息というところだと思います。月末の連休までは研修やらなにやらで、あれこれ忙しい時期が続くと思いますが、ひとまず「目の前に全力投球」で乗り切って欲しいと思います。こうして新しいサイクルが出来てくるうちに、ちょっとずつ余裕が生まれることもあると思うので、そんな時には「自己投資」の意味で、研鑽を積まれていくと良いのではないでしょうか。もし、私の駄文がちょっとでも役に立てば幸いです。


最後までやり遂げる

「優秀」。これは素晴らしい言葉だ。この言葉は、達成したい目標や状況を表すものとして多くの場面で使われている。たとえば、学校や会社、官公庁などでは数多くの優秀賞が授与されている。ギリシャ語で優秀のことを「ディア・フォロン」という言葉で表現する。私はギリシャ語の本来の意味を知って感動した。「最後までやり遂げる」という意味なのだ。多くの人は素晴らしいアイデアを持っているにもかかわらず、めったに最後までやり遂げない。あなたは優秀賞がもらえるような人生を送りたいだろうか。もしそうなら、最後までやり遂げることを心がけよう。

「1分間でやる気が出る146のヒント」ドン・エシッグ著より

「優秀=最後までやり遂げる」・・・ってカッコ良くないですか?途中で放り投げたり、そもそもやらなかったり。それでいて、一生懸命やり遂げようとしている人の足を引っ張ったり、応援しているように見せかけて、影で邪魔をしたり・・・。本当に世の中って綺麗事じゃないんだな、人間って怖いな、と思うこともあるわけですが、それでも矜恃としてはこうありたいですよね。一方、「最後までやり遂げる」が目的化してしまうと、それはそれでまた違った方向性になってしまうこともあるので、時に「自分が何をしたいのか」「何のためにやっているのか」を立ち止まって自問自答する時間も大事だと思います。

新しいアイデアを試す

人生に間違いなんかない!あるのは学習だけだ。成長とは、新しいアイデアを試し、うまくいかないアイデアを捨て、うまくいくアイデアを生かすプロセスのことである。うまくいかないアイデアは「失敗」と呼ばれることがある。残念ながら多くの人は失敗を恐れて新しいアイデアを試すことを避けようとする。創造的な人とは、新しいアイデアを発見するだけでなく、それを実際に試す人のことだ。

同上

これも「最後までやり遂げる」につながる考え方ですが、私は「とにかくやってみよう!」という精神に共感しています。まずはやってみなきゃ分からない(←もちろん、そもそも荒唐無稽なことってのもありますが・・・)、やってみて、ダメだったら軌道修正して再チャレンジしてみればいい、という考えです。たとえ事務作業でも、工程を変えることでいかにして時短かつミス無くできるか・・・など、工夫して考えるのが好きなタイプです。

TOYOTAの「カイゼン」を例に挙げるまでもなく、日本はこうした小さな積み重ねを大事にして技術を進歩させてきた技術立国。そりゃ、斬新なアイデアは他国に劣るかもしれませんが、そうしたアイデアを形にし、さらに改良を重ねるスキルは超一流だと思います。どんなことであっても、こうした姿勢で取り組みたいですね。


柔軟な心を持つ

成功者の特徴を一つだけ指摘するとすれば、あなたは何を選ぶだろうか。ある人が家訓だといってこんな言葉を教えてくれた。―「幸いなるかな、柔軟なる者。柔軟性があれば、心が折れることがない。」-柔軟性に欠ける人は、新しいアイデアを聞くとすぐに否定的な意見を言ったり、眉をひそめるといった拒絶反応を示す。自分にどれだけの柔軟性があるか考えてみよう。新しいアイデアに対してすぐに拒絶反応を示してはいけない。柔軟性のある人はまず考えるのだ。

同上

歳を重ねると、どうしても発想が保守化してしまう、というか新しいことにチャレンジしようという意欲が低下してしまうことは否めません。もともと得意ではないからかもしれませんが、デジタルガジェット系は最早ギリギリなんとかついて行っている状態です、悲しいことに。とはいえ、仕事で使うとなれば、頑張って覚えて使いこなさなければいけませんよね。

そして実際に使ってみると、それまで拒否していたのが嘘のように便利で作業効率もアップするわけで。こんなことが日常茶飯事の私にとってはこの「柔軟な心を持つ」という教訓は身にしみて感じています。「老いては子に従え」とはよく言ったもので、仕事で言うのであれば若手新人チームの意見に耳を傾け、決して迎合することなく対等なものとして参考にするなど、実際にできることからやらなきゃな・・・といくつになっても反省です。

職場を楽しい場所にする

私が知っている中で一番面白い講演者はザック・クレメンスだ。彼は「どの職場にもひょうきん者が必要だ」と主張している。彼によると、すべての職場には次のような人の存在が欠かせないという。
● 面白いことを言って笑わせてくれる人
● 仕事のユーモラスな面を教えてくれる人
● やる気が出てくるスローガンを考えてくれる人
● おいしいお菓子を差し入れてくれる人

あなたの職場にはみんなを笑わせてくれる人がいるだろうか。笑うたびにエンドルフィンが交感神経から分泌されることを思い出そう。あなた自身もみんなを笑わせる人になって、職場をもっと楽しい場所にしよう。

同上

これに反対する人はほとんどいないのではないでしょうか?社会人になって一番長い時間を過ごすのが「職場」なわけですから、そこが楽しい気分であることに異議のある方はいないはず。少しスピリチュアルな話になりますが、目には見えないけど「オーラ」ってのは本当にありますよね、なんだかこの人が来ると「楽しくなる」「明るくなる」「元気になる」・・・など。ま、もちろん一方でその逆もあるわけですが・・・。

私自身、責任者時代には「こうありたい」とは思っていましたが、果たしてそうなれていたかどうか・・・?とにかく所属長の「色」がどうしても出てしまうものなので、やっぱり努めて「明るく」「元気」なポジティブマインドを伝播できる場を作りたかったですね・・・(実際、どうだったかは分かりませんが・・・涙)。

常に学習する

人間は生活を通して学ぶ。実際、あなたが気付いていようがいまいが、人生においては常に二種類の学習が行われている。すなわち、新しい「学習」と「再学習」だ。これらは、いくら抵抗しようとしてもあなたの身に起きる。脳には百億近い記憶細胞があり、絶えず新しいアイデアを受け入れ、古いアイデアを刷新しているからだ。あなたが今日出会った、新しくてこれまでとは違うアイデアについて考えてみよう。自分がそれと気づかずにどれだけの学習をしているか考えてみよう。

同上

偏見かもしれませんが、実際に仕事の出来る方ほど、本を読まれていたり、新しい情報をアップデートしようと、いろいろなことにアンテナを広げているように思います。まあ、もちろん私の出会ったある方は限られますので、一般論ではないかもしれませんが・・・。そして、そうした方々ほど知識や情報の吸収に貪欲で、そういったことに謙虚。普段は役職に就かれて「イカツイオーラ」を出されていても、一旦、新しい知識を学習するとなると途端にそうしたオーラを止めて、イチ「学習者」になれるから凄いな、と思っていました。

前職時代ですが、お世話になったメンターの方に「常に学習者でありなさい」という言葉を頂いたことを覚えています。ご本人も大の読書家。ご一緒にお話しさせて頂いても、幅広い知識量ゆえに全く追いつけず、恥ずかしい思いもたくさんしたのですが、少しずつ「興味のある本、今読んでいらっしゃる本」を伺うなど、中には難解すぎてリタイアしてしまったものもありますが、いろいろな本を紹介させて頂き、勉強をしていくうちに、考え方や発想のヒントをうかがい知ることが出来たりしたこともありました。

今はスマホ一つで情報が容易く得られる時代。私自身、相当YouTubeに代表される動画配信にお世話になっています。しかし、時々大型書店を覗いて、興味のある本を何冊か読んでみると、動画視聴では得られない効力があるなと感じることがあります。もちろんどちらが絶対に優れている、ということではなく、どちらも有効活用することで、自身のプラスにしていけるとよいのではないでしょうか。

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