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【言葉】「言いたいことがあるなら僕に言え!」~カッコよすぎる、BIG BOSS!

もうすでにみなさんもニュース報道や配信等でご覧になった方も多いと思いますが、日本ハムの伊藤大海投手がSNS上での誹謗中傷に関して声を上げ、さらには新庄監督が大激怒!タイトルにも書いたように「言いたいことがあるなら監督の僕に言え!」と、世の部下たちが憧れる理想の上司像をカッコよく決めてくれました!今日はこの話題について深堀してみようと思います。

発端は伊藤投手のSNS。内容に関して詳細を記載する「価値のない」もの。読むだけで苛立つので、ここでは改めて紹介はしません。そしてそのコメントに関して伊藤投手が怒りを抑えながらも、淡々とした口調で返答。こちらは先ほどとは別の意味で紹介するのを躊躇ってしまいます。というのも、何度読んでも泣けてくるし、悲しくなる内容なのです(Yahooニュース等からご覧になれますので、興味のある方はそちらをどうぞ)。これに対して怒りの反撃を加えたのが、新庄監督!自身のインスタグラムで以下のような激しい口調で部下を守っています。

かわいい選手たちに誹謗中傷しないでください。自分の子どもや家族が言われるとどう思いますか?『プロだから』『有名だから』何を言っていいわけではありません。言いたいことがあるなら監督の僕に言ってこい

JCASTニュース 2023/9/12/15:52配信 中町顕吾さんの記事より

しびれますねー!本当にカッコいい。やっぱりリーダーはこうでなくては!という模範例のようですね。こういうことがサラッとできてしまう新庄監督、まさにBIG BOSS!新庄監督自身も、これまで数々のこうした口撃に遭いながらも、結果で跳ね返してきた方。自分が言われるならまだしも、チームを率いる監督して、可愛いプレイヤーがこんな被害に遭っていたとなれば・・・そりゃ怒り狂いますよね。

たしか何かの番組で、新庄監督自身も大リーグ時代にチームメイトに激しい人種差別をされたエピソードが紹介されていました。それを救ってくれたのが周りの白人以外の選手だったといった内容のように記憶しています。あの、日本では押しも押されぬ大スターが、海の向こうではそうした苦労を重ねていた。しかし、決して顔に出さず、言葉に出さず、実力で見返すために日々トレーニングに励んでいられたんだと思います。

あまり苦労人な姿を出すのを好まない新庄監督ですが、だからこそ、必死に頑張る選手をこれ以上ないくらい卑怯な手段で貶める行為に黙っていられなかったのだと思います。ちなみにYahooニュースを見てみると、当然ですがほぼほぼ全面的に伊藤投手&新庄監督応援コメントで溢れています。当たり前ですよね。


伊藤投手は一昨年の東京五輪で気迫のこもったピッチングで、チームの苦境を救い、さらに今春のWBCでも「ここぞ」という場面で非常にいい仕事をされていた印象がとても強く残っています。ペナントレースではなかなか調子が上がらず、たしか新庄監督にもダメ出しされていたように記憶しています。それでもダメ出し後の登板で見事なピッチングを魅せ、監督からもOKを貰ってました。

こうして一進一退を繰り返しながら、野球を職業とするプロとして日々励んでいる選手に対して、たった十数行の心無い「言葉」によって、心が蝕まれていく。本当に悲しいことですし、悲しいを通り越して、怒りしかありません。

SNSによる誹謗中傷問題は、今に始まったことではなく、かつてはそれによって命を落とすという痛ましい結末となった事件もあったくらいです。おそらく有名人への誹謗中傷だけでなく、一般人も含めたら、一体どれくらいの人が被害に遭っているか、想像もできません。これは日本だけの問題ではなく、世界的問題になっています。難しいのでしょうが、対策に乗り出してくれることを切に望みます。


さて、話は戻って新庄監督。というか、リーダーとは、という話をしていきたいと思います。私がこうしたリーダー話が好きだからということですが、やっぱり部下から慕われる上司っていうのに憧れます。時に厳しく叱咤もしますが、こうした部下の危機にいち早く乗り出し、部下を守る。こうした時に上層部サイドにつく上司ってよくいらっしゃるじゃないですか。私、本当にダメなんですよね、そういう人。

もちろんその方のその会社での生き方としては、部下よりも自分の出世、自分の保身が大事、という非常に分かりやすい生き方をしているのでしょうけど、そんな上司の下で働く部下たちは堪ったもんじゃないですよね。「部下の手柄は俺の物、俺の手柄も俺の物」的な?こういう態度って部下の方々は非常によく見ているんですよね、本当に。

前職時代、私はどちらかというと、自分が「こうありたい」と思っていた像になろうと、自分なりには努力していたつもりです。もちろんすべての時間、そうであったかというと、誇れるほど自信はありませんが。ただ、自慢話でも手柄話でもないのですが、今回の伊藤投手と新庄監督の関係までではないですが、私の上役が理不尽な内容で、私の直属の部下に当たり散らした事件があり、その時は無我夢中というか、我を忘れるほどの勢いでその上役に食って掛かった、というエピソードを思い出しました。

ま、今、考えると恥ずかしいだけなのですが、とはいえ、お世辞かもしれませんが、当時の部下(今や大出世しておりますが)と話をするときにはきまってこの話が出てきます。こそばゆいながらも、若かったお互いを懐かしむと言いますか、今では苦労を共にしてきた「戦友」との思い出の一つになっています(ま、こうして振り返るだけでかなり恥ずかしいですけどね)


話があちこちに飛んでいますが、苦しむ部下の姿を見て、その前に立ちはだかり「言いたいことがあるなら、俺に言え!」と言える上司。本当にカッコいいし、常にこうありたいと思わせてくれる素晴らしいエピソードだと思います。こんなことに負けずに伊藤投手にはなんとしても打ち勝ってほしいですし、嬉しいことに新庄監督は来期も指揮を執るそうです。そして何より今や日本一のスタジアム「エスコンフィールド」を持つ日本ハムファイターズ。若手中心でまだまだ粗削りですが、この一件すら反発に利用し、一気にチームがまとまり、来シーズンに向けて一丸で取り組んでほしいです。

そうでもしないと、伊藤投手が不憫でなりません。最後になりますが、あんな誹謗中傷コメントを送る人は決して日ハムファン、野球ファンなんかじゃないと思うんです。もちろん熱くなる気持ちは持っていていいと思いますが、知人等に話すくらいなら誰にでもあると思います。が、直接選手本人に送信するなど言語道断!やっていいことと、悪いことは絶対に線引きしなければいけない。この後、送り主がどうなるのか、今のところ分かりませんが、この件に関しては注視していきたいと思います。

頑張れ!伊藤投手、新庄監督!そして日本ハムファイターズ!!!!!
・・・と、いいつつWBCからの「にわか」につき、他球団にも応援している選手がいるんです・・・赦してください(笑)


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