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これでいいのか?メキシコの避難訓練


とある昼下がり。
「今日、避難訓練あるらしいよ。」と夫が教えてくれた。
11時になると、

フォン、フォン、フォン

とサイレンの音がした。

「地震のサイレンだ。」と気づいた私はとりあえず家の外へ出る。
すると、みんな外へ出ていた。

道路に人がいっぱい。


でもよくわからなかったのが、ただ外に出ただけだった。居住者の人数確認とかするわけでもなく。

みなさん5分くらい外でだべったり、スマホをいじったりしながら「あ、地震来なかったね、なんもないねぇ」と分かった人からマンションに戻っていく。

私も周囲の様子を見て、「なんかみんな部屋に戻ってるし、戻るか。」という感じで、訓練は終了した。

急にサイレンを鳴らし、訓練を抜き打ちでやるならまだなんとなく分かるが(にしても、サイレン音はかなりうるさいのでクレームが出る可能性)、訓練するよ〜っていってて、ただ外に出るだけ…というのはもし本当の災害になったらどうするのかな、と思う。


メキシコでは近年、9月20日頃に大きな地震が起きるという。昨年は食器棚の中身が落ちるくらい大きいものだったと聞いている。
このような大きな地震への対応なのだとは思うが、もう少し有意義なやり方はあるのではなかろうか。


後日、友人に避難訓練のことを聞いたら、友人は災害用バックを背負い、生後3ヶ月の子どもの抱え、本番さながらマンションの外まで出たという。

3.11の震災は経験した私ではあるが、「結構揺れて、お家の家具も倒れたりしたねぇ」くらいの記憶に留まり、建物の破損や倒壊を見たことはなかった。


自分の身は自分で守る。
再度、災害への捉え方を見直す必要があると感じた日であった。

何事にも備えは万全にしておきたいものだ。


_____追記_____
会社や場所によっては、避難時の招集・点呼をしっかりと行い、防災訓練をバッチリした例もあるという。
私の住む地域、マンションでは今回のような感じだった、という一例として皆さんには読んでいただきたい。


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