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係員と係長の最大の違いは○○のマネジメント


昨年、2021年の春に係長になった私が、係長としての日々の学びを備忘録兼成長(?)の記録として書き残しています。

前回は、係長になったからといって誰も手取り足取り係長の務め方を教えてくれるわけではないということについて書きました。


今回は「係長と係員との違い」について考えてみたいと思います。


課長や係長になりたくないという職員が一定程度いるそうです。近年増えているとの説もありますが、私自身は具体的な一次情報に触れていません。

でも、何となく感覚的には間違っていないような気がします。

「なりたくない」と想う要因の一つは「知らない」ということです。ひとは、知らないものを過剰に怖がってしまうもの。

だからこの記事では、係長のことを知ってもらうために、係員のひとたちにお伝えするイメージで「係長と係員の違い」を考えてみます。


違いその1.仕事の内容

一番の違いは「ひとのマネジメント」に取り組むことではないでしょうか。

「ひとのマネジメント」というのは、係員のモチベーションの維持能力開発、必要に応じて合理的配慮をしたり、私の場合は係員の健康もその対象として気にかけています。
具体的には、係員一人ひとりの能力や好みなどを把握しながら、どのように仕事に取り組んでもらい、どのように成長してもらうのか、日々の仕事の任せ方や個別のフィードバックなどで関わることです。

ちなみに業務の目標設定や進捗管理など「業務のマネジメント」も係長の仕事ですが、実は業務のマネジメントは係員の頃から取り組むことがあります。私もそうでした。

でも、ひとのマネジメントは係長(監督職)になって初めて取り組むという人が大半なのではないでしょうか。

とても面白く、やりがいのある仕事ですが、前回の記事でも書いた通り誰かがやり方を教えてくれるわけではありませんので、難しさも感じます。それでも、私自身は周囲の人の成長を喜びに感じる性質が強いためか、楽しみながら向き合えています。


違いその2.人間関係

人間関係ももちろん変化します。

私が感じる一番の変化は「島田さん」ではなく「係長」と呼ばれるようになったこと。どんなにこちら側はオープンな雰囲気で親しみやすいように振舞ったとしても、やはり係員の皆さんの側からは監督者に見えるもの。

そこには係員同士では見られないような、何かの壁があるように感じます。今の私は未熟で、そういった距離の詰め方も試行錯誤ですが、徐々に学んでいきたいと思っています。

ただし、人間関係は職場での目的ではありません。本当に大切なのは、どんな人間関係であってもいい仕事をすること。

そういう意味では係員と親しくなることに注目し過ぎてマネジメントが疎かになるのはもってのほかです。親しくなれないからといって仕事が十分にできないわけではありません。最初は人間関係がうまく築けないことにモヤモヤするかもしれませんが、「チームで仕事がちゃんとできていればOK」と割り切るのもひとつの考え方だと思いますよ。


違いその3.時間

当然ですが、係長になると自分の机の上でひとりでできる仕事は限られます。仕事の多くは係員や管理職、他の部署から届きます。

それらの仕事は、一つひとつはそれほど大きくないのですが、どうしても複数の仕事を短時間で渡り歩くような感じになりがちです。組織内外の打ち合わせや会議に駆り出されることも増えます。

その結果、1日の稼働時間を様々な仕事に分配する必要が出てきますし、一つの仕事に長時間、集中するのは難しくなりました。係員時代は、資料作成に何時間もかけていたりしましたが、そういった働き方は係長になると難しくなるのかもしれません。(もちろん個人差・職場差はある前提)


違いその4.やりがい

仕事のどこにやりがいを感じるかはひとそれぞれです。

だから私がそう感じるからといって、すべての係長が同じように感じているわけではないでしょうが、私自身は係長になってからの方がやりがいを強く感じています

理由はいくつか考えられますが、私の場合は係員の皆さんの成長の支援ができることが大きいと思います。

係長としてのやりがいとしては、他にも、ひとりでは限られた仕事しかできないところを、係長としてチーム全体の動きをマネジメントすることで、ひとりで取り組む場合よりも大きな成果を出せるという点を挙げるひともいるかもしれません。簡単に言えば、より大きな仕事ができるということ。

もしかしたら、他のチームとの交渉や協議であったり、課や部のガバナンスへの関与であったり、どこにやりがいを覚えるかはひとそれぞれでしょう。

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ちなみにこれは無駄知識かもしれませんが、私が勤める組織では係長は3級職。係長になる前の係員のときは、「主査」という職位でこれもやはり3級職。つまり、職位は上がっていないので、係員時代と係長時代では給与は変わっていません。

これを「係長が損している」と感じるのか、それとも……。

今回は、係員と係長の違いについて考えてみました。

皆さんは、係員と係長の違い。どのように感じておられますか?



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