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トマト好きの彼女へ作る、トマトの肉詰め(トマトファルシ)【目分量レシピあり】


今度、彼女が遊びにくる。

失敗しなくて、スーパーで買える食材で、トマト好きの彼女に何かをつくりたい。

"トマト料理"と検索し、ありとあらゆるレシピを目に通す。

トマト缶で鶏肉煮込みにするか。
いや、これは簡単すぎるかな。

以前作ったトマトおでんも、想像以上に美味しかったのは知ってる。
でも彼女とすごすのはお昼。おうちランチだ。おでんはなしか。

トマトを使ったスパイスカレーも良さそうだ。あ、でも彼女はバジルとか香草類が苦手と言っていた気がする。スパイスも危険信号だ。

トマト料理なんていったらもう、ただ切って、少し塩つけて食べる、冷やしトマトしか浮かばないな。
意外とそれがシンプルにおいしいんだよな。

そんなふうに思っていたところに、突然、フランスの友人宅に遊びに行った時に振舞われた料理が頭をよぎった。


あれは、なんと言う料理だったか。

トマトをふんだんに使った可愛らしい料理だった。

中身をくりぬいたトマトの中に、ハンバーグタネがはいっていて、それはジューシーだった。


検索ボックスに即座に
"フランス  トマト  肉詰め"
と打ち込む。

すると、その名はトマト・ファルシというフランス家庭料理だった。



トマト・ファルシだなんて、なんと小洒落たお名前。

検索すると、「簡単レシピ」「つくれぽ」「本格味!」などトマト・ファルシの作り方がずらりと並ぶ。

なんとなく「フランス本場の家庭料理の味」と謳ったサイトを参考にしようと決める。

だが、私はレシピ通りに作るのが苦手な人間だ。
というか、レシピ通りに分量を計ったりするのも面倒であるし、
キッチンにスマホやPCを置いておきながら料理するのも好きではない。
そもそも、使う食材、キッチンなどの環境も違うんだから同じにできるわけがないと思っている。だったら、自分の感覚で作りゃあいいじゃん、というなんとも大雑把な考えだ。

私は、大体の材料と作り方を頭にインプットし、大体で作っていく。

材料も、大体。
ハンバーグの種を先に作るのではあるが、パン粉も卵もなかったから入れなかった。入れなくてもおいしくなるという確信があったからである。


【メモ】わたしの目分量「トマト・ファルシ」

  1. トマトをヘタから0.5~1cmくらいの部分でカットし、中身をスプーンでくり抜く。
    メキシコのトマトは硬めが多いので、結構力を入れても潰れない。

  2. くり抜いた中身はざるを重ねたボウルに入れて個体と液体に分ける。
    ボウルに溜まったトマトジュースはまさに本物の甘みと酸味、そして少々の青臭さ。飲み干す、またはカップに入れて飲みながら。キッチンドランカーになる。

  3. 肉のタネをつくる。
    汁を切ったトマト、ひき肉(豚ひき肉を買ったつもりがどうやら牛だった様子)、玉ねぎ(泣いてしまったので、粗すぎるみじん切り)、家にあったスパイス(私はガラムマサラを入れた)、塩、胡椒をいれる。

  4. タネをトマトにぎゅうぎゅうに入れる。120%くらいまで入れたら、帽子を被せる。

  5. 耐熱容器に、底が見えないくらいまで生米を適当に敷く(私はメキシコの米は信頼できないので、洗ってから入れた)。ついでに、余っていたキヌアをざっと入れた。
    コンソメ1かけ分くらいを入れ、水は2倍量ほど入れる(夫が柔らかい米好きのため、私は3倍ほど投入した)。

  6. 米の上にトマトを並べ、オーブン200度位で45~1時間放っておく。時々様子を見に行く。

  7. 仕上げに粉チーズやパセリ、胡椒を振る。

オーブンに入るトマトたち。


さて、部屋中においしい香りが漂ってきた。

倒れちゃってるけど、
これはこれでいいの。


お皿に盛って。


一口食べると、うまい!

友人も、おいしい!おいしい!とたくさん食べてくれた。

個人的には、海外の米が、肉汁とトマトの出汁を吸って、とても美味しくなっていたことに感動。お手軽うまうまリゾットだ。

別日は、ちょっと加熱時間を長めに。



友人のためにと作ったトマト・ファルシ。

簡単に、美味しくて、おしゃれで、100点満点の美味しさが作れる。
こんなに目分量で。

夫も、私の料理の中で3本の指に入る!と大絶賛してくれた(他の2つの料理は何なのかは不明)。

これは、おもてなしに良すぎる。
毎回作ってしまうかも。

ズボラなみなさまは、目分量レシピを参考に、是非お試しください。



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