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メキシコ生活って太る?やせる?〜日本に住むダイエッターさんに伝えたいこと〜


海外へ行くと太るイメージがある。

留学や駐在後の人が日本へ帰国すると、あれ?一回り大きくなった?と言われることも多いようだ。

これは、体の大きい外国人さんベースの食生活に変化することによるとは思われる。

だが、メキシコ人は日本人くらいの平均身長で、売っているものも日本とさほど変わらないサイズである。例えばカップヨーグルトは、メキシコは日本同様120gがあるが、フランスやアメリカは基本サイズで180gだったりする。

では、半年間メキシコで生活した私の体の変化はあったのだろうか。

今回は、私のメキシコ生活の「食」に焦点を当てて、体や食生活の変化について話をしたい。

メキシコでの生活においては、日本にいるときと比べて極端な変化はない。運動量・強度は減少したが、毎日続けており、過度なストレスもなし。


結論から述べると、わたしはメキシコ生活で太っていない。


その理由は、以下でお伝えしていく。


私がメキシコで太らない理由

1)物価が高い 私が嗜好品としてよく購入していた高カカオチョコレートは一枚900円以上。一口サイズの小分けのものなんてない。

2)サイレント値上げによる購入意欲の低下 上述した物価の高さと関連する内容ではあるが、メキシコでは、物価がどんどん上がっていくため、毎週+10円とか普通。夫と私はこれをサイレント値上げと呼んでいる。ちなみにいつも買っている水は、この半年で25ペソ→35ペソ(約80円)にしれっと値上げしている。
いつも買っているものが、「あれ?これ先週〜ペソじゃなかった?」ってなると、じゃあ無理してこれ買わなくていいか、と諦める。それがうまく影響して無駄買いは減ったように思える。

3)賞味期限近くても半額にしない 日本にいたとき、半額大好き人間だった。そのため、「半額だから試してみるかぁ」とたくさん買ってしまっていたこともある。特にお惣菜コーナーの半額シールを貼り始める時間帯は楽しい。ところでメキシコ、少なくとも私の近くのスーパーでは半額祭りは行われない。今週は値下げ(50円引き!)みたいなことはあるのだが、これでは半額ほどそそられない。

4)嗜好品が値段の割に美味しくない 日本ではそのお土産文化もあり、職場でもらったちょっといいお菓子がたくさん引き出しにあった。これが美味しくて、いつも食べていたことを思い出す。小袋のバームクーヘン、お煎餅、ハラダのラスク…。ちょっとだけ食べるものでも最高に美味しいものばかりだ。
対するメキシコのお菓子は、そこまで美味しくはない。自分にとってしょっぱすぎる、量が多すぎる、甘すぎるなど、トゥーマッチなものが多い。私がお菓子を購入しないのは、日本と比較して量が多いこともあるが、何よりも高価であることが関係する。先日急に食べたくなって、レジ横のふと手に取ったグミ、一袋900円…。レジ横のお菓子でその値段はないよ…。
ドリンク類も然り。甘すぎるものが多いため、安定の水、そして牛乳、アーモンドミルクくらいしか買わなくなった。野菜ジュースはしょっぱすぎた。カフェでも、ちょっと気になるものを頼んでみたら甘かった…ため、基本はドリップコーヒーだけになった。

5)外出時のちょっと買い食いができない 日本は安全でおいしい食べ物がいつでも手に入る。特にコンビニ。どの分野においても必ず美味しい。メキシコには露店はたくさんあり、おやつにポテチやチュロスを食べている人も多いのだが、衛生面を考えると食べる気は起きない。だからといって、セブンに行くかといっても美味しいスイーツはないし、無駄に高いし…。
日本ではコンビニ行くとちょっと気になるあの商品がいつもあるが、メキシコではそんなのない。結果、買い食いはしなくなった。

6)日本はお酒が美味しい やはり、日本酒・焼酎は恋しくなる。メキシコで飲もうとするとかなり高価。それと、チューハイ、梅酒やカシオレなどの甘いお酒のレパートリーも日本は豊富。
メキシコは標高が高いこともあってか、日本にいるときほどお酒の量も飲めないため、お酒の消費も減った。


まとめ

メキシコ渡航が決まったときは、海外の生活って太るから、体には気をつけなければ、と思っていた。
しかし、メキシコでは物価が高いことや、自分が日本の味や品質を知っていることによって、日本にいるときほど食への関心が薄れてきている。そのため、自分で思っていた以上にメキシコ生活での体型変化はない現状にある。

むしろ、日本にいる状況で太らないのは難しくないか?と考えている。
日本はなんでも安くて、美味しくて、安全。
さらに次々に新商品たちであふれる。広告も素晴らしく上手。
日本にいるみなさんは、その状況にあって生きている。
そんな状況で食欲を安定させるのって難しくないか?と思ってしまう。


海外生活は、人によって太る太らないあるとは思うが、
ヘルシーだと思われている日本が一番太るのではと考えている。


日本に住むダイエッターの方に伝えたいのは、「なんか食べちゃう環境の中で、誘惑に負けずに生きているあなたは素晴らしい」ということだ。日本というすべてが美味しい環境で自身の体型をコントロールしようとしていること、本当にすごいことだ。


帰国したら、
あの店の大福をたらふく食べるんだ。
美味しい和菓子がある日本はいいなぁ。


230615


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