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Digられない

mixiだとほとんど読んでもらえないので最近はnoteに書いているがこちらも読んでもらえない。

いくら良いものを書いても見つけてもらわなければ意味がないんだよ、見せ方が大切なんだよと相談した人に言われた。
「ある程度は自分からプロデュースしたり、そういう人たちと繋がりを持たなければいけないよ」
「書くこと以外のそういう働きかけは好きじゃないよ。媚を売るみたいで好きじゃない。でも分かってくれる人に届いてほしいから、やった方がいいかもしれない」
「例え目についたとしても、文学と思って読む人がいないんじゃないかな。noteってブログのような印象なんだ。軽いブログ。文学の人たちがnoteを使うかなあ。もっと違うもののような気がする」
「そうかあ。では手始めにハッシュタグを『文学』としよう」
「どのジャンルか分からないと見つけにくいよね。自分でタグを付けるなんて恥ずかしいけどね」
「『文学』『純文学』『私小説』としよう」
「自分がもし記事を書いて、自分で『ポストロック』とか『サイケ』みたいなタグを付けたらすごく恥ずかしいよ。でも見てもらいたい場合は、そうしないと見つけてもらえないもんね」
「そうか。『ポストロック』と『サイケ』も入れよう。音楽好きの文章好きの目に留まるかもしれない」
「うん」
「本当はこんなことやりたくないんだ」
「うん。でもそこは切り分けて、好きなことと必要なことは別だと考えた方がいいかもね」
「好きじゃないことはやりたくないよ。だから物を書くことを仕事にしなかった。人に合わせて書きたくない、私の文章が可哀そうすぎる。誰かの目を引くために、小手先の技術を使うのも意味がないと思う。書く以外の所で細工するのもしたくない。とはいえ誰かに読んでもらいたかったら、何もしないでは誰の目にも触れないものね」
「ごめんね、偉そうに。上から目線だよね。ちょっと言ってて恥ずかしくなってきたよ。自分も自分を売り込むのはすごく苦手で」
「あなたは売り込む必要がないじゃない。もう誰かしらが見つけてくれる位置にいるじゃない。その気になれば誰かしらと繋がったり、引っ張ってくれたり、それを見た人たちが発信してくれる。私みたいに名の知れないのは、やはり多少はそういう取り組みが必要なんだろうね。私もこういうことさっぱり知らなくて恥ずかしいよ」
と言って、お互い頬を赤らめて終わった。

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