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SF好きなら『ラ・ジュテ』を観て欲しい!!

『ラ・ジュテ』とはクリス・マルケル監督によって1962年に公開されたフランス映画。近未来、廃墟のパリを舞台に世界を救うために過去と未来へ"タイムトラベル"する男を描いたSFだ。

特徴的なのが動画ではなくモノクロ写真とナレーションで展開されるという点。

タイトルにもある通り、この記事は『ラ・ジュテ』をお薦めする記事だ。

本作は特にSF作品が好きな人に全力でお薦めしたい。

それもできるなら今のうちに。今お薦めする理由は3つある。

①YouTubeにて無料公開中だから。

今現在、シネフィルWOWOW プラスの公式YouTubeチャンネルにて2月9日21時から2週間限定無料公開されている(2月23日21時までということかな)。

つぶやきでも挙げたけど改めてお薦めしておきたい

映画館に行くというハードルもなければ、有料の配信サービスに加入する必要もない。
観ようと思ったらすぐに見れる、それも無料で。

こんな美味しいチャンス今しかない。

②29分という上映時間の短さ。

映画をお薦めしても実際に観てもらえることは少ない。
その理由は色々あるだろうが、そのうちの一つは「映画を観るための時間」だと思っている。

映画の上映時間は短くて大体90分、長いと3時間。いくら気になったとしてもそのために時間を割かなくてはならないという問題がある。

そして「集中力の問題」もある。
これは自分がそうなのだが、仕事で終わった時などは家でDVDを観ようと思ってもなかなか手が進まない(だからこそ映画館にいったりする)。
仕事で疲れた頭に長時間はなかなかツラいものがある(それもあって映画館に行ったりする)。

その分、『ラ・ジュテ』は上映時間29分と驚異の短さ。
TVの30分番組1本分。何だったら通勤時間などの空いてる隙間時間などで観ることができてしまう。

そして最後。これが一番お薦めしたい理由

③本作が多くのSF作品に大きな影響を与えた作品だから。

有名なのは本作を元としたテリー・ギリアム監督の『12モンキーズ』。

自分は『12モンキーズ』を先に観たのだが、改めて本作を観ると原案ということがよく分かるし、上手く換骨奪胎したんだなと感心もする。

また押井守監督も本作から影響を受けており、自身の作品で本作の手法を取り入れたりしている。

左『12モンキーズ』(テリー・ギリアム監督)右『天使のたまご』(押井守監督)

今回、無料配信が始まってから何度も繰り返し観てるんだけど、観れば観るほどよくできた作品だと感心させられる。

『ラ・ジュテ』は見易さはもちろん、内容もとても面白い。

観終わった後の海外の短編を読み終えた後のような満足感。ナレーションの最後の1分のキレ味の鋭さよ…

以上、3つの理由から観ることを強くお薦めする。

後、今回、ナレーションを担当しているのが大塚明夫なんだけど、このナレーションが映画の分陰と滅茶苦茶合っていることも付け加えておきたい。

ということで『ラ・ジュテ』、気になった人は是非観てみてね!

無料配信期間を見逃した方はこちらもどうぞ。


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