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【読書感想】THE GOOD LIFE 幸せになるのに、遅すぎることはない

この本は、「良好な人間関係は私たちを幸せにし、健康にし、長生きさせてくれる」ことを教えてくれる本。

「良好な人間関係は私たちを幸せにする」なんてことは当たり前のことだ。直感的に分かる。ただ、80年にわたる膨大な研究結果から導き出されたと思うと説得力が違う。

この本を読んでいて、「自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ぬほど人間は強くない」と三島由紀夫が言っていたのを思い出した。もちろん、三島由紀夫は、「人間関係を大事にしよう」という文脈でこの言葉を発したわけではないと思うけど。

孤独、おひとりさまが持てはやされ、「煩わしい人間関係は無条件で全部切れば良い」という風潮が強い昨今。死ぬ時まで「本当に自分はずっと気楽で一人で良いのだ」と本気で思える人はそれで良いだろう。でも、若い時は問題なくても、歳を重ねていったらどうなんだろうか。最後まで本気で「一人で良かった」と感じられる人は超マイナーなのではないだろうか。

私自身、20代の時は「ずっと一人で良い」と思っていた。でも、それは自分が傷付くのが怖かっただけで、本心ではなかった。30代になる頃には一人でいることの退屈さや寂しさに限界を感じ、20代の頃に比べると人間関係を大事にするようになった。

とはいえ、改めて「ちゃんと人間関係を大事にしているか?」と問われると言葉に詰まる。家族との関係は大事にしているが、それ以外は疎かにしている気がする。

ますます、良好な人間関係を築くことに時間と注意を割いて行こうと思わせてくれる本だった。

※もちろん、一人の時間も大事。

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