鬼子母神②毒になった母親

成長しても、大人になっても、離れて暮らしても、死別してもべったりと張り付く「憎い母親」の存在。

 思い出しても沸き起こって憎しみを消すことが出来す頭に張り付く。そしてリアルに蘇る。

そんな親子関係を私は経験したことがないため、全てを理解することは出来なかったけれど、(この先はフィクションだと思って読んでください🤗)
今朝のお勤めでついに現れた。
突然の咳込みに襲われ吐き出す。

あ、来た

地獄もまた仏の世界。
2年近くも経ったがまだいる。暗く冷たい岩山。それこそ結構な道のりがあるのだが、そこには地蔵菩薩がきちんといて、そこへたどり着くないしは気づけばすぐに案内される。
のだが、どうも先が暗いせいかすこし行っては腹を立てながら戻ってくる。
「居ないじゃない!どこなのよ!どこにいけばいいのよ!」

地藏菩薩はすぐ目の前にいる。
この母には地蔵菩薩がおそらく見えてない。
目の前にいてもわからない。おそらく「地蔵菩薩」というものがわからないのかもしれない。

そして、大きなむせ返りとともにずいぶん荒れた姿の母親が現れた。
なんかわかんないけど、八つ当たりと言うかちょっと悪さをしている感じがする。
何が悪いの?みたいな感じで我が子の苦しみなど何も分かっていない様子だった。
どれだけ長い年月、その親の毒に侵され続け苦しんできたか。今もなお抜け出せずにいる。

 そのうち、子殺しの母親のときのように鬼子母神がくる感覚がわかった。
前回とは違い、ちょっと厳しい姿のように思う。
それでも、母親は自分がしてきたことがどれほど子どもたちを傷つけてきて、人生に根深い傷を与えたかわかっていない。
(んまぁ‥わからんよなぁと思いつつも。分かれと言われてもわからんよなあ)

最後には六地蔵も現れ7体で縄のようなものに繋がれて連れて行った。
どこに行ったかはわからないけど、鬼子母神の世界があるのではないかと思う。

心中を起こした母親と同じような世界に行くのだろう。

しかしながら、このあとに薬師如来が現れ、傷口を癒やしはじめた。
子の傷を丁寧に癒やし、そして親にも傷があるといい親も癒やしを与えていた。

鬼子母神に連れて行かれた母親。
鬼子母神もまた、傷ついた母親を守るように、鬼になった母親を守るように連れて行った。(保護された感じ)

 令和6年5月12日 申刻  (2024.05.12)


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