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ドローン免許制度(レベル4の実現に向けた制度改革)について、わかってることまとめ

みんな気になる2022年のドローン免許制度

今わかってることを簡単にまとめてみました。ソースは2021年3月8日の検討小委員会の資料です。

まず、この制度は「レベル4の実現を目指した」制度改革である、という点ですね。免許制度ありき、ではないと。

ところで、レベル4ってなんなの?って感じだと思います。法的には目視と目視外とその他、許可と承認、ぐらいしかなかったのですが、最近になっていきなり2022年レベル4実現!って登場した感が否めないですw

去年だったかな?僕のところにも「おたくはレベル4まで出来ますか?」って電話かかってきたことがあって、その時は「レベル4って何ですか?」って聞いたことがあります(笑)レベル4ってスクールでやることじゃないよ。単なる政府のスキームの呼び方だってことを調べて初めてわかったもんね。


で、レベル4ですが

現在、レベル1〜2は目視飛行(補助者あり目視外も含む)、レベル3は無人地帯における目視外飛行(補助者なし)という扱いで、レベル4というのは
『有人地帯における目視外飛行(第3者上空を飛行)』という定義付けがされています。→ますます今のスクールでやることじゃないよねw

有人地帯(第三者の上空)において目視外で飛行させることは、現在では認められていません。DID地区+目視外で許可はおりますが飛行マニュアルは第三者上空の飛行は禁止していますので、つまりはそういう意味です。

現在は、レベル3までの飛行については許可承認を与えることによって飛行を可能にしています。レベル4の飛行を実現するために、安全を厳格に担保する仕組みを導入する必要があるんですね。

これに伴って従来の許可承認の規制も合理化・簡略化する方向だそうですから、ライセンスを取得するメリットも多分にあろうかと思われます。


はい、では具体的に見ていきましょう

レベル4=第三者上空での補助者なし目視外飛行を実現するために

1. 機体の認証制度
2. 操縦者の技能認証制度
3. 運行管理のルール

を創設します。

上記1及び2の認証を受けた(機体認証を受け、かつライセンスを保持する)者、及び3.の国土交通大臣の許可承認(運行管理のルールを確認)を受けた場合に飛行可能とする。ということです。

従来の許可承認の飛行(レベル1,2)については

1. 機体認証を受けた機体を
2. 操縦ライセンスを有するものが操縦し
3. 運行管理のルールに従う場合に

原則として許可承認は不要となります。

各制度について

機体認証について

1. 国が機体認証を行う
2. 型式認証を受けた機体は手続きを簡素化
3. 第1種、2種に区分される

機体認証というのは、国が機体の安全性を認証する制度であり、型式認証というのは、一つ一つ個別で認証するのは大変手間がかかるので型式として認証してしまうということです(現行制度と同じ?)。

1種2種とは、1種=第3者上空飛行に対応、2種=それ以外、ということです。

操縦ライセンスについて

1. 国が試験を実施し、技能証明を行う制度(国家資格)
2. 1等、2等に区分
3. 有効期限は3年、16歳以上
4. 機体の種類や飛行方法に応じた制限を設ける

ま、国家資格なので国が試験を行いますね。自動車免許と同じです。

試験は民間の試験機関に委託するようですが、委託先は1社だとのこと(某セミナーで国交省の方がお話されてました)。

1等=第3者上空飛行、2等=それ以外です。4.については固定翼とか回転翼機とか目視内、夜間等によっていろいろ限定を設けるそうです。また、民間の講習機関を活用するとのことですが、今のスクールに委託できるのか等、そのあたりはこれから検討していくようです。

運行管理のルール

1. 第3者上空飛行の場合は個別確認
2. それ以外は飛行経路下の第3者立ち入りを管理
3. 飛行計画の通報、日誌、事故発生時の報告を義務化

この運行管理のルールは、現在の飛行マニュアル記載の内容を踏襲するのではないかと思われます(個人的に)。第3者上空かどうか、つまり飛行下に人がいるかどうかでいろいろ分かれそうです。

以上が2022年導入予定のドローン免許制度について、今わかっていること全てです。だいたいこんなことかと思います。

包括許可承認の扱いがカギ

ドローン免許制度が浸透するかどうかは、個人的には包括許可承認の扱いがどうなるかだと思っています。包括許可が今のまま維持されるとしたら、業務で使用する方はライセンスを取得しないと思いますね。ただし、先般の国交省の方のセミナーで「飛行ごとに許可承認」をして頂くことになる、そうすると手間なのでライセンスを取得したほうが。。。とお話されていたので、包括許可承認はなくなるかもしれないですね。そうなると一気にライセンス取得に動くような気がします。めんどくさいし(航空局の方もめんどくさいと思う)。

あとはライセンス取得によって、他にもメリットが出てくれば動きがありそうな気がしますね。JAFとかもこの市場に入ってきたりするかもね。車乗る人減ってますし。

ということで、今回はここまで。また!



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