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阪神タイガース選手名鑑2024(投手編)


今年も阪神タイガースの選手名鑑を独自目線で作成します。選手の名前を覚えたり情報を仕入れたり布教に使ったり、様々な楽しみ方をしていただけたらと思います。

00 ハビー・ゲラ

冷静沈着なパナマの怪腕。キャッチボールの延長線のような力感のないフォームで160km/hに届こうかという剛速球を投げる。スライダーも鋭く曲がり、打者の手元で消え落ちる。元々は打者としてMLBでも出場したことのある選手であり、マイナー通算48本塁打の実績でパドレス時代にはタティスJrとショートのポジションを争ったことも。その隠せないポテンシャルでジャパニーズドリームを掴む。

13 岩崎優(いわざき すぐる)

冷静沈着な鉄腕リリーバー。7年連続してシーズン40登板以上の実績を持ちながらも昨季は自身初のセーブ王を獲得するなど、今なお進化を続ける左腕。140km/h台前半でも相手を差し込むストレートと緩いチェンジアップで打者の間を狂わせ、華麗に打ち取る。お立ち台で他選手の決めゼリフを奪ったり外国人選手に変な日本語を教えたりするイタズラ好き。ちなみに、グローブの紐は結ばない派である。そんな派閥があるのかは不明 。

14 岩貞祐太(いわさだ ゆうた)

打者をねじ伏せるパワーリリーバー。2年連続50登板を達成しているタフな左腕で、150km/h前後の速球と切れ味鋭いスライダーで立ち向かう。好調時はチームの誰もを凌駕するほどの凄まじい投球をするが、年に数回とてつもない大暴れをしてしまうのが弱点。リリーフをまとめるリーダー格で選手からの信頼も厚いが、本当はチームで一、二を争う面白い男。

15 西純矢(にし じゅんや)

気迫満点の若武者。力強い真っ直ぐと鋭いフォークを中心に強気に攻める。昨年は開幕ローテ入りを果たすも、不安定な投球が続き、思ったような結果を残すことができなかった。今年は投球フォームを見直し、相手を押し込む力強さを取り戻す。高校時代に日本代表の中軸を張ったその打撃力は、投手のレベルを超えている。

16 西勇輝(にし ゆうき)

丁寧に攻めるベテラン右腕。過去9度の規定投球回数クリアを成している実績豊富なチーム最年長だが、昨年は6年ぶりに規定到達を逃した悔しい一年となった。大胆にシュートでインサイドを突き、丁寧に外のスライダーでかわすその投球術で、今季は再びローテーションの中心を担いたい。親戚である西純矢ほどは打てないが、確実に一塁側に転がすバントの技術はチームトップクラス。

17 青柳晃洋(あおやぎ こうよう)

変幻自在の虎のエース。唯一無二のフォームから繰り出される球は、ツーシーム、スライダー、シンカー、カットボールと自由自在に動いて打者を翻弄する。昨年は念願の開幕投手を担ったが、疲労等も影響し、思うようなパフォーマンスは発揮できなかった。それでも、勝てば日本一が決まる大一番で5回途中無失点と意地を見せた。今季は再び開幕投手を担い、チームを引っ張る。

19 下村海翔(しもむら かいと)

西宮が生んだドラ1右腕。青山学院大時代には、日米大学野球においてMVPに選ばれた。持ち味は伸びのあるストレートと鋭いカットボールで、身長こそ高くないものの力強い投球を見せる。幼い頃から阪神ファンで、甲子園にも何度も観戦に訪れていたという。同じ西宮市出身の佐藤輝明と比べると、下村の生まれの方が少しだけ甲子園に近い。

20 森木大智(もりき だいち)

土佐の若き剛腕。中学生で150km/hを記録したというそのポテンシャルは本物で、力感なくしてファンを沸かせるスピードを叩き出すことができる。高卒1年目から一軍マウンドに立ったが、2年目の昨年は投球フォームに悩み、二軍で試行錯誤の時を過ごした。今季は自らに合ったフォームを見つけ、ライバルを追い抜きたい。ファン感謝デーで見せる白井球審のモノマネは定番になりつつある。

21 秋山拓巳(あきやま たくみ)

2桁勝利3度の実績ある右腕。近年は古傷である膝の故障等に苦しみ、二軍暮らしが長くなってしまっている。昨年は日本一の裏で悔しい思いをし、今季に懸ける気持ちは人一倍強い。球速こそあまり出ないものの、卓越した球のキレとコントロールをもって打者を差し込む投球で、再び一軍に返り咲きを目指す。大観衆の中で、友人であるEXILEのATSUSHIが作った登場曲を響かせたい。

26 椎葉剛(しいば つよし)

苦労の末NPBに辿り着いたドラ2右腕。高校卒業後に入った社会人チームを戦力外になり入団した独立リーグ・徳島で球速を10km/hも向上させ、わずか1年でNPBからの指名を勝ち取った。最速159km/hの速球が持ち味だが、カーブなど変化球の扱いも上手い。ちなみに、独立リーグ出身選手のドラフト2位指名というのは最高順位タイであり、歴史を見れば快挙である。

27 伊藤将司(いとう まさし)

安定感抜群の精密機械。右腕を高く掲げる投球フォームから打者の内外に正確に投げ分けるコントロールで、確実に試合を作る。ストレートと近い球速で投げ分けられるツーシーム、カットボールは、面白いように打者のバットの芯を外していく。安定感は試合を作ることだけに留まらず、年間通じての成績も毎年高水準で一定しており、首脳陣からの信頼も厚い。ただし、トークをさせると不安しかない。

28 鈴木勇斗(すずき ゆうと)

緩急で攻めるタフな左腕。ドッシリとした体格から放たれる重いストレートと、大きく緩いカーブで打者のタイミングを外す。コントロールに苦しみ、まだ一軍登板を果たせていないが、二軍では先発としてイニングを投げられるまでに成長。細かい制球よりも、思い切ってゾーンに投げ込む力強さを求めたい。苦しい練習にも耐え切る体の強さも武器の一つ。

30 門別啓人(もんべつ けいと)

北の大地の秘蔵っ子。高校卒業後間もないとは思えないほどの落ち着きで、150km/hのストレートを打者の左右問わずインサイドにきっちりと投げ込む。そのポテンシャルはもはや隠しきれず、1年目の昨年早くも一軍デビューを果たしている。チーム事情にもよるが、プロ初勝利に留まらずいくつも勝ち星を積み重ねそうな雰囲気を漂わせる。スライダーのクオリティが数少ない課題。

34 漆原大晟(うるしはら たいせい)

現役ドラフト2期生。150km/h前後の速球と綺麗に落ちるフォークを武器に、層の厚いリリーフ陣に殴り込みをかける。プロには育成選手として入団したが、1年目から二軍で守護神を任されるなど、その力強さには期待がかかる。プロ野球では珍しい、新潟生まれ新潟育ちでプロ入りした選手。桐敷の大学時代の先輩でもある。

35 才木浩人(さいき ひろと)

打者を見下ろす強心臓。高い身長と長い手足を存分に使い、真上から投げ下ろす剛速球と鋭いフォークで打者をきりきり舞いにする。大舞台に強く、球界を代表する剛腕であるロッテ・佐々木に完封で投げ勝ったり、18年ぶりの優勝がかかった大一番で0を刻み続けたりした実績がある。その強心臓ぶりとは裏腹に、キャラは若い関西人のお兄ちゃんそのまま。

36 浜地真澄(はまち ますみ)

鮮度抜群のリリーバー。球速以上に伸びる質の良いストレートをコーナーに決めて打者を差し込む投球が持ち味。一昨年は勝ちパターンを担うまでに成長したが、昨年は思うような結果を残せなかった。もう一度球威に磨きをかけ、勝ちパターン入りを目指したい。伝統ある酒造の息子だが、本人はお酒が苦手。でも、実家の甘酒はいけるらしい。その甘酒は甲子園でも販売されている。

37 及川雅貴(およかわ まさき)

ダイナミックなサウスポー。足を大きくクロスさせてから踏み込む特徴的なフォームで豪快に速球を投げ込む。その一方で、大きく曲がるスライダーも持ち合わせており、速球とのコンビネーションで左打者を苦しめる。今季はツーシームやカットボールといった半速球系の精度を高めて投球の幅を広げ、より多くのイニングを投げたい。出身は伝統の横浜高校。

41 村上頌樹(むらかみ しょうき)

彗星の如く現れたMVP投手。質の良い速球と多彩な変化球で幻惑するという完成された投球を、見事なまでの精度で繰り返す。入団からの2年間は二軍で無双するに留まっていたが、3年目の昨季はついに一軍で真価を発揮し、リーグ史上初となる新人王とMVPの両取りを成し遂げた。今季もその洗練された投球で、チームの柱となる。自称ラーメンオタクであり、今年から甲子園でもプロデュースしたラーメンが発売される。

46 島本浩也(しまもと ひろや)

左殺しの仕事人。故障や手術の影響で約3年間思うように投げられていなかったが、昨季途中に復活。小さな体をバネのように使って放つ速球を臆することなく打者のインサイドに突き刺し、幾度となくピンチを切り抜けた。今年もピンチで左打者を迎えた際には、その名が告げられることだろう。登場曲「Start Over」を歌うTHE BEAT GARDENとは交流がある。

47 桐敷拓馬(きりしき たくま)

監督も信頼の「スペードのエース」。馬力あるストレートと鋭い変化球を、テンポよくコーナーに決める。昨季前半は先発としてプロ初勝利をマークしたが、監督に中継ぎとしての適性を見出され、シーズン後半はブルペンに入ってフル回転。僅差の試合、勝ち試合など場面を問わず投げ、優勝に貢献した。全国におよそ100人しかいないとされるその名字も、知名度が上がったことだろう。トレードマークは青のグローブ。

48 茨木秀俊(いばらぎ ひでとし)

雪国育ちの若手右腕。どっしりとした体格を柔らかく使い、キレのいい速球と、打者のタイミングを綺麗に外すチェンジアップを中心とした変化球を多彩に投げ分ける。高卒2年目となる今季は、一軍キャンプで爪痕を残した。球が浮いてしまいがちという課題を修正し、一軍でのプロ初登板を目指す。大阪府にある都市名は茨木(いばらき)だが、彼の名字は茨木(いばらぎ)。

49 大竹耕太郎(おおたけ こうたろう)

間合いを司る技巧派左腕。打者が驚くような速球は投げられないが、投げる間合いや投球フォームを自由自在に変えることで、打者に狙いを絞らせない。昨季は現役ドラフト一期生として注目される中、チームトップとなる12勝を挙げる活躍で優勝に大きく貢献し、人生を変えてみせた。独特の感性を持ち、一風変わったトレーニング、生け花や料理などの様々な趣味にも打ち込む。中でも好物の餃子は、今季から球場メニュー化される。

50 富田蓮(とみだ れん)

快速球のサウスポー。小柄な体だが、投げる真っ直ぐにはノビがあり、鋭く曲がるカーブとのコンビネーションで打者から空振りを奪っていく。決め球に課題があるため、短いイニングを全力で投げて押し切る形で勝負したい。二軍では1年目から数字を残しており、ブレイク候補である。岐阜県養老町の出身であり、同町出身としては初のプロ野球選手。小さな町から小さな体で大きく羽ばたく。

54 加治屋蓮(かじや れん)

打者を惑わす不可思議なリリーバー。球をリリースする際の手首の角度が独特なため、変化球は鋭く曲がり、速球までもが僅かに変化する。その球筋は特に右打者を苦しめ、大きく外れるボール球ですら空振りを奪うことがあるほど。苦しい場面を幾度となく切り抜けてきたその経験で、今季も火事を防いでいく。昨季は優勝旅行に参加せず、育児に勤しんだ。右投右打だが、本当は左利きらしい。

63 石黒佑弥(いしぐろ ゆうや)

阪神に乗り換えたJR出身右腕。JR出身らしく、入寮時にはイコちゃんのぬいぐるみを持ち込んだ。肝心の投球面は、キレのある速球と鋭く曲がるカットボールを武器にテンポよく打者と勝負する完成度の高さが持ち味。先発も中継ぎも、ときには高校時代に高く評価された打撃でも魅せるマルチな活躍が期待される。

64 岡留英貴(おかどめ ひでたか)

覚醒前夜のブレイク候補。体を一度下げ、そこから再び起こして投げる自称“サイドもどき”投法。その特徴的なフォームから放たれる速球、スライダー、シンカーは、いずれも空振りが奪える優れた決め球。昨季はプロ初勝利を挙げ、さらには日本シリーズに登板するなど、貴重な経験を積んだ。今季は、師匠・青柳の言葉を胸に、一軍定着を誓う。

65 湯浅京己(ゆあさ あつき)

魂で投げる熱き右腕。思い切り叩きつけるように投げ下ろし、打者を圧倒する。ストレートとフォークで勝負するリリーバーだが、昨季はストレートの走りが悪く、任された守護神の座を全うできなかった。しかし、日本シリーズではチームの大ピンチに帰還。渾身の速球で仕留めた「湯浅の1球」で流れを呼び込んだ。今季は再び勝ちパターン入りを目指す。

66 津田淳哉(つだ じゅんや)

ダイナミックに投げ下ろす新人右腕。利き腕を大きく使った投球で、高い角度から球を放つ。高校時代には目立った存在ではなかったが、大学時代に球速が20km/h近く上がるなど、急成長。磨いてきたストレートと、広島・森下を彷彿とさせるような柔らかいカーブが持ち味。大学時代のバイト先はCoCo壱番屋だが、辛口評価は貰わない。

69 石井大智(いしい だいち)

理論派マッチョマン。プロ野球選手唯一となる5年制高専を修了したその頭脳で効率的にウエートトレーニングに励み、強靭な肉体を作り上げた。その体から威力抜群の速球を投げ、打者を押し込む投球を見せる。また、独特な握りのシンカーで左打者を華麗に封じ込める。昨季の終盤は勝ちパターンとして優勝に貢献、今季もフル回転でチームを支えたい。

93 岩田将貴(いわた まさき)

生き残りを懸けた変則左腕。体を捻って左打者に向かっていくような独特のフォームで左打者の腰を引かせる。大きく曲がるスライダーが武器だが、あと一歩のところで一軍に届いておらず、まだ一軍登板なし。細かい制球を気にするよりもフォームと球の勢いで打者を差し込む投球で勝負したい。左投手の多いチームだが、そこに割って入るだけの力は十分に持ち合わせている。

99 ジェレミー・ビーズリー

なんでもこなせるユーティリティピッチャー。速球とスライダーで押し込むリリーフも、大きく曲がるスイーパーと小さく曲がるカットの2種類のスライダーを上手く使っての先発も、なんでもこなす。筋骨隆々が故にユニフォームは少し窮屈なのか、いつもパツパツな着こなしとなっている。また、試合中ベンチでよく氷嚢を頭に乗せて休んでいる姿が見られる。

122 小川一平(おがわ いっぺい)

虎の一平ちゃん。先発も中継ぎもこなせる便利屋だが、昨年に肘の手術をした影響により、現在は育成契約となっている。ストレートを中心に様々な変化球を操る器用さも持ち合わせており、投げられるようになれば支配下に復帰すること間違いなし。着実にリハビリを進め、復活を期す。書きやすいフルネームでもお馴染みだ。

123 松原快(まつばら かい)

北陸の快速リリーバー。社会人チームから独立リーグ・富山でプレーし、ラストチャンスとして臨んだ昨年、好成績を残してNPB入りを勝ち取った。やや腕を下げたスリークォーターから放たれるストレートは威力抜群。制球にやや課題があり、そこの安定が支配下へのカギになるだろう。海の幸豊富な富山出身富山育ちとだけあって、好物は寿司。

125 伊藤稜(いとう りょう)

ベールに包まれた謎多き左腕。というのも当然で、プロ入り後2年間、故障に悩まされ未だ公式戦はもちろん練習試合含めて一度も登板がない。そういった事情もあって、投球する姿を見たことがある人はかなり少ないと思われる。どうやら陽気なキャラクターらしく、ファン感謝デーでは過去に目立つ活躍を見せた。今季はまず実戦登板を果たしたい。

127 川原陸(かわはら りく)

成長著しいブレイク候補。低いリリースポイントから糸を引くような真っ直ぐを投げる。入団以降、長らく故障との戦いが続いていたが、近年ようやく安定して二軍戦で登板できるようになると、そこから制球や球威といった課題を着々と改善し続けている。チームメイトで同じ左腕でもある岩崎のような、球速表示以上に打者が速さを感じる投球をしたい。

129 髙橋遥人(たかはし はると)

ガラスのエース。スピード、コントロール、スタミナ、速球、変化球と全てが一級品の好投手だが、度重なる故障に悩まされ、2年以上一軍登板から遠ざかっている。ファンも復帰を首を長くして待っており、検索をかけるとサジェストには常に「髙橋遥人 現在」と出てくる。今年こそは背番号29を取り戻したい。マウンド上では強気だが、試合外では相当な天然キャラ。

130 佐藤蓮(さとう れん)

魔球を持った未完の大器。入団以降ずっと制球力が大きな課題であり、その克服のために度々投球フォームを変更しているが、どんな投げ方をしてもストレートは四方八方に散り、速く鋭く大きく曲がるカーブはストライクゾーンに決まる。基本的に困ったらカーブを投げており、大抵困っているのでカーブが多投されるが、打者はわかっていても捉えられない。カーブ以外でストライクが取れれば支配下が見えてくる。

131 ホセ・ベタンセス

派手に尖ったダイヤの原石。ドミニカ共和国で実施されたトライアウトの合格者であり、軽く150km/hを超える剛速球を持つ。その速球でマイナーリーグではイニング数以上の奪三振数を誇るが、それと同時に四球数もイニング数を超えてしまっており、制球力に大きな課題を抱える。しっかりと蓄えたヒゲが特徴。

132 アンソニー・マルティネス

新・虎のマルちゃん。ベタンセスと同じく、ドミニカ共和国でのトライアウト合格者で、こちらはどちらかと言うと先発投手タイプ。速球とカーブが特徴で、奪三振能力に長けているが、制球面には課題あり。ベタンセスも含めて日本人選手と一緒に寮生活を送っており、日本の野球や生活を学んで夢を掴みたい。


終わりに

タイガースの投手陣は、球界屈指の陣容です。様々な特徴、個性を持った選手が揃っており、それを表現していく執筆はとても楽しめました。よければスキ、フォロー、シェア、サポート等していただけると喜びます。

野手編はこちら

https://note.com/preview/nbf26e5c87713?prev_access_key=a1f9deaa5ea6e01387e47008cc385d37


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