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子育てには、かなり、向き不向きがある

子育ては、「頑張ればなんとかできるもの」と考える人は少なくありません。自分は子供が苦手だからと不安を感じている人に対して「自分の子供は絶対にかわいいから大丈夫!」と励ます人もいます。しかし、下田美咲さんは「子育てには、かなり向き不向きがある」と言います。一体どういうことでしょうか?

妊娠して以来、たくさんの育児書を読んだり、ネットや雑誌で育児関連の特集を見かければ目を通すようになった。

出産してからは、区の保健師さんやら小児科の看護師さんやらおもちゃ屋さんのベテラン店員さんやら児童館の人やら親戚やらに、ごく自然なノリで、育児にまつわるアドバイスをされるようになった。

この2年ほど、そんな風にしてたくさんの育児論に触れてきて感じたことがある。

世の育児にまつわるアドバイスは、ベースに「母親業や父親業には向き不向きなど存在しない」という価値観があるように思う。

「人には母性(父性)本能があるから親になれば自然とそれが湧いてくる」「子育ては誰でもできること」「子育ては大変だけど、我が子は絶対に可愛いから、そんな可愛い我が子を育てるのは楽しいことに決まっている、だから大丈夫」だいたいそんな感じ。

私は、そんな世の育児論に違和感を覚える。「子育てには、かなり向き不向きがある」と思うから。


だって全ての仕事には向き不向きがある

息子を産んでから1年3ヶ月が経った。日々育てていく中で、コツコツと「我が子の可愛さ」の詳細を知った。産む前は、どれだけ本を読んでも結局ぜんぜん見当がつかなかった「子どもを育てるということが、どういう作業をすることなのか」も、だんだんと分かってきた。

その結果として、「いや、これ、どう考えても、完全に好き嫌いと向き不向きが分かれるタイプの作業でしょ」という結論に行きついた。

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