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メキシコ独立記念日〜期間限定プレート、チレスエンノガダの食べ比べ記録〜


メキシコの独立記念日は、9月16日。

9月に入ると、大通りには国旗の赤白緑の飾り付けがなされていたり、露店ではメキシコグッズ(小物や帽子、旗などたくさん!)が販売されたり、宝くじ売り場やお花屋さんでも、赤白緑のフラッグでおめかしされていたり。

屋外小売店にて。
ネックレス、ブレスレット、ピアス、カチューシャなど装飾品多めゾーン。


お祝いムード一色である。メキシコのお祝いって映えるなぁ。
個人的には、赤と緑(と白)はどうしてもクリスマスだなと思ってしまう。または、国旗の白の部分に柄がないと、もはやイタリアなのだが…。


そんな話は置いておき、独立記念日付近になると、レストランではとあるプレートが登場する。

その名も、Chiles en Nogada(チレエンノガダ)。

今回は、そのチレスエンノガダについて、2店舗で食べ比べをしてみた。その記録を共有していきたい。

チレスエンノガタってなに?

メキシコ料理の一つ。語源はスペイン語で「くるみの木」を意味するnogalに由来。唐辛子の一種であるポブラノに、ひき肉やトマトなどの野菜のみじん切りを混ぜて炒めたピカディージョを詰め、nogadaと呼ばれるくるみの入ったクリームソースとザクロの種をかけた料理である。唐辛子の緑とソースの白、ザクロの赤でメキシコ国旗の色合いになる。

ピカディージョにはリンゴ、ナシ、モモを入れる。クリームには牛乳、ダブルクリーム、フレッシュチーズ、洗いクルミを用いる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


日本人的な感覚で説明すると
巨大ピーマン肉詰め 〜生クリームソースがけ〜
という表現が正しいだろうか。

それでは、食べ比べ記録を。


1軒目 「ちょっと小洒落たイタリアンカフェにて」

緑、白、赤。
メキシコの国旗🇲🇽


■ビジュアル
メキシコの国旗の順にトッピングがなされており、よく見かけるチレズエンノガダの見た目とは少し異なった。これもまたおしゃれでよい。

■味
チレが想像以上にひりっときたが、クリームソースは甘めで、中和される。デザート感覚としても行けそう。
ピカディージョには、程よくジューシーで食べごたえのあるひき肉、くるみ、レーズン、玉ねぎが感じられた。日本の味覚で例えるなら、鶏そぼろのような味付け。ひき肉が2cmほどで塊になっている部分もあり、個人的にはこれが嬉しかった。

■サイズ
十分な大きさ。20cm程はあったと思われる。

■備考
作って冷蔵庫に入れておいたのをそのまま出してきたか?といわんばかりのヒエヒエ度だった。

2軒目「メキシコ現地人が並ぶ家庭料理レストランにて」

■ビジュアル
これぞチレズエンノガダという見た目。てっぺんのメキシコ国旗が可愛らしい。お子様ランチを思い出した。

■味
全体的に味は薄め。手作り感がある。
クリームには、ラム酒またはラムレーズンも混ぜて撹拌したかというような、少し洋酒が香った。甘さはあったが、1軒目よりはあっさり。
チレは、時々辛いことがあるくらい。良く火を通したのか、しっとりとして全体に馴染んでいた。
ピカディージョは、パサツキのあるひき肉、松の実、クランベリー、あらみじん切の玉ねぎ、パプリカなどが入っていた。なかなか食べる機会のない松の実が入っていたことにテンションが上がった。(この店では、トッピングにも中身にもくるみが入っていなかったため、松の実で代替していたのかと思う)

■サイズ
22cmくらいあった。十分な大きさ。

■備考
家庭的な味がした。十分に美味しいのではあるが、全体的なアクセントはなく感じられた。ザクロも噛むと口に残るような感じがあり、そこらの露店の果物屋さんのかな?と思ったりした(全然美味しいのではあるが)。

食べ比べから分かったこと

・同じ名前の料理でも、若干の味や使用する材料の違いがある
・自分の好みのプレート、お店を見つけられると面白い
・クリームは甘いので、甘じょっぱさが苦手な人は難しいかも(例えば、酢豚に入っているパイナップルや、甘い煮物が苦手な人)
・デザート感覚でも食べられる不思議なプレート
・メキシコの食事ではあるが、食べやすい。メキシカンが苦手な人も、これは美味しく食べられそう。
・店にもよるが、大きめなことが多いため、一人で食べきるのはつらいと思われる。2〜4人でシェアが最高に美味しい注文の仕方かも。
・メキシコのプレートあるあるだが、見た目が芸術。カラフルで可愛らしい。
・安くはない。今回どちらのお店でも240ペソ。日本円に換算すれば2000円強。だが、大きさや材料も踏まえれば、そうでもないか?友人から聞いた話によれば、400ペソくらいするお店もあるようだ。


まとめ

チレズエンノガダ、食べる機会がある人は、ぜひ食べてみてほしい。目で見ても、味わっても楽しめるため、おすすめ。

おうちでも、やる気があれば作れなくはないかもしれないと感じた。自分好みのチレズエンノガダを作ってみたいものである。
しかしそのためには、もう少しいろんなお店の、いろんな味を知る必要もありそうだ。来年もメキシコにいるならば、どのお店のを食べてみようかな、と今から来年が待ち遠しい。

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