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45歳まで残り1年~獲りにいくもの、手放すもの~

10月12日。

毎年、決まった日に誕生日がやってくるのに、ちゃんと事前に誕生日の記事を用意できていない……そういうとこやぞ、自分。


でも、今年は随分前から書くことは決めていたんです。


私がここ数年掲げ続けている目標があります。

45歳までに辞められる人材になる


その「45歳」まで、残り1年になりました。

1年後の私は、果たして辞められる人材になることができているのでしょうか。そのことを強く意識した今年の誕生日。

今日はそのことを書こうと思います。

★     ★     ★

1.「辞められる人材」とは

「辞められる人材になる」ってどういうことでしょう?

まずはここを因数分解してみたいと思います。


私が考える「辞められる人材」とは。

(組織に属していることを前提に)その組織を辞めても食べていくことはできるけれども、今は自分の意志でその組織にいることを選び、そこで自分らしく働くことができている人材

辞めることを決めているわけではないし、辞めたいわけでもないけれど、その気になれば自分で働く場所を選ぶことができる。今いる場所もその選択の「現時点での」結果に過ぎないということ。

自分で残るか辞めるか選べるので、組織の中でも上司や組織に阿(おもね)る必要はなく、自分がやるべきだと思うことを信じられて、自分の価値観を中心に「組織を活用」することができます。我がままわけではなく、ちゃんと芯があり、それを守ることができる働き方

逆に、「辞めさせられたら困る」という状態だと、「この組織で認められるために」という感覚が強くなり過ぎてしまいます。
その結果、時として自分の気持ちを殺して働かなければならなくなることも。それ自体がどうしてもダメということはありませんが、できれば自分のベクトルと組織のベクトルが一致した状態の方が、自分らしく、能力も発揮して働くことができるのではないでしょうか。


では、自分で働く場所を選べるとはどういう状態なのでしょうか。

これは、単に転職ができるということだけではなく、そのひとの総合力が問われると私は考えています。

もちろん、スキルやアピール力があって自分が望むような仕事に就ける、もしくはそのような事業で独立できることはとても重要ですが、要素はそれだけではありません。


2.要素① お金

住宅ローンなど家計の状態によって、必要な収入が変わってきます。それはそのまま転職・独立の難しさに直結します。

だから、辞められる人材になるためには、家計にも気を配り、必要なら固定費の見直しなど家計を自分の世帯の理想に近づける努力が必要です。

また、家族がいるなら、パートナーの収入も大きな要素になります。

人生100年時代、互いに家計を支える主力になれるのなら、大学院などでの学び直しの時期ももう一方が家計を支えることができますが、ひとりに偏っていると選択肢は狭まります。
片方が病気などで働けなくなる可能性を考えると、夫婦どちらか一方しか主力になれなければ、リスクが大きくなります。

我が家の場合、住宅ローンと稼ぎ手は、真剣に考えていく価値のある課題です。


3.要素② 健康

リスクという点で考えると、健康も重要な要素です。

重大な病気のリスクがないか、ちゃんと健康を維持できていて、今後も維持することができるか
健康診断の結果や運動や食事の習慣、持病や長年付き合っている身体の不調の状態など、ここもいろいろと対処すべきポイントがあります。

私の場合、健康診断はそれほど悪い結果ではないのですが、やはり運動不足が否めないのと、ここ数年慢性的に腰痛を抱えているのが課題です。ちなみに2年前くらいから通い続けて、歯はしっかり治療しています。

あと、睡眠の質をもう少しよくしたいのですが、どうするといいのでしょうね。


4.要素③ 家族

家族との関係性も重要な要素です。

家計のためにも、健康のためにも、仕事を変えるにも、そして家庭が居心地のいい場所であるためにも、家族との関係性はすべてのベースになります

家庭の中でいろいろな話ができる環境だからこそ、子どもたちの進路についても話し合い、事前に備えるために仕事の辞めどきを図ることができたり、パートナーと互いの収入のバランスについて相談することができます。

転職や独立で「嫁ブロック」(既婚男性の場合)という言葉を聴きますが、これはまさに家族との関係性があって、そのうえに不安を払拭するコミュニケーションができるかどうかがカギです(そもそもどういう変化が見込まれるのか説明できることが前提ですが)。

この点は、我が家は比較的いい状態だと(私は)思っていますが、仮にそうだとしても、それを維持していくためには日々の努力が欠かせません。


5.要素④ 仕事

最後の要素が仕事です。

転職できるような市場価値を伝えられるのか、それともひととの繋がりで新しい仕事を手繰り寄せられるのか、自分で仕事をつくっていけるのか。

20代~30代前半までなら転職エージェントなども使いながら広く転職市場に飛び込んでいくのかもしれませんが、私たち40代は、特に地方公務員の場合は、恐らくそれでは難易度が高すぎます。
私たち40代の特に地方公務員は、人間関係でプロジェクトに加わったり、独立したりする方が現実的ではないでしょうか。それは民間企業において40代の転職採用で求められるマネジメントの経験も特定の分野の専門性も、地方公務員の40代が満足することがかなり困難だから。
それならむしろ自分で事業を始める方が(相対的に)現実的ではないか、そんな感覚をもっています。

なので私も今年度から県の創業支援の個別相談にお世話になっていて、自分の資格やスキル、興味関心などからどんな事業ならひとの役に立てるのか、伴走してもらいながら考えています。
キャリアコンサルタントの資格やワークショップデザイナーのスキル、地域での人間関係、公務員として培った知識や価値観、業務外の活動での様々な経験。これらと私が関心を持つテーマ、例えば「地域×キャリア」でどんな価値を提供できるのか、これからも考えていきます。


6.獲りに行くもの、手放すもの

ここまで辞められる人材になるための4つの要素を整理しました。

解説ばかり長くなりましたが、この4つの要素について、私が45歳までにどうしていくのか、簡単にまとめておきます。

要素① お金
住宅ローンの返済スケジュールと妻の仕事について家族で考える。

要素② 健康
人間ドックの受診と腰痛対策、運動習慣、睡眠の質向上に取り組む。

要素③ 家族
妻の仕事を支えられるように励まし、支援し、家族の中での役割を再検討するとともに、娘たちの進路について話し合えるような関係を維持する。

要素④ 仕事
今の職場で自分の能力を最大限発揮しつつ、私だから創り出せる価値について考え、事業として具体的に設計する。

そして、これらをしっかり獲りに行くために、単にやりたいから、出来るから、これまで続けてきたものの中で、今の私にとっても将来の私にとっても意味のあるものは続けて、必要のないものはしっかりと手放す


この1年で私が仕上げようとしていることは、キャリアコンサルティングで用いる「will,can,must」のフレームの3つが重なる部分を大きくする作業と言ってもいいかもしれません。


いつもお伝えしていることですが、公務員を辞める予定はありません

でも、辞められる人材になるために、必要なことには取り組みます。

その仕上げのための最後の1年間。

皆様のお力添えもいただきながら、行けるところまで進んでみようと思います。


最後に、地域の活動などでご一緒している仲間の皆さん、そして、家族、特に妻には本当にいつもいつも多くのものをいただいています。
心から感謝しています。ありがとうございます。

2022年10月12日



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