ひらがなが多い小説家・石田衣良氏から学ぶバランス感覚
先日、漢字で書く≪癌≫とひらがなで書く≪がん≫の意味の違いや、そこから生じる誤解を書いたら、スキ数がいつもより多かった。
癌とがんの違いは誰でも知ってる有名な話かと思ったら、初耳だった方もいらっしゃったようだ。
それで、今回はあえてひらがなを多用している小説家の話をしたいと思う。
あなたは読んでいる小説やエッセイが、簡単な漢字をひらがなで書いていて
「あれ?! なんでこんな簡単な漢字さえもひらがななの?」
と思ったことはないだろうか。これは、読者が読みやすいように、編集者が漢字の割合をあえて減らしているからだそうだ。
これを編集者まかせにせず、作家自身で漢字とひらがなとカタカナと英語のバランスを考え実行している方がいらっしゃる。石田衣良氏だ。
石田衣良氏は
「簡単な言葉を使ったり、漢字を少なくしたりして、普段、小説やエッセイを読まない層にも、気軽に読める作品を心がけている」
そうだ。確かに、石田衣良氏の作品はスピード感があり一気に読めてしまうのは、ストーリーの構成の秀逸さももちろんあるが、漢字・ひらがな・カタカナ・英語のバランス感覚が優れているのもあるからなのだ。それは、たぶんきっと、石田衣良氏がコピーライターをしていたこととも関係しているのだろう。
石田衣良氏の漢字・ひらがな・カタカナ・英語のバランス感覚を意識して、彼の小説やエッセイを読むと「なるほど」と思わせるバランス感覚の仕掛けがそこかしこにたくさん潜んでいることに気づく。
一方で、なぜをそれをひらがなで書くのか分からないまま、取りあえずわたしが石田衣良氏の真似をしている単語もある。
✔️本当→ほんとう
✔️何→なに、なん
などである。バランス感覚なのか、または、その漢字を使いたくない理由が他にあるのか、ほんとうにほんとうになんでなのかいまだに分からないまま15年くらい使っている。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄にご記入をお願いいたします。
ところで、小説やエッセイでは、読者が読みやすいようにあえて簡単な漢字をひらがなに書くことがありますが、仕事や学校に提出する課題は、極力漢字で書きましょう。
「時と場合により使い分けするくらい、言われなくても分かっているよ!」
とお思いだと思いますが、念のため。
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