shimi|しみさん夫婦

物書きな夫です。イラスト屋さんの妻といっしょに、日記のようなエッセイを書いてます。がん…

shimi|しみさん夫婦

物書きな夫です。イラスト屋さんの妻といっしょに、日記のようなエッセイを書いてます。がんばった自分へのごほうびに執筆。文字は呼吸。

マガジン

  • アタイの気持ち

    「アタイにだって言いたいことがある。」 身近にあるモノの気持ちを妄想で書いてます。 モノにストーリーを、暮らしに温かさを。 文章:しみ、 イラスト:森あんじゅ

最近の記事

北欧旅ですっからかん

僕と妻はいろいろと違うところがあるものの、唯一ピッタリと合う価値観がある。 「お金の使いどころ」だ。 ふたりともブランド物とかにはあまり興味がないし、タワマンなどに住みたい願望もない。 たまごかけごはんに醤油と韓国ノリで悶絶しているようなふたりなもんで、コスパよく幸せに暮らしている。 しかし、そんな庶民派のわれわれが貯金の大半をベットしてもいいと思っているのが「体験」だ。 僕たち夫婦の価値観として、「人生の幸せって、自分がしたい体験をどれだけできたかに尽きるよね」み

    • 妻はツバメにゴマをする。

      妻といると、よくハプニングに見舞われる。 先日のことだ。お昼すぎに夫婦で出かけようとなった。 妻はいつものようにサクサクと準備を済ませ、僕はいつものようにすこし遅れをとっていた。 シビレを切らして玄関にむかう妻。 すると、バタバタバタッという音がして、「しみさん!しみさん!」という焦りの声が聞こえてきた。 ん?なんじゃ? 「あそこ!見て!」 なんと、玄関に一匹のツバメがいるではないか。 彼はキョロキョロとあたりを見渡しながら、思い立ったようにグルグルと飛びまわ

      • 青春の賞味期限

        息子とはよくタッグを組む。 先日、カメラのキタムラに行った。 妻がプリントしたい写真があるらしいので、僕と息子もノコノコとついていくことにしたのだ。 店内にはたくさんのカメラとパソコンが並んでいて、3さいの息子はキラキラと目を光らせていた。 やってしまった。物損モンスターこと息子を、高額な機材に囲まれたユートピアにつれてきてしまった。 あろうことか息子はいちもくさんに走り出し、高そうなカメラの前で止まった。 「これほしい!」 そう言って手にとったのは、最新っぽい赤

        • だれかに信頼されたいマン。

          自分の可能性って、自分じゃ気づけなかったりする。 6年前、初めてカメラを買った。 ソニーの人気の機種で、さぞかし嬉しかったことを覚えている。 黒光りするボディを眺めながら、長いクチバシのようなレンズを取り付ける。ファインダーを除いて、カメラマンのまねごとをしてみる。 そうしてニマニマしながら映像の世界に入った僕は、毎日のように撮影にいそしんでいた。 家のなかでも映像を撮るもんだから、妻には何度も「この三脚捨てていい?」とおどされた。 最初は趣味のつもりだったけれど

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        • アタイの気持ち
          13本

        記事

          妻と僕は、たわいもない。

          妻とはよくたわいもない会話をする。 先日のことだ。 「保護者会の役員になったらしい」と妻が切り出した。 そういった重役はおそらく挙手制とかで決まるはずだろうと思った僕は 「らしい、なんてことある?」と返してみた。 すると、「役員できるか聞かれて、あいまいな回答したら役員になった。しかも夫婦で」 という特大カウンターをくらった。僕も役員になっていたのだ。 そのあとも「ああいうPTAとかってさ、子どものころは大人たちがなんかやってるな〜、くらいに思ってけど、いざやる

          妻と僕は、たわいもない。

          置かれた場所で咲けませんでした。

          「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を聞いたことがある。たしかマザーテレサあたりだったか。 どんな環境下に置かれようとも、本人の努力次第で咲くことはできる。環境を言い訳にするのはやめて、そこで咲く努力をしよう。 おそらくそういった意味だろうなと推測した。 これはごもっともというか、そういう人が人生を前向きに捉え、ひたむきにがんばり、花を咲かせていくのだろうなあと思う。 しかしながら僕という人間は、会社という環境があわず、あえなく枯れ果て、となりの鉢(ハチ)に移動した

          置かれた場所で咲けませんでした。

          お気に入りのメガネ

          ひとによってモノゴトの捉え方って違うんだなあと思う。 たとえば2歳の子どもがコップの水をこぼしてしまったとして、 「もっとちゃんと持ちなさいよ」と怒るひともいれば、 「自分で運ぼうとしたんだね、すごいじゃん」と褒めるひともいる。 これはたぶんそのひとが "どんなメガネをかけてモノゴトを見てるか" によって変わるんだと思う。 粗探しのメガネと、良いとこ探しのメガネ。 粗探しのメガネをかけているひとは、ポンコツな部下がいたらプンプン怒るだろうし、デキる部下がいたらどう

          お気に入りのメガネ

          ごめんなさい。noteのメンバーシップやめます!

          どもども、しみです。こんにちは。 さっそくですがご報告があります。 このnoteのメンバーシップをやめることにしました!(はや) ご加入いただいていたみなさま、本当ありがとうございます。 無料期間内での終了になるので、メンバーの方々はこのままとくに何もしなくて大丈夫です。課金はされませんのでご安心ください。 今回こちらを決めた理由を、メンバーのみなさんに向けて書いていきますね。

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          妻が海外でアンミカになった。

          昨年、家族で海外にいった。 シンガポールとマレーシアに2ヶ月間ほど滞在したのだけど、そこでの妻の変化がすごかった。 異国の地について初日のことだ。 妻がいつになく吹っ切れた顔をしていたので「どうしたの?」と聞くと、 「人の目が気にならない!最高すぎる…!」と言っていた。 あまりにもいい笑顔だったので、日本ではそうとうひとの目が気になっていたのだなと察した。 僕たち夫婦はすこし異質で、いろいろなところを転々としながら生活している。 僕も妻もフリーランスだ。 なの

          妻が海外でアンミカになった。

          僕がつくりたい絵本のテーマ

          どもども、しみです。こんばんは。 だんだん春っぽい気候になってきましたね。浮かれちゃうよね、なんとなく。 そんなわけで今回は、僕が今後つくりたい絵本のテーマを発表します。 あくまでも現時点でのやつです。3つほどあるのでひとつずつ書いていくね。 ひとつめ

          僕がつくりたい絵本のテーマ

          留守です。ぼーっとしてますので

          忙しいひとほど、ぼーっとしてみてほしい。 というのも、僕はすこしでも隙があれば、ぼーっとしてしまう生き物で、そのせいでよく人生に支障をきたしている。 しかし僕にとっては大切な時間で、これには何度も救われてきたのだ。 そこで本日は、ぼーっとすることの良さを語ろうと思う。 まず「ぼーっとしている」とひと口に言っても、いろんなパターンがある。 あたまのなかをカラッポにしてなにも考えていないときもあれば、 思考をどこかへ飛ばして空想の世界にいってるときもあるし、 キチン

          留守です。ぼーっとしてますので

          流行りを手放してみた。

          SNSを見ていると、たくさんの「流行り」に出会う。 いまはコレをやるのがおすすめだよ!やっとかないと置いてかれちゃうよ!ってな感じの強風に煽られる。求めてもないのに。 そのたびに「えええ、そうなの?じゃあやっとこうかな…」と流されてゆくのがわたしたちニンゲンだ。 恥ずかしながら僕は、そんな流行りとやらにまっさきに乗っかってきた人生だった。 ブログが流行りはじめたらブロガーになり、クラウドファンディングが出てきたらそれを使ってBARをオープンした。 YouTuberが

          流行りを手放してみた。

          夢を叶えるまでの地図

          どもどもしみです、こんばんは。 前回の記事で、僕たち夫婦の夢は「世界中で読まれる絵本をつくること」だと書いた。 そんなどデカい夢をただの絵空事で終わらせずに、キチンと叶えにいきたい。そんなわがままボーイなもんで、ここ半年くらいはずーっとそのことを調べていた。 んで、なんとなく見えてきたのだ。出版業界のこと、目指していくルート、作品を届ける方法。 ほんでついに具体的な地図が完成したので、みなさんにはこの会議室にあつまってもらいました。 さあ、座って座って。 まず考え

          夢を叶えるまでの地図

          好きの記憶

          子どものころ好きだったことに、自分の原点が詰まっていたりする。 でも、ちいさいときの記憶って、どうしても本人は忘れちゃう。僕もあんまり憶えていない。きっと親もすこしずつ、こまかいエピソードとかは忘れていく。 だから、どこかに残しておく必要があると思った。 そんなわけで、先日3歳になった息子のために、親愛なるハッピーボーイのために、この場を借りて、彼の好きなことを書き残しておく。 3歳のキミはまだ卒乳していなくて、朝起きるとママに「飲んでもいいですか?」とていねいに申し

          書くことに救われた人生

          僕は本音を話せない子どもだった。 親とかには吐き出せるけど、外に出るともうダメ。 相手の顔色をうかがったり、その場にいるひとたちの空気を察したりして、誰かの意見に合わせていた。 心の奥底で想っていることは厳重なロックをかけて封印して、そのまま忘れようとした。そもそも想ってすらいなかったことにしようと。 そうやって自分に嘘をつかないようにコントロールしてたんだなと、いまでは思う。 ひとには「やさしいね」とかって言われるんだけど、自分の主張を抑えこんで相手に合わせている

          書くことに救われた人生

          しみの深夜思考、はじめます。

          このたび、noteでメンバーシップをはじめることにしました。 メンバーシップってそもそもなんなのか?なんでやろうと思ったのか?など書いていきますねん。 メンバーシップって? いまこれを書いてる「note」というプラットフォームには、メンバーシップという機能があります。 メンバーシップとは、月額制のマガジンのようなもので、購読すると記事が読めるようになります。 しみのメンバーシップについて そんでもって僕のメンバーシップではどんなことを書くのかというと、 ふだん表

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