【SLAM DUNK】「出るなら出ろ どあほう」〜スラムダンク論語再読

先日また観てきました「The first SLAM DUNK」。ようやく花道とゴリが沢北をブロックした後にゴリとタッチして痛がる花道を確認できました(笑)。あとはIMAX版と応援上映になんとしても行きたい…(まだ観るつもりかい!笑)

さて、再読中の「スラムダンク論語」。今回は流川と花道のバチバチライバルコンビの名言から、二人の友情?を考察したいと思います。


映画、原作ともにクライマックスの激熱シーン。背中の痛みで止む無くベンチに下がる花道。しかし諦められず、安西先生や彩子さんの言葉も聞かず、コート脇で立ち尽くす。そこで流川が花道に放つのがこの一言。

「目障りなんだよ、そんなところにボーッと立ってやがるとよ。出るなら出ろ (どあほう)」

第24巻

「切切、偲時、怡怡如たらば、士と謂うべきなり。」(厳しく、そして心からの思いやりがあり、和やかに人と付き合えれば、士と言える)

子路第十三

いやー、結局、花道のスイッチを入れられるのは流川なんですよね。そう言えば、背中の異変に気づいて「集中力が足りん」と叱咤したのも流川でした。原作では「あんときの方がマシだったぜ。オレに本気を出させたんだからよ」とこれまたカッコいいことを言ってくれます。ヤバすぎでしょう!このやりとり。

その後、痛みをおして奮闘する花道。ルーズボールを拾って流川にパスをする。派手に背中を床にぶつける花道を見て流川がシュートを決める。そして最後は流川からのパスを花道がシュート!終了のブザーが鳴り、初めて二人がタッチする感動のラスト!!!

もう書いていて泣きそうになりました。流川と花道の関係を改めて考えてみると、当初、流川から見たらメンドーなヤツだな、という感じだったと思うんですよね。シロートなのにやたら突っかかってくるし。でも、花道のポテンシャルや努力する姿、毎日成長していく様子は当然流川の目にも映るわけで、「このどあほう、なかなかやるな」と、どこかで認めていた面もあると思うんですよね。

一方の花道は大好きな晴子さんの片想い相手の流川に、勝手に大嫉妬してとにかく絡む絡む(笑)しかし、悔しいけれども流川のプレーは認めていて、安西先生からも流川のプレーを見て盗みなさいというアドバイスをもらい、素直な花道は次第に流川のプレーを目で追うようになり、加速度的に上達していく…(って原作にありましたね。このあたりも見たい!)2.3年時の二人が見たくなります。

確か、陵南との練習試合で安西先生からの指示で仙道くんを二人でプレスかけるシーンや、海南戦で流川が花道に「ぶちかませー!」と異例の?エール。逆に花道が流川に「まぐれでもいいから、決めろー!」と叫ぶシーンもありました。それに豊玉戦で流川が南に膝蹴りを食らった際にはいの一番でコートに飛び出す…なんてこともありました。結局、二人は認め合っているんですよね。

こうやって振り返ると、彩子さん曰く「湘北名物」の意地の張り合いコンビゆえに素直になれない、かわいいヤツらってことですかね。二人にはずっと馴れ合いにならない、こうしたコンビでいてほしいものです。

きっと流川にとっては、花道がいなくても湘北を引っ張るエースだっただろうけど、花道と出会ったことで流川の力もさらに一層引き出されたと思います。花道はどうしてもバスケで流川に勝ちたいから必死に努力する。そう、互いがいるから成長し合える、そんな二人ですよね。しかも試合となればチームのために一丸になれる(ま、花道は気が散るとダメなんで、リョータやゴリに叱られることも…笑)。


ちなみに一番好きな花道&流川のシーンは、海南戦後に練習で行われた1年対2.3年の5対5のエピソード。最後に二人でダンクを決めに行き、ゴールにぶら下がっての取っ組み合い(笑)これにはミッチーに「どっちか引くことを知らんのか、お前らは」と呆れられ、安西先生は「あの二人、日本を騒がすコンビになるかもしれない」と目を細める…

こんな湘北内でワチャワチャしている話が大好きです。チームのメンバーも「またやってるよ…」と呆れつつも恒例行事を楽しんでる…みたいな、しっかりゾーンに入っているチームになっていますね。もちろんその中心にいるのが、この意地っ張りコンビという(笑)。

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