いまさらですが「習慣家」って何?のはなし
この間、ラジオに出た時に聞かれた質問。
「習慣家ってなんですか?」
素朴で当たり前の疑問だ。
はっきり言おう。
「わたしにもわからない」
ただ、そう答えるわけにもいかないので、とっさに答えたことが、意外に腑に落ちたので、もう少し掘っておこうかと思って今回はそのことを書く。
「建築家が建築を作る人みたいな感じで、習慣家って習慣を作る人なんだと思います」
確かこんなことを言った。
シンプルだけど、確かにこういうことなんだと思う。
建築家が建築物を設計するように、習慣を設計して実践する人が習慣家ってものなんだろう。
習慣をデザインする人。
そう言うとなんとなく通りがよい気がする。
なにせわたしの本業はデザイナーである。
もともと何も考えずに作った肩書きなので、こういう基本的なことから言葉にしていかないといけない。
バカみたいな事だけど、こうやって文字にして残しておかないと、とっさのときに答えられなかったりする。
適当に作った肩書きではあるけどこの「習慣家」は自分にすごくあってるような気もしている。
わたしがずっとやってきたことは、たぶんほとんど「習慣化」だ。
なにかはじめようと思うとき、いつも考えるのは、
「どうしたら無理なく続けられるかな?」ということ。
つまり真っ先に考えるのが「習慣化」することを意識している。
それはずっとやっていた。
でもじつはあまり意識していなかった。
色んな事を自然に習慣にしていた。
仕事の雑用だったり、ゲームだったり、企画を考えることだったり、面倒なことも楽しいことも「習慣」としてやっていた。
あまりにもふつうにそれをやっていたので、特別なことだとは思ってなかった。
ただ、それをサンクチュアリ出版の取材で取り上げてもらって、たまたまそれが注目されたから、それが少し「特別」なことかもなと思うようになった。
「言葉」にするというのはそういうことだ。
言葉になることで、意味に気がつくのだ。
そこから自分のやってきたことを言葉に起こしてみた。
自分がやっていることを言語化して、それをnoteに書いてみた。
自分のやっている「習慣」のことが、少しずつ鮮明に見えるようになってきた。
それから本を読み始めた。
「習慣」について掘り下げようと思って読みはじめたわけじゃないけど、「習慣」についての本もけっこうたくさん読んだ。
習慣について書かれている本も、習慣について触れている本もたくさん読んだ。
自分でやってみたことを深掘りするように本を読んだ。
「習慣」の本を読むのは答え合わせのようで、自分がやっていることと同じ事が書いてあると、「当ってる」って肯定されているようで楽しかった。
意外だったのは、新しい発見がほとんどなかったことだ。
自分が行き着いた方法と、他の人が書いてあることが驚くほど似ている。
結局「習慣化」の法則は決まってるんだな。そう思った。
「習慣」について、もうこれ以上書くことがあるのか?というほど、世界にはきちんとした本があふれかえっていた。
それでも本を出したのは、他のどの本にも書いてなかったことを見つけたからだ。
それは端的に言って「習慣化は楽しい」ということだ。
それはわたしにとって、趣味だと気づいたことだ。
継続がわたしの趣味だ。
ずっと考えていてそのことに気がついた。
「継続」のための手段が「習慣化」。
わたしは「習慣作り」そのものを楽しんでいることに気がついた。
習慣は楽しいんだ!
わたしは習慣の人なんだ。
これが結論だ。
「習慣家」つまり自分にとってこれ以上ない肩書きなのではないかと思う。
こんなどうでもいいことでも、言葉にしておくことは大事だと思う。
一度言葉にしておくことで、次に同じような質問をされたときにきちんと答えられるからだ。
今月は「習慣家」としてセミナーに2つ登壇する。
肩書きを名乗ったことで、思いもよらないことが少しずつ始まっている。
わたしは習慣家、習慣の人です。
そう自己紹介して講演をはじめよう。
<同じようなことを話してます>
続けるラジオ 第7回
<友人と映画について話すPodcast>
1月に観た映画について話すはずが…
そして大河内からのお詫びです…
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